小学校の時、赤組白組に分かれて、集団競技を行ったけど、
それが源氏と平家の旗印だった事を知ったのは、随分大きくなってからのこと。
国旗も赤と白で構成されるし、
紅白幕も日常に見られる色の組み合わせで、
日本文化に入り込んでる色と言って良い。
と、何故こんな前置きをするか、と言えば、
和食を食べた時に「鰻・源平焼」とあって、
最初、その意味がわからなかったからだ。
でも、一瞬考えて浮かんだのが、紅白。
鰻と言えば・・・
そう、こんな感じの料理になるワケで。
白焼きと蒲焼きを一緒に盛ったから、
源平焼き、となった・・と。
あ・・
これ、楽しいわ(^_^)
冷酒を飲みながら摘まんだ一皿だけど、
丁度良い大きさと、どちらも熱々の状態で・・・
って、あれ?
白焼きと蒲焼きって、
調理時間が違うから暖かさを合わせるって
高等技術?
鰻重で、あの香ばしく甘いタレと共に楽しむ鰻は格別だし、
白焼きは山葵醤油で摘まみつつ酒を飲むのが堪らない。
でも、
白焼きと蒲焼きを同時に食べる事は、まずないよ??
蒲焼きが上がるタイミングに合わせて
白焼きを完成させるんだろうけど、
大きさや温度の合わせ方も見事。
久々に、仕事が素晴らしい料理、
という感想を持った。
後でググってみると、
魚を塩焼きと照り焼きで出す場合などに
この言い方をするらしい。
と同時に、北大路魯山人が著書の中で、
味が落ちた鮎を照り焼きにして、活き鮎の塩焼きと合わせ
源平焼きと称して出すけど、それを知らずに自分から
源平焼きを注文する半可通もいる・・と書いていた。
なるほど、そういう側面もあって、
商売としての源平焼きニーズがあったのだなぁ・・と思うけど、
この鰻はこの時期の鰻としては、楽しかったのは言うまでも無い。
ごちそうさまでした。
☆
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2017年8月23日水曜日
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