撈麺(ロウミン)とは、汁無し麺のこと。
横浜中華街でも、撈麺を出してくれる店はあまり無く、
と言うか汁無し麺という名前で撈麺や拌麺が出てたりするけど、
そもそも日本人には汁無し麺と言えば焼きそば(軟)の方がポピュラー。
つまり、その存在を知る人は、
中国の食文化に触れている人しかいないのかも知れない。
「ねぇ、これ、ハーチー?」
「蝦ノコドモ」
「お〜〜〜 ハーチーローミン作って!!」
カウンターに食材を置いて調理している南粤美食では、
腸詰めだったり鹹魚だったりが日本ではあまり見ない物なのに、
普通に置かれていて面白い。
そんな食材の中に、ガラス瓶の底に細かい砂のような物が
1センチにも満たない高さで入っていて、よもや?と思って尋ねたら・・
蝦子だったのだ。
以前、撈麺があったから蝦子撈麺はできるか?って尋ねたら
蝦子撈麺(ハーチーローミン)は蝦子が高いので手に入らないと断れ、
代わりにこんなのを食べていた。
そう、それはまだ南粤美食がリアルな香港麺を使ってなかった頃で、
まだあまり知られていなかった時期だったので、
色々な食材を仕入れるのが難しかったのかも知れない。
蝦子撈麺と言えば、香港ではすごくポピュラーな食べ物の一つで
例えばこんな感じで出てくる。
鶏肉と青梗菜を乗せた撈麺とメニューに書いてあったけど
蝦子の事は何も触れていなかった料理。
つまり、撈麺と言えば蝦子というくらいに当たり前の取り合わせらしい。
で、伊府麺を食べた時に書いたけど、
南粤美食に蝦子があるはず・・と思って来てみたら、
瓶詰めの蝦子を見つけたワケで(^_^;
「コース用ノ料理ダカラ、チョット高イヨ?」
「幾らですか?」
「1600円。ダイジョウブ?」
「勿論!」
「8000円トカ10000万円ノコースニ出ス物。
伊府麺モアルヨ」
知ってます(爆)
蝦子伊府麺も気になるけど
まずは、リアル香港麺で作る蝦子撈麺でしょ!
あまり量があるように見えなかった蝦子を
惜しげもなく振りかけてくれた撈麺。
すげ〜
本物の蝦子だ(^_^)
海老の香りがフワっと香り、それだけで食欲が増進する。
うわ!
わわわわわわ・・・・
何じゃこりゃ・・・・
こんなに美味しい蝦子撈麺食べた事が無い(^o^)
香港で食べる蝦子撈麺より、遙かに美味しい・・・
コース用の料理だからか麺の量が多いけど、
この美味さを堪能できる幸せが長く続くのだから
炭水化物が多い!なんて思うワケもない。
香港の細麺の茹で方では、
食べた事の無い日本人には敬遠される事もあるからか、
南粤美食は少し柔らかめになるように茹でていても
やっぱり噛み切れない、あの香港の細麺である事は変わりない。
その食感の魅力と食べにくさとの対決は、間違い無く魅力の勝ちで、
そんな麺に、海老の香りがまぶされて、味付けのためにかけ回されたスープが
また絶妙な塩辛さに調整されているのだ。
あまり無い食材だから、
毎度食べよう・・なんてワガママは言うまい。
だけど、毎回食べたいくらい、
この撈麺は秀逸だった。
しかし、横浜中華街でこれが食べられるなら
わざわざ香港に行く意味が無くなるね。
恐るべし、南粤美食。
ごちそうさまでした。
☆☆
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2018年3月2日金曜日
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