2018年3月26日月曜日

お吸い物

和食のマナーは細かくて、
厳密に守ると堅苦しい。
 
これは日々、どうやって食べているかにもよる事から
育ちがバレると気にする人が多いけど、
気にして守ろうとすると食事を楽しめなくなるので
ある時から、敢えて気にしないようにした。
 
例えば、和食で最初に出てくる蓋付きの器はお吸い物となるけど、
その蓋を椀の向こう側に置くという正式なやり方は、
手が短い自分には不自然な形。

略式(と言うか一般的には)右手で蓋を取って右側に置くというのも、
蓋を外す時は左手でやるクセがついてる自分には
自然に左側に置く、という形になってしまう事が多い。
 
作法より美味しさを十二分に味わいたい、というワガママな感情から、
取った蓋の内側に残る料理の香りを楽しみ、
蓋についた水滴を吸い物に戻してからその蓋にある景色をあらためて楽しむ、
というのが自分の決まりになっているけど、器と味わいのハーモニーには
香りと景色のバランスもまた大事だと思うんだよね。
 
 
  
 
今日は特別な宴があって和食のコースを食べていたんだけど、
初めての店でしかも他の客もいるテーブル席だから、
こうやって写真を撮るなんて不作法はできなかった(^_^;
 
だから、ご主人が以前、調理場を担当していた店での料理をちょっと上げてみたけど、
ひょっとしたら彼がこの料理を作っていた可能性もあるな・・と
撮影時期を見て思ったりもする。
 
実は、このお吸い物こそが、コース料理の中で一番美味いんじゃないか?
って思っていたりする。
 
考えてみればフレンチやイタリアンでも、
スープが一番美味しかったって店が多い気もする。

やっぱり、お吸い物やスープは美味さを抽出しきったような料理だし、
誤魔化しが効かない料理でもあるから、
調理する側もキッチリと作って勝負をかけるのかも知れない。
 
今日頂いたお吸い物の器は、輪島。
 
細い金の線で書かれた模様が素晴らしく、
蓋の内側にも羽を象った装飾がされていて、
その金色の羽が、蓋の内側に残った水滴の上に浮いているように見えた。

それだけでも楽しいのに、穏やかで奥行きのあるお吸い物の味が
心も体もホワッと温めてくれて・・・

凄く美味しかった(^_^)
 
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。

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