2017年8月29日火曜日

ハンバーグ

「いらっしゃいませ」

「久しぶりです」
 
「ラガブリンのダブルマチュアード、ありますよ」
 
「ディスティラーズエディッション?」
 
「はい。
 他にはオーバンとタリスカー、カリラもございます。」
 
「クラガンモアは売れたのね」
 
 
モルトを飲むキッカケとなったのは
UD(現在はMHD)が提唱したクラシックモルトシリーズの出会い。
 
ダルウィニー、オーバン、クラガンモア、
グレンキンチー、タリスカー、ラガブリン

と6つの地域特性を掴みやすいモルトをセットしたもので、
北と西のハイランド、スペイサイド、ローランド、アイランド、アイラを
それぞれ飲み比べてみるのには、実にわかりやすいシリーズではあった。
 
その中で、北ハイランドのダルウィニーが、
自分の味の記憶の中で、もっともスコッチらしい個性があると感じて
それを週に2本くらいのペースで飲んでしまう事になる(^_^;

このシリーズが、
ある時ダブルマチュアードバージョンを出した。
 
ダブルマチュアードとは熟成樽を2個使う手間がかかる酒で、
樽を替える事で複雑な味を作ったり、樽の個性を補完したりする事を狙ったのだが、
結果的には、その地域がもつ個性を残しつつも飲みやすい方向へと変化し、
個性こそがモルトウィスキーの楽しみと思う人には、不評となったりもした。
 
と言う事で、ラガブリンのディスティラーズエディッションが、
ストックの中に増えてしまった(爆)
 
 
「食事、しっかり食べますか?」
 
「そうですね、ちょっと肉を食べたいから・・・」
 
「よろしければ、ルームサービス用のメニューの中から
 ハンバーグを用意いたしますけど。」
 
「え?頼めるの??」
 
「はい」
 
 
こういうタイミングって、あるんだよね。
 
一昨日もキョフテの事を書いたけど、それもハンバーグ。
 
そしてどこかで、ず〜っとちゃんとしたハンバーグを食べたい!
って思い続けていたところへ・・の提案。
 
そりゃ、乗りますよ!
 
 
  
 
こんなのが出てきたけど、ここはソースが別盛りなんだね。

なんかパンパンな感じがちょっと期待感を盛り上げるけど、
ファミレスの様に切ったら肉汁が溢れてくるような演出は無い。
 
ただ、肉がしっかりしてて、
噛みしめると熱々の肉汁が口の中に広がった。
 
で、デミソースをかけて食べると・・
美味い(^o^)
 
バーでこんなしっかりとしたハンバーグが楽しめるとは思わなかったけど、
これは、今日だけのスペシャルなのか、常連向けの裏技なんだろうか・・


とは言え、イメージしてたホテルメイドのハンバーグは、
こういう感じだった。
 
 
  
 
これは、JALシティのメインダイニングでランチした時に撮ったもので、
王道の仕上がりというか、セッティングと言うか。
  
たっぷりとかかったデミソースとハンバーグを
ご飯と一緒に食べる楽しさって格別だし、
自宅でデミソースが作る気が無い・・と。

でも、これが街の洋食屋になると、
こんな感じになる(爆)
 
  

 
これは、今は無き、山田ホームレストランのハンバーグ定食だけど、
たっぷりデミソースがかかってて、お約束の目玉焼きがあって
キャベツの千切り&ポテサラもついてて定食として完成している。
 
と言うか、ハンバーグには絶対目玉焼きがあって欲しくて、
半熟の黄身をソースに絡めつつ食べるのが、好きなんだよね。
 
だから、行きつけのステーキ屋のハンバーグは
そういう意味でストライクなわけで(^-^)
  
 
  
  
この店は鉄板で焼くスタイルだから、目玉焼きも鉄板で焼く。

半熟度合いを見つつ、水をかけ回してボウルで蓋をしての蒸し焼き。
だから、こういう感じに仕上がるんだけど、内側の黄身&白身がトロトロなので
絡めて食べるのが、凄くたのしい。
 
 
「どうですか?」
 
「やっぱりダブルマチュアードだから、優しいよね。
 ラガブリンらしくない、とまでは言わないけど・・・
 あ、これ加水か。」
 
「43%ですね」
 
「なるほど。密やかなわけだ」
 
 
モルトを飲み出した頃は、
カスクストレングス(樽出しのままの度数)は強くて飲めなかったが、
いつしか、飲む酒はカスクが当たり前になってしまい、
今では55%位が普通の感じで、ちょっとキックが強いなぁ・・と思うと
度数が60%を超えていたりする感覚になった。
 
だから、ヨーロッパ規格の40%や輸出規格の43%のウィスキーは、
飲んでてどこか薄い気がしてしまうのだ。
 
ただ、ウィスキー(だけには限らないけど)って、加水すると
味が濃く感じられたり、香りが立ったりするので、
加水自体は悪い事ではない。
 
 
「アイラ系って、食事には良いのかもね」
 
「なにか別のアイラをお持ちしますか?」
 
「じゃぁ、ラガブリンの8年を」
 
 
久々のモルト馬鹿、出現です(^_^;
 
ごちそうさまでした。

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