ワンタンスープ専門店という文字だった。
結構、事務所からの移動にバスを使うんだけど、
長者町五丁目のバス停付近にある、この店に気付いたのは
異動してすぐだった。
長者町と言えば、伊勢佐木町ストリートも近い繁華街。
庶民的な店から風俗系まで揃う地域に接続する位置関係もあるから、
スープ専門店はありだと思う。
だけどチャレンジャーだよね(^_^;
でも、何故ワンタンスープなんだろう？
と思うから、さっそくアタックしたんだけど、
これがかなりの本格派な中華料理で、
どっちかと言えば広東系の味わいだった。
程なくして、
まったくの偶然だけど、経営者に直接出会うこととなり
色々持っていた疑問をぶつけてみた。
「何故、ワンタンスープ専門でやろうと？」
「ワンタンスープ好きなんですよ。」
「それだけ？」
「他にも理由は色々あるけど、
やっぱり好きって事が一番ですね」
「中華街の中でも、あそこまで美味しいスープを出す店は
そうそう無いんだけど、結構研究されたんですか？」
「かなり、時間かかりましたね。
結論から言えば、ガラからスープを取ると
どうしてもほんの少しアンモニア臭が残るんですよ。
で、肉を使ってスープを取ることにしたんです。
だから、醤油と塩の二種類スープをお出ししているんですけど、
塩の方が肉をたっぷり使ったスープなんで、ちょっと高くなってます。」
いやいや、
そんな贅沢なスープだったとは。
とにかく、下手な中華料理店は逃げ出す位の美味さがあって、
ワンタンは、餡が存在感を示す食感・量とも大きめのもので、
当初はワンタンらしいフワッとした食感が負ける気配すらあった。
何回か食べる中で、くぬぎ屋も正常進化。
スープはやっぱり塩スープが別格の美味さであって、
鶏の存在感は、疲れている時には効きそう・・と思わせてくれるもの。
醤油スープは醤油の個性とそれに合わせた濃さの上湯で作られるのだろうから、
塩スープに比べるとやっぱり普通感が強い。
つまり、初見で来た客が
オーソドックスだと思ってしまう醤油スープを頼んでしまうと、
この店の良さと凄さを感じないままの感想を持つかも、知れない。
・・と、そんな事を書く自分、
タイミング合わずで、ここのところご無沙汰でした（爆）
中華街では「隆蓮」「南粤美食」のワンタンスープがお気に入りだけど、
味としては「聘珍樓」やランドマークの「皇苑」の物も良いと思っている。
ただ、ワンタンスープだけ食べたい・・となると
後者のようなコースで食べる事を前提としている料理を
同列で語るのはよろしくないと思っている。
そう、「南粤美食」で出会った海老雲呑が素晴らしかったので、
「くぬぎ屋」のワンタンスープを、再確認したくなっちゃったんですわ(^_^;
私の、標準的なオーダーは、スープは塩でワンタンはミックス、
トッピングに青梗菜と煮卵を乗せるパターン。
あ・・・
前よりもワンタンらしいフワッと感が出てるよ？
オリジナルワンタンも、
肉のゴツゴツ感が弱くなって大根もちょっと小さくなった感じで、
食感のハーモニーとそのバランスが良くなっている。
海老ワンタンは相変わらずのプリプリが楽しめる上に、
フワッとした食感が重なってくるから、
全体的に調和が取れてきた感じがした。
スープ、相変わらず美味しいね。
ヤバいなぁ・・・
やっぱりここの塩スープ、好きだわ(^_^)
南粤美食の繊細な（人によって弱い？）味付けに比べると
ドッシリとしたボディがあるスープで、
飲んだ後に口の中に嫌な物が残らない、楽しい物だと思う。
無化調でこのコクが出ているのは、
やっぱり材料に贅沢しているから？
ただ、スープの強さに合わせた塩の量は適切で、
若い人達には受け容れがたい濃さであるのだけど、
塩の質なのかちょっと立つ感があるので、
気候やタイミングによってはイメージが変わるかもしれない。
今日みたいな早番の日、
帰り道にここによって瓶ビールとおつまみワンタンを楽しむのが好きだけど、
最後のシメに、この塩スープを湯飲み半分くらい飲めたら嬉しいって
毎度、思ってしまう。
スープが飲みたいから、と小を頼んでも、
ビールと一緒だと、お腹いっぱいになっちゃって、
その後、どこかへ流れるのが難しくなるんだよね。
え？
ここは、最後のシメを楽しむ店だって？？
う〜ん
そうかも（爆）
でも、この後、
クラフトビール＆ミートボールを楽しむのです。
腹、ガボガボな予感(^o^)
ごちそうさまでした。
☆
くぬぎ屋
045-261-6656
横浜市中区羽衣町3-59-1
[月・水～金]11:00～16:00 17:00～23:00
[土]11:00～23:00
[日・祝]11:00～22:00
[土]11:00～23:00
[日・祝]11:00～22:00
火曜定休
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