朝の通勤路で、建物の撤去工事が進んでいた。
更地になりゆくその土地は、2本の道に挟まれたくさび型の地区の一部。
そこに建つのは、安価な建て売り住宅になりそうだ。
事実上の土地本位制だった日本が、土地の価格を上げすぎて破綻し、
(勿論それだけの理由ではないけど)バブルと言われた狂乱時代の終焉を迎える頃、
価格を上げすぎてしまった都市部の一軒家は庶民には手が届かないものとなり
3LDKな狭い間取りの2階建て住宅などがマンションと勝負できる価格帯で出現し、
庭付き一軒家の土地を3分割して売りさばくような商売が発達していった。
そんな姿を思い出させるような工事予定を見ると、
それでも一軒家が欲しい人ってまだまだ多いのだろうな・・と思ったりする。
まぁ、一軒家が1億超えでマンションも3〜4000万だと下手すりゃ1LDKしか
買えないような時代だった上に、土地関連融資の抑制という行政指導もあって、
公定歩合が6%に上昇。
当然の如くこれはローン金利に跳ね返って、2000万の借金なんかしたら
何のために働いているのかわからないほどの金利との戦いを余儀なくされる時代でもあった。
2008年末にかけてその長期金利がガクンと落ちていったのは
あのリーマンショックによるものだ。
そもそも日本経済、バブル崩壊からの脱却を目指して色々と方策を採ってきても
銀行の「貸し渋り」や「貸しはがし」があって債権の不良化が抑制できず、
2000年頃から大型倒産(そごうとかマイカルとかね)も始まり
政府が「日本経済はデフレ」と認めてしまう・・・
そして2008年にリーマンショックが起きて世界同時不況が起きたわけだ。
0金利政策は99年からだけど、Y2K問題もあってIT業界が景気回復を担ったものの
即座に冷え込んで低金利状態は続き、2016年にはマイナス金利政策となった。
つまりね、庶民感覚で言えば、2000年頃からずっと厳しい状況が続き、
コロナによって経済も疲弊。
なのに株価だけが上昇傾向でコロナバブルなんて言われ方もしていたりする。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですよ。
調子に乗ればまた潰れると思うのですよ。
・・・なんて事を考えるのは
総務にいた頃、この時期から考える中長期の費用増加予測を立てていたからで、
今はそれが収入予測のための役にはグローバル過ぎてち〜っとも役に立たないって現実に
安堵と落胆に似た感情を持つくらいの意味しかない。
それよりも問題は、今日の晩飯だ!
今日は間に合ったので、KANでトマトカレーを楽しめた。
トマトカレーと言っても、付け合わせに丸ごとのトマトがあるってカレーで
カレーソースは共通の物なのだ。
自分がカレーを作る時もトマトは多く入れるので
味わいの傾向は似てて基本的に好きなんだけど、
しかもしっかり煮込んでいる事で、ボディがある味わいは絶品だ。
その上、食べる度にバランスが変わっていて、
進化を求めて研究しすぐ反映していく前向きさも味わいの1つになっている。
「オリンピック、どうなりますかね」
「これから寒くなって、感染拡大傾向が強まったら
やっても無観客、状況によっては中止でしょうね」
「スタジアムで野球やっても、それじゃここら辺りの飲食店にとっては
客が増えるって事も無くなっちゃいますね」
「自分としては、22時まで仕事した後に
飯が食べられない現状を、早くどうにかして欲しいですわ」
これからの時代、安定した収入があってローンを組める人って
どれくらいいるのだろう。
感染拡大が進んで、経済がもっと疲弊したら
安泰な職業なんて凄く少なくなってしまいそうだ。
エッセンシャルワークは生きのこると思うけど、
社会全体が落ちたらヤバい事には変わらないんだよね。
今日は朝から経済の事なんて考えたので
気持ちが上がらずに終了ってパターンらしい。
帰って寝ます。
ごちそうさまでした。
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