2019年5月21日火曜日

嫌な客

今日は、普通の飲み屋として「〆蕎麦ぼん」を訪れた。
 
この前来た時は結構空いてたけど、
他の常連客の話を聞いていると、通常はもっと混んでいる、
というイメージを持っていた。
 
だけど、この前と同じ感じの客入りで、
前に座ったカウンターの席には、先客が一人座っている。
 
 
「いらしゃいませ」
 
と花板が声をかけてくれて
前に来た客だ・・という顔色を見せた。
 
覚えていてくれてありがとう・・
と心の中で呟きながらカウンターの端に座る。
 
そこは、蕎麦打ちブースと蕎麦を茹でる釜のすぐそば。
料理の姿が見やすい場所では無いけど、
蕎麦の茹で方は見ることができそうだ。
 
 

 
酒は福島の物をお願いして、
アテには「じゃこ葱豆腐」を頼むことにして・・
もう一つなにか欲しいな、と悩んでいたら、
花板が「ハーフもできます」と声をかけてくれた。
 
嬉しいね。
色々食べられるのはありがたい。
 
と言う事で、花板の実家で採れた自然薯を使った春巻と
玉ねぎゴロゴロと注釈付きのメンチカツもハーフでお願いした。
 
 

 
花鰹がタップリで豪華に見えるけど、
食べてみたら、じゃこがカリカリにしてあって
豆腐と長葱、じゃこの3種類の食感が絶妙なハーモニーを見せた。
 
この食感の楽しさを上手く演出しているのは
元町のイルネッソに通じるものがある。
 
なるほど
この店はやっぱり、和食を楽しみながら飲むには
凄く良い店と言って良いのだろうね。
 
 

「自然薯春巻」
 
自然薯がもうちょっとたくさんあると嬉しかったかな。
 
 

「メンチカツ」 
 
玉ねぎが多いメンチカツは昭和世代にとっては
すり込まれた味なのかも知れない。
 
そのまま食べても美味しいし、
ソースも出しゃばり過ぎない味の物を用意している。
 
 
「ウチさぁ、生麺やめて蕎麦は買う事にしたんで
 機械余っちゃってさ。使うならあげるよ?」
 
「本当ですか?」
 
「働き方改革のおかげで色々やらないと・・なんだよ」
 
 
飲食関係の社長?
な感じの会話がカウンターの客と花板とで始まった。
 
 
「人気店食べに行ってる?」
 
「行きたい店は何軒かあるんですけど、タイミング難しくて」
 
「うちで働いてたヤツがやってる店あってさ・・
 晋山って店で」
 
 
え?
晋山の知り合い?
 
 
「ウチの後、関内の店行って、それから・・・」
 
 
ちょっとちょっと、
昔の部下だったとしても
かなり細かい話を始めちゃってるぞ?
 
名前は出さないまでも店名言っちゃってるし、
内部情報的な物を喋るのはどうなんだろう?
 
 
「行ってみたいんですよね」
 
「俺の紹介だって言えば大丈夫だよ」
 
 
こういう人っているわな。
 
酒が入って喋りたくなるのはわかるけど、
そもそも話すなよって個人事情を「自分だけ知ってる」とばかりに
声高に話すのも問題だし、ここは他の客もいる店の中。
 
まして、カウンターで料理を楽しんでいる客が他にもいるのに、
カウンターに立つ人と話し込むのは、そもそもマナーがなってない。
 
素人ならともかく、飲食業を営んでいるのなら、
他の客がオーダーしたくて待っている事くらい想像しようよ。
 
 
「あの店開くんだってさぁ・・・」
 
 
何だろう。

他の飲食店について、自分が居たから出せたみたいな言い方は、
自分の価値を上げようとする意図が透けて見えて、気持ち悪い。
 
贔屓にしている、気に入ってる店だからこそ、
過去の事も本人から聞いてて、事実とちょっと違うんじゃない?
って突っ込みたくなってしまうし、聞いてて不快になってくる。
 
で・・・
酒が無くなった。
蕎麦を食べようと思っていた。
 
店主と花板二人を相手に、その客の話は終わるどころか
どんどん大きくなり、声も大きくなって、不快な気持ちが膨れてしまう。 
 
そう言えば昔、酔うと立場上知り得た他人の個人情報を
べらべら喋る馬鹿がいたな・・と思い出し、だんだん腹が立ってくる。
 
ここの蕎麦は、この嫌な客の話の切れ間が来るまで待って、
いや遮って大きな声でオーダーしてまでも食べたいレベルじゃない。
 
会話の切れ間を探して15分待ってて
堪忍袋の緒が切れた。
 
 
「お勘定!」
 
 
え?
という顔色をスタッフが見せたが、
知ったこっちゃない。
 
かなり怒っているので表情にも出てると思うけど、
それに気付けない店ならカウンターを楽しむ意味も無い。
 
たぶん二度と来ない、と思いつつも、
酒を飲むためだけなら素晴らしいのは間違いないので、
怒りが収まって落ち着いて、気が向いたら来るかも知れないけど。
 
支払いは敢えてカードでして、
店を飛び出した。
 
そして晋山に電話する。
 
  
「すいません、今日はまだやってますか?」
  
「大丈夫です」
  
「じゃぁ、蕎麦だけ食べに行ってもいいですか?」
  
「え? 勿論です!? お待ちしてます」
 
 

 
中華街までタクシーを飛ばし、
横浜晋山に辿り着く。
 
まだ、お酒を楽しんでいる客も数組いたので、
無理言ってなかった事が確認できた。
 
 
「珍しいですね」
 
「実はね・・・」
 
「あ〜わかった、社長だ・・・」
 
 
我慢できずに、さっきの話をしたら、
確かに世話になった人のようだけど、
とにかくおしゃべりで有名な人なのだとか。
 
いずれにしろ、あのまま偉そうな講釈を聞かされてたら
間違い無く切れるので(既に切れてたけど)、
彼の正体に対する疑問を解決させて
穏やかでホッとできる蕎麦を一枚手繰りたかったのだ。
 
 
「で・・
 そんな気分で食べる蕎麦だったら・・・」
 
「ウチらしいと言えば、更科ですかね」
 
「ですね」
 
 

 
最初から晋山に来れば良かった・・ね(^_^;

でも、新規開拓&関係構築は色々としていかないと日々が単調になるので、
様々な店を試すのはやめられない。
 
 
「〆蕎麦ぼん」、飲むには良い店ですよ。
 
アテもハーフサイズを作ってくれたりして
コストパフォーマンスも優秀だと思います。
 
問題は、今日の様なマナー違反な客をコントロールできないこと?
 
バーにしろ寿司屋にしろカウンターの店では、
店と客の両方に気遣いは必要だ、と思う自分。
 
気遣いできない客でもたくさんお金落としてくれるなら
店としては良いのかも知れないけど、
私はリラックスできないから行かなくなるだけのことです。
 
次の訪問はあるのか?(爆)
 
ごちそうさまでした。

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