語り尽くされた感があるサンマー麺。
横浜スタンダードであっても名前が先走ってて
明確な基準が無いことも、すでに周知の事実。
生碼麺とか生馬麺とかも書く事から
波止場で働く人向けの麺料理であった事はわかっているけど
基本的には野菜の細切りを乗せた賄い料理だったと言われている。
腹持ちの良く冷めにくいトロミをつけ
手に入りやすかったモヤシを入れた物が、
現在のサンマー麺になっているのだけど
相変わらずコレがサンマー麺だって規格は緩すぎてわからない。
で、同様に横浜発祥と言われる麺料理に湯麺(タンメン)もあって、
はまっ子の自分にしてみればタンメン=塩スープ、
サンマー麺=醤油スープ+トロミ餡、
というくらいの概念しか無い。
で、そんな言われがあるサンマー麺を研究しようと
発祥と言われる聘珍樓でわざわざサンマー麺だけを食べる強者もいるんだけど、
肉体労働者が安くて腹持ちの良い麺として食べた物を、
高級が付く中華料理店で食べるって、中々のマニアだ・・・と思って、
そんな風景を見た時、店員に尋ねたら、一定数サンマー麺だけ食べに来る客がいる
という事実を知る事となった。
でも自分、
サンマー麺を食べるなら、その誕生の経緯からも
街の中華屋、それも昔からコレでやってます・・な店で食べたい、
と思うのですね。
で、そんな町の中華屋で食べたい物は
まず最初にこんなヤツ。
これに合わせるのは、瓶ビール!
少し曇った位に良い感じに使い古されたコップに
自分が好きなように注いで、喉の奥をくわっと開けて一気に干す。
喉越しの刺激と後味の楽しさを味わいつつ、
いかにも〜な味わいの餃子を食べ、
辣油で辛くなった口をまたビールで洗う。
もう、絶妙なバランスだよね(^_^)
・・と中瓶が空く頃には
ちゃんとそれを見透かしたかの如く、
サンマーメンが登場するのです。
横浜市南区にある昔ながらの中華料理店でオーダーしたサンマーメン。
(この店での表記は全部カタカナのサンマーメン)
清湯(醤油スープ)の正統派な生碼麺は、贅沢言うなら肉少なめで良いから
もっと野菜&モヤシをって思うけど、食べてみればバランスが良いので
それは単純に思い込みってヤツらしい。
トロミは少なめな設定だからか、餡とスープはやがて渾然一体となって
ユルユルになっていく麺とも合体していく感じ。
だけで、ビール1本で気持ち良くなった身体には
これらが全て、優しく暖かく魅力的に完食を促すのだから、恐ろしい。
昔は、中華料理屋の麺って、どうして腰砕けなんだろうって思ってた。
家系ラーメンなんかが出す腰がしっかりとした麺こそが美味しいし、
麺ってもっと主役であるべきって思ってもいたんだけど、
今は、緩くなりつつも辛うじて腰が残っているくらいの麺も悪くないって
思うようになっいる。
面白いものだよね。
年齢によって味の感じ方が変化するのは仕方が無いけど、
そこには経験による思い込みと刷り込みが介在し、
最終的には、気持ち良く食べる事ができる環境の方が
大切に感じるようになったのかな。
でも最近、さらにウェイトを落としにくくなってて
ちょっと不安でもある(^_^;
ごちそうさまでした。
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2018年3月21日水曜日
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