曙町のバス停から店を目指すと、
いかにも〜な店とか無料案内所とかある道を通る事になるんだが、
所在なげに歩いていても、何故かキャッチなおじさんは声をかけて来ない。
って言うか、関内辺りで交差点毎に立ってる
お兄ちゃんやお姉ちゃんも、私には絶対に声をかけて来ないんだけど
よっぽど金持ってない感が出てるのかね。
って、米陸軍のジャケットとか着て、カメラ首から提げて歩いてたら
ちょっと異様な格好ではあるけどね(^_^;
伊勢佐木町の本通りを越えるとすぐ、
その店はあるはずで、前回はシャッターしまってたからわからず
何回かこの道を行き来したんだっけね。
良かった〜
開いてたよ(^_^)
入口脇には手打ち蕎麦やってます的な
蕎麦打ち用の小部屋があって、カウンターとテーブル席がある
酒を飲ませる店になっていた。
この店に行ってみようと思ったのは、
夜中の３時まで営業している事と、FBでのオススメ的コメントが
複数あったから。
店の紹介文を見ると、
飲んだ後に蕎麦を食べて欲しい、というアピールがあるので
蕎麦屋と言うよりも飲み屋なスタンスなんだと思った。
カウンターに座って、最初にオーダーしたのは
この「なめろう」
ネギやあさつき等の薬味と
なめろうを一緒に海苔で巻いて食べろ・・という形になっていたので
そんな形で食べてみるんだけど、食べにくい。
理由は幾つかあるんだけど、
まずなめろうが鰺の食感を残すためだろう粗い叩き方で
それに対して海苔が旅館の朝ご飯に出てきそうな切り海苔サイズだから
丸めても上手く収まらないのだ。
そして、巻いた海苔が厚く口溶けが悪いので、
手巻き寿司のような食感にはならない・・・と。
というわけで、それぞれを別につまみながら
まずは伯楽星を頂いた。
カウンターには、店主と花板、アシスタントの女性と
３人で切り盛りしている。
店主も料理をするようで、板前と調理を分担しているのだろう。
二人とも作業が丁寧で、キッチリと仕事をしているのがわかった。
「すいません、出汁巻き玉子をお願いして良いですか？」
「うちの出汁巻きはかなり大きいので
それ一つでお腹いっぱいになっちゃうかも知れませんけど良いですか？」
「じゃぁ、出汁巻きは諦めて、ちょっと悩みます」
カミナリと同じパターンか・・・
（A4を二つ折したようなサイズで、しかもその中に黄身が３個も入ってた）
飲んでるので、本格的に腹いっぱい食べる気はないから、
軽そうなヤツを一品もらってから、目的の蕎麦にしよう・・と
メニューを見るとオススメとして白エビの天麩羅があるじゃん。
綺麗だね(^_^)
上手く揚がっていて、
脱水加減が絶妙なので、揚げ物は得意なのかも知れない。
塩は最初から振ってあるけど、その量も適量。
という事は材料にも自信があるんだね。
おすすめには天麩羅やフライが多くあり
牛肉系料理も結構あった。
こりゃ、コスパの良い上質な飲み屋な感じの中に
若さが光るってとこかな。
「すいません、この高遠蕎麦ってなんですか？」
「こちらは、辛味大根蕎麦となっています」
「じゃぁ、それをお願いします」
まさかあの、
長葱で食べるやつじゃないよね？(^_^;
あ・・
そうですか。
大根おろしの汁で食べるパターンじゃなくて良かったけど、
このセットが、辛味大根蕎麦を出すにしてもどうなんだろう？
頑張りました・・という感じ。
手打ちではあるけど香りはあまり無く、
蕎麦の太さにばらつきがあって切れはしないが弱い感じは否めない。
でも、問題は汁。
返しの醤油が立つ辛めの物なのに、
大きめの蕎麦猪口にタップリ入って出てくるので、
ちょこっと浸して食べるのが難しい。
だっと蕎麦を手繰って、先だけ汁に浸そうにも蕎麦が長いので、
口の中でバランスが取りにくいわけで、
蕎麦の一割だけ汁に浸った状態で啜る状態に合う辛さまでは無いから、
何とも中途半端な味わいになってしまうのだ。
そして、辛味大根蕎麦にはネギは要らないんだけど、
最後に蕎麦湯を楽しむ時に入れるには嬉しいから・・
あ、
汁多すぎで、蕎麦湯入れても辛くて飲めん(T_T)
この店、和食系飲み屋としては素晴らしいと思うけど、
蕎麦屋の流儀や蕎麦を食べさせるロジックはあまり無いのだと思う。
〆蕎麦なんて店名だから蕎麦を期待させるワケで、
その店名に惹かれて来た私が、余計なフィルターを持ってたって事なのだろう。
次回は、
普通に飲み屋として来ようと思う。
夜中３時までやってるなら、
遅番終わりでも余裕で間に合うしね。
そして店主も花板も若いので
きっと私の様な客が同じ様に注文を付けて
徐々に改善されていくとも思うのだよね。
でも
ごく普通の蕎麦が食べたくなっちゃったな（爆）
ごちそうさまでした。
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