2020年1月14日火曜日

晋山で辛味大根蕎麦とか

肉とか中華とかドッシリ系で食べてると
顔を出したくなるのが和な料理店。
 
以前はもっと幅広く行けてて
寿司屋だったり和食店だったり蕎麦屋だったり・・と
写真を撮るにしても面白かった。
 
今は、時間的な問題があって
行きたい店にいけないのが厳しい。
 
特に寿司屋は早い時間に行かないとネタが無くなってしまうから、
飲むためだけの高級居酒屋となる頃に職場を出る今は
まず行く気分になれないでいる。
 
結果、蕎麦屋のバリエーションを増やそうとするんだけど
楽しめそうな蕎麦屋は座る席も無いほど混んでたりして、
あぶれた結果、辿り着くのが晋山になりやすい。
 
そう、今日も、
そんな感じでの入店になってしまった。
 
 

 
1月なのに、春の気配。
 
例年だと2月の料理というイメージがあったけど、
合わせている芋は海老芋だから、この時期ならではの取り合わせなのだろう。
 
海老芋と言えば、京都の芋棒を思い出すけど、
初めて食べた時はその淡い味付けの中に鱈の風味が溶け込んでいて
京料理だなぁ、と感激したのだが・・・ 
そんな思い出を胸に2回目に訪れた時は驚いた。
 
淡い味付けではなく、しっかりドッシリとした味わいになっていて
一瞬、東京の店?と思ってしまったのだ。
 
ファストフード店が増え、ジャンクフードも若者達を魅了するのだから、
料理もまた、京都らしさを塗り替えていくのだと思いつつも、
わざわざ食べに来るための料理には思えない寂しさを忘れることはできない。
 
この海老芋は、
そんながっかりした芋棒の味わいをより優しく演出していて
大将のセンスの良さが染みこんだような楽しさを纏っていた。 
 
 

 
今日は、辛味大根蕎麦を食べたかった。
 
時期に合わせて大根を換えているこの店では
何時オーダーしても、かなり辛い大根を味わう事ができる。
 
そしてこれを全部食べ尽くす感じに蕎麦と一緒にいただくと
蕎麦の甘さがよくわかって、なんとも楽しい味わいになるのだ。
 
 

 
毎度の事だけど、
シッカリとした腰のある蕎麦は十割蕎麦のイメージを変えるように
感性を刺激する。
 
晋山の蕎麦は、ほんの少しだけ浸けて食べる汁の力に支えられていて、
辛味大根で食べてもそのハーモニーの楽しさが保たれるバランスが命、
と言って良い。
 
ここと同等の蕎麦を出してくれる店も無いわけじゃないけど、
このバランスの良さを見せてくれる店は、そう多く無いと感じている。
 
ただ、食には慣れという要素も影響するので、
違う流儀に慣れていたらここまで楽しく味わえたのだろうか?
と思う事だってあったりする。
 
例えば、馬車道にある「蒼ひ」の蕎麦は、
汁にドップリ浸けて食べて楽しいようにバランスされていて、
それはそれで凄く楽しいから
それが一番と思っている状態では、この蕎麦をどう感じたろう?
と考えてしまうワケだ。
 
でも、それこそが蕎麦の楽しさなんだよね。
 
五割蕎麦も好きな自分としては富士山盛りで有名な「味奈登庵」も好き。
もっと蕎麦粉が少ない立ち食い店の蕎麦にも、それにしかない魅力がある。
 
天麩羅蕎麦とかカレー南蛮とか、渾然一体となった味わいを楽しむ蕎麦もあり、
様々な楽しみ方ができるからこそ、飽きずに食べ続けられるのだろう。
 
ま、今日は職場で色々あって
ユルユルと美味い酒と穏やかな食事をしたかった
→和な食事&酒→行ける店が無い→晋山
という流れなので、心穏やかな気分になれた事にも感謝です。
 
ごちそうさまでした。
☆☆

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