2020年10月9日金曜日

久々にA3ハンバーグとか

金のハンバーグとか洋食亭とかのハンバーグを食べていると、
無性に特上のハンバーグを食べたくなる。
 
やっぱこれがハンバーグだよね?
って確認したくなる。
 

ただ正直な事を言うと、ハンバーグは家庭料理によくある合い挽き肉で
タマネギがごっちゃり入った、表面なんかちょっと焦げてるくらいのヤツが良い。

 
それにケチャップをたっぷりかけて食べるのが好きなのだ。
 
でも、それ系のハンバーグは外食で出会える事は希有。
 
昔ながらの質より量な感じもある街の洋食屋だったら出会える可能性があるけど
横浜では、ことごとくそんな洋食屋が店を閉めてしまっているのだ。
 
思い出すのは「山田ホームレストラン」。
 
ハンバーグは中にシャリッとしたクリスピーなタマネギの食感があり、
ちょっと焼きすぎで表面固めの焦げな感もあって「どストライク」だったし、
関内にあった「レストラン小西」もタマネギの味がある楽しいハンバーグを出していた。
 
とは言え、街の洋食屋ってかなり真面目にコストパフォーマンスを考えながらも
正統派な洋食を出そうとしてくれる店が多いから、

牛100%とかタマネギの存在がわからない様な調理を行った、

かなり頑張っているハンバーグである事が多い。
 
だからね、だったらね、
肉が最高に美味い・・と言うか楽しめるハンバーグを
外食では求めるべきなんだよね。
 
となれば、これはもう洋食屋で食べるべきじゃなくて
肉の美味さが抜群なハンバーグを出してくれる店を目指すべき。
 
つまり、ハンバーグしか出さないような専門店か
ステーキ屋で食べるべきなんですよ。
 
特にステーキ屋のハンバーグが優れているのは、
肉専門店ならでは仕入れをしている事に加え、
ステーキ用の肉をトリミングした後の物を使ったり、
そもそもステーキ用の肉を贅沢にミンチにしちゃうってケースが多いから。
 
だからハンバーグ専門店の長けた調理は認めるものの、
ステーキ屋の物の方が肉を喰らうハンバーグとしては適していて
外れが殆どない・・・と経験的にわかっているのですな。
 
 
 
 
「久しぶりですね」
 
「なかなか、店が開いてるだろう時間に上がれなくて、
 かなりの間、来れませんでした。」
 
「毎日遅いですか?」
 
「遅いですね。
 夜なんてもう晩飯難民で・・・」
 
「以前の様に夜中まで営業できれば良かったんですけど」
 
「しょうがないですよね」
 
 
マスターと話しながら食べるのはシュリンプカクテル。
 
ステーキ屋の定番料理ではあるけど、
ステーキ&シュリンプとかステーキ&ロブスターって取り合わせ、
何故、判を押したようにステーキ屋がメニューニ載せるのかは、
店で聞いてもよくわからなかったりする。
 
これは想像だけど多分アメリカの流儀で、
米軍関係者がそれを街のステーキ屋にも求めたのだろうし、
ジャックの様にベースの厨房で料理を覚えた人にとっては
オーセンティックなラインナップとして覚えたんだと思う。
 
ちなみに間門の「ジャックス」は既に閉店しているけど
中華街にあった頃はメニューにシュリンプカクテルは当然にあったし
一品料理の中にはスラッピージョーまで載っていたっけ。
 
ここのシュリンプカクテルはブラックタイガーなので
かなりの大きさ。
 
それをオリジナルのソースをつけて食べるのが楽しい。
海老と海老の合間にパセリを食べ、味変のためにレモンを搾る・・・
 
そして特別なジンで作ってくれたジンフィズを飲んだりしながら
今日のメインとしてオーダーしたハンバーグを待つ。
 
 
「もうさ、まともな肉を食ってない期間、長過ぎだよ」
 
「そんな事無いでしょ」
 
「いやいやいや、金のハンバーグとか牛丼とかは食べてるけど
 ステーキとかはほんと食べられない。」
 
「金のハンバーグ、美味いですよね。」
 
「あのコストパフォーマンスは凄いよね」
 
 
 
 
来ました〜
A3だけで作ってもらったハンバーグ。
 
この店、以前は予め作っておいやパティを焼くだけだったけど、
ある時からオーダーを受けてから包丁で細かく切ってミンチにする
手間がかかる方法を取り入れるようになった。
 
何故?と質問したら、
その方が美味しいから・・と当たり前な答えを返される。
 
以前のハンバーグはコストパフォーマンスも考えたスタイルで
ステーキと比べるとニュアンスが違う部分があったからね。
 
今は、A3とA5を合わせて包丁で細かくミンチにするだけじゃなく
惜しげもなくステーキ用の肉を使ったりするので、

コストもステーキ並になったけど、間違いなくヤバいのだ。
 
しかも、受注生産だから、
ちょっとワガママなオーダーにも対応してくれる。
 
だから、A3のみで作ってもらったハンバーグが食べられるってワケで。
 
 
 
 
あ〜〜〜〜
肉、喰らってるぅぅぅぅって感じ。
 
もうこの、ちゃんとした肉を食う幸せって
やっぱ必要なんだなぁって思い知らされるね。
 
月に1回とかは言わないけど、

3ヶ月に一回くらいは食べたいって思うんだな。
 
そんな風に大事にしている食事と言えば
鰻だったり寿司だったりちゃんとした和食だったり・・とある程度あって、

それらを楽しめない今だから正にストレスフルになるんだな。
 
まぁ、こんなに先が見えない状況って今までの経験の中でも無いんだけど、
食文化を磨いてきた日本としては、失っていく文化の大きさに
そろそろ気づかないとヤバいって思ってしまう。
 
上質な食は対価も高く、食を提供する側は日々努力を続けて対価に見合う以上の
何かをちゃんと渡す事を心がけている。
 
そのギブアンドテイクな中で培われてきた食文化は、
そもそも営業ができない方向で規制がかかって、閉店に追い込まれたりする。
 
冷食とか自炊じゃ足り無いものって、やっぱりあるんだよね。

 

 
「また来ます・・けど、何時来れるんだろうって感じです」
 
「ウチも状況次第ですが、よろしかったらお電話ください」
 
「早く収まると良いですね」
 
 
ほんと、
早く通常の営業ができるようになって欲しい。
 
相手がウィルスだけにどうにもならんけど、
最前線で頑張っている人達の疲弊も伝わってくると
たかが食事の事で文句言う方が情けなくなって、
そういう意味でも、人々の不満って溜まるんだろうね。
 
すみません、今日はちょっと贅沢させていただきました。
 
ごちそうさまでした。
☆☆

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