2018年3月2日金曜日

南粤美食で蝦子撈麺

撈麺(ロウミン)とは、汁無し麺のこと。
 
横浜中華街でも、撈麺を出してくれる店はあまり無く、
と言うか汁無し麺という名前で撈麺や
拌麺が出てたりするけど、
そもそも日本人には汁無し麺と言えば焼きそば(軟)の方がポピュラー。
 
つまり、その存在を知る人は、
中国の食文化に触れている人しかいないのかも知れない。
 
 
「ねぇ、これ、ハーチー?」

 
「蝦ノコドモ」
 
「お〜〜〜 ハーチーローミン作って!!」
 
カウンターに食材を置いて調理している南粤美食では、
腸詰めだったり鹹魚だったりが日本ではあまり見ない物なのに、
普通に置かれていて面白い。
 
そんな食材の中に、ガラス瓶の底に細かい砂のような物が
1センチにも満たない高さで入っていて、よもや?と思って尋ねたら・・
蝦子だったのだ。
 
以前、撈麺があったから蝦子撈麺はできるか?って尋ねたら
蝦子撈麺(ハーチーローミン)は蝦子が高いので手に入らないと断れ、
代わりにこんなのを食べていた。
 
 
  
 
そう、それはまだ南粤美食がリアルな香港麺を使ってなかった頃で、
まだあまり知られていなかった時期だったので、
色々な食材を仕入れるのが難しかったのかも知れない。
 
蝦子撈麺と言えば、香港ではすごくポピュラーな食べ物の一つで
例えばこんな感じで出てくる。
 
 
  
 
鶏肉と青梗菜を乗せた撈麺とメニューに書いてあったけど
蝦子の事は何も触れていなかった料理。
 
つまり、撈麺と言えば蝦子というくらいに当たり前の取り合わせらしい。
 
で、伊府麺を食べた時に書いたけど、
南粤美食に蝦子があるはず・・と思って来てみたら、
瓶詰めの蝦子を見つけたワケで(^_^;
 
  
「コース用ノ料理ダカラ、チョット高イヨ?」
 
「幾らですか?」
 
「1600円。ダイジョウブ?」
 
「勿論!」
 
「8000円トカ10000万円ノコースニ出ス物。
 伊府麺モアルヨ」
 
 
知ってます(爆)
 
蝦子伊府麺も気になるけど
まずは、リアル香港麺で作る蝦子撈麺でしょ!
 
 
  
あまり量があるように見えなかった蝦子を
惜しげもなく振りかけてくれた撈麺。
  

すげ〜
本物の蝦子だ(^_^)
 
海老の香りがフワっと香り、それだけで食欲が増進する。
 
  
 
うわ! 
 
わわわわわわ・・・・ 
何じゃこりゃ・・・・
 
こんなに美味しい蝦子撈麺食べた事が無い(^o^)
 
香港で食べる蝦子撈麺より、遙かに美味しい・・・
 
コース用の料理だからか麺の量が多いけど、
この美味さを堪能できる幸せが長く続くのだから
炭水化物が多い!なんて思うワケもない。
 
香港の細麺の茹で方では、
食べた事の無い日本人には敬遠される事もあるからか、
南粤美食は少し柔らかめになるように茹でていても
やっぱり噛み切れない、あの香港の細麺である事は変わりない。
 
その食感の魅力と食べにくさとの対決は、間違い無く魅力の勝ちで、
そんな麺に、海老の香りがまぶされて、味付けのためにかけ回されたスープが
また絶妙な塩辛さに調整されているのだ。
 
あまり無い食材だから、
毎度食べよう・・なんてワガママは言うまい。
 
だけど、毎回食べたいくらい、
この撈麺は秀逸だった。
 
しかし、横浜中華街でこれが食べられるなら
わざわざ香港に行く意味が無くなるね。
 
恐るべし、南粤美食。
 
ごちそうさまでした。
☆☆

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