「あれ〜? ここで会う?」
「え〜〜!」
一度晋山へ連れて行くよ・・・と話してた鉄板バーのマスター。
紆余曲折あって横浜を基板に頑張っている姿が好きで、
その経歴の中には、土地と味の接点が多くある事もあって、
いつの間にかマスターとは商売抜きの話もするような仲になっていた。
そしてある日、その店で晋山のご主人にバッタリ!
もう、この取り合わせは、今行く日を決めろって事ですよね・・・
というノリでその日、横浜晋山に予約をしていた。
横浜晋山の更科は堀井の流れ。
明治時代にあった更科堀井には二つの木戸があり、
二つの違うタイプの蕎麦屋をやっていたのだが、
左の店は庶民向けの蕎麦と軽い肴、
右の店は旦那衆向けの料理と蕎麦の店であったと聞く。
昨今、新進気鋭の蕎麦屋は右木戸の蕎麦屋を目指す傾向があり、
蕎麦前が下手な和食店より美味しく、
かつ「かえし」をベースにした「蕎麦前」でもあって
「出汁」と「かえし」の作り方に個性と技を発揮している店を多く見る。
と、そんな話をしながら、
poco a pocoを一合飲みきった後に、
加茂金秀を二合オーダーする。
「え? ここまでですか?」
「うん、ここはいつもこの量なんですよ」
マスターが驚いたのは、
大きめの漆塗片口にたっぷり注いだこと。
正しく2合を注いでくれただけなのだが、
酒を飲ます店では一合と称しながら実際はちょっと少ない店もあって、
だから入れすぎじゃない?って思えたのだろうし(実際多めに見えるけど)
料理も酒もキッチリやってる、という印象を強く持ったのだと思う。
人と人の出会いは奇跡のようなもので、
こうやって出会って会話を紡ぐ事やそこから見える世界は
新しい風景の見方を教えてくれたりする。
マスターを晋山に連れてきたかったのも、
料理に妥協しないスタイルと営業方針が似ているからで、
横浜の地でとことん頑張る人達を、どこかで繋げていきたいと思ったから。
今の仕事も、地域のコミュニティの再構築がテーマにあって、
繋がる事で広がっていくのは、ライフスタイルだけではなく、
もっと深い、生き方にさえ影響していく事なので、
今日は料理というフックでの繋がりだけど、きっと新しい社会の中の
一つの流れに昇華できると考えていた。
横浜晋山の蕎麦は美味いけど、
汁が凄いのだと感じている。
オーダーを受けてから打つスタイルを守り、
香りも味わいも楽しいのに、汁に半分ほど浸けて一気に啜ると
汁と蕎麦が渾然一体となって、蕎麦の味に厚みが出るように感じてしまう。
美味い蕎麦の何処が美味いと表現しにくいのだけど、
美味いと思わず声が出るのだから、別の意味で面白い。
「なんか、心の真ん中、打ち抜かれてます」
「良かった、楽しんでもらえて」
誰にも負けない料理を出したいと拘るマスターが
晋山の料理や蕎麦を楽しめるという事は、
「美味しい」という基準が同じ方向性を持っている証拠。
アテで食べた「鮪のヅケ黄身和え」が、
「かえし」で漬けている事も見抜いているだろう。
しかし、晋山が置いてる日本酒は、
生だったり澱絡みだったりするので回る(爆)
今日はマスターと楽しく話をしていたから良かったけど
一人で3合も飲んだ日には、間違い無く店を出た後は寝床・・・
という事態になりかねない(^0^;)
という事で、今日は気持ち良く酔っ払ってしまいましたとさ。
ごちそうさまでした。
☆☆
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2018年3月15日木曜日
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