昭和な時代の横浜に育った自分にとっては
マトンを使ったジンギスカンという名の
野菜&マトンの炒め物が味の記憶に染み付いているのだ。
マリネされたマトン&野菜のセットは肉屋で安く売られていて、
味付けジンギスカンと言うべきものが広く出回っていたのだ。
マトンが臭いと言うなら、クジラの方がもっとクセがあるよな・・
と思いながらも、ちゃんとした肉が食べられる幸せを噛みしめつつ、
固い個性的なマトンを食べていたワケで。
中国料理店で特に東北料理とかを扱う店だと
その味付けジンギスカンのような料理が置いてあったりするんだけど
マトンじゃなくてラムだったりするので、美味しいけどこれじゃない・・
な気分にもさせられてしまったりする。
とか言いながら、勿論マトンよりラムの方が好きなワケで、
ラムチョップとかは牛と並んでご馳走なんだけど、
美味しいラム料理は、やっぱり店を選ぶのですな。
そういう意味でゼイティンのラム肉料理は素晴らしくて、
キョフテもケバブも鶏、ラム、牛とあったりするので、
ラムが食べたくなると顔を出すんだけど、ここのとこ牛ケバブばっかりで
ラムが食べたい気持ちが大きくなり過ぎていたのだ。
ラム・シシケバブ
この一皿で満足できちゃうくらいのボリュームがあるけど、
サラダかメゼをオーダーするのがいつものパターン。
合わせるのはラクだけど、
グラスに注いでくれるラクの量が減ってる気がするのは・・・
気のせい?(^_^;
最近、自分が好きな店に共通する傾向は
塩が優しいこと。
しっかり味がついている料理も好きだけど
塩が強くて味わいが薄い物は続けて食べたい気持ちが持てない。
材料に力が無い場合に、塩を強くしたり脂を足したりする店は多いけど
それらはやっぱり食べてて疲れるし、飽きるので食べきれないのだ。
それと、そういう味付けをする店は
当然に質より量なスタイルになりやすいので
客もまたそれを求める人達が増え、結果的に居心地が悪くなりやすい。
客単価とコストパフォーマンスの関係は面白くて、
単価が高めでコストパフォーマンスが悪い店ほどマナーの悪い客が集う傾向があり、
客層が良い店は客単価に見合った環境と隙の無い営業である場合が多いので、
客単価だけど見て判断するのは難しく、環境も含めたコストパフォーマンスを
店がどう考えるかがキモになる。
自分としては、この店が何を目指しているかを判断する材料は
やっぱり客層なんだと思っていて、それを判断するのは客席だけじゃなくて
トイレの状態だったりするのだ。
トイレって、客の質がモロに出る場所だし、
わかりやすいって思うんだよね。
食材等の絶対的なコストがあって、そこに何を乗せていくかが店の個性だけど、
ここが見えて無いと店の個性と客の個性のアンマッチが起きて
やがて廃れていく流れが生まれるように感じるのは、経験が裏付けている。
ゼイティンは、そういう意味ではコストパフォーマンスが良すぎで、
経営的にはあまり良好に見えないのだけど、
そこは明確に計算されたロードマップがあるのだろうね。
ごちそうさまでした。
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