2017年5月23日火曜日

Siriusでローストビーフ

以前は、常連客は昼過ぎからずっと飲んでいる事ができた、Siriusのカウンター。
 
ボトルを出してもらって、自分でゆるゆると注いで飲んじゃう・・くらいな、
アバウトな飲み方だけど、それは多分、アイドルタイムだったからだと思う。
 
本番の収録が終わった日だけ、その後に仕事を入れないようにしていて、
だいたい遅めのランチを食べるくらいの時間に訪れて、そのまま飲み続ける。
 
一人だったり、仕事仲間を誘ったりして、
昼のまぶしい景色が夕暮れの景色に変わり、
真っ暗になるまでの間を、空の色の変化を見ながら過ごす。
 
それはそれは、贅沢で素敵な時間だった。
 
今は勿論、そんな乱暴なオーダーはできないけど、
早番終わりで70階に向かえば、今はまだ明るい時間になるから、
青空が夜空に変わっていく様を楽しめる事はできる。
 
今日は、重めの会議が終わったので、
早く切り上げて、飲みに行きたかった。
 
事務所を出て空を見たら、Siriusから見える空を思い出して、
あの青がどんどん濃くなっていく感じを味わいたくなったのだ。
  
 
  
  
入口のスタッフが変わっていて面識が無かったので、
カウンター利用を申し出る。
 
バーテンダーは顔なじみで、
フロアにいる黒服達にも懐かしい顔ぶれを見る。
 
そうだね、
ここもホームなんだよね。
 
たまには顔出さなくちゃいけないよね(^_^;
 
コリーブレッカンをコミッティレシピでカクテルにしてもらった後、
グレンフィディックオリジナルをストレートで。
 
2015年にリリースされた1963年当時の味わいを再現したこのモルトは、
穏やかでシェリー樽らしい個性と、フルーツ系の香りがあって、
ゆったりと夕景を見るのには丁度良い感じがした。
 
 
「フードメニューを」
 
「はい。メニュー、新しくなりました。
 フードは後ろの方にあります。」
 
「あれ、結構フード増えた?」
 
「増えました」
 
「フィレとラムのコンビネーションか・・・
 魅力的だね」
 
「お持ちしましょうか?」
 
「いや、今日は食べたい物が決まってるんだ。
 ローストビーフを。」
 
そう、ローストビーフは、
なかなか味わう事ができない料理の一つ。
 
専門店へ行くと、高価で、脂が強過ぎる物が出てきたりするし、
リーズナブルな店だと、肉そのもののクオリティがダメだったりするので、
ローストビーフを食べたくなるとSiriusで・・となる事が多かった。
 

 
 
ホテルメイドだから当然だけどクオリティは良くて、
それでいて脂はあまり多く無く、肉の旨味と柔らかい食感が楽しめる。
 
レストランで食べるわけじゃないから、これだけを楽しむ事ができるのも嬉しいし、
このローストビーフにポテトグラタンが添えられるので、
タンパク質メインの夕食を一人で食べるのには最適なのだ。
 
一口食べると、
肉その物の味わいがジワッと口の中に広がる。

うん、これこれ(^_^)
 
ちょっと素っ気ないくらいの味わいで、
バーカウンターで食べる肉料理としては塩気も少なめだけど、
この肉を食べてる感が好きなんです。
 
そして、合わせる酒は、ニッカの宮城峡シェリーカスク。
ニッカ製品が、NHK朝ドラ「マッサン」のおかげで倍の値段になったタイミングで
リリースされた3000本限定発売のもの。
 
ニッカらしい味わいだけどシェリー樽熟成のものだけをボトリングをしているので、
その甘さが何とも妖艶で、ローストビーフとのマリアージュが面白い。
 
 
しかし、殆ど喋らないで、
ウィスキーをストレートで飲んでいると、
結構良い感じで回ってくる。
 
以前のように、毎日モルトを飲むような事が今はできないので、
相対的に弱くなったって事もあるのだろうね。
 
と言う事で
シメにはポールジローをスニフターでゆっくり楽しんでから
帰る事にする。
 
窓の外は、既に漆黒。
 
明日はオフだから次へ行っても良いけど、
このまま一人で飲んだら、記憶が飛ぶね(^_^;
 
ごちそうさまでした。

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