2019年3月29日金曜日

マッカラン25年 1970

モルトウィスキーにはまった頃に大好きな銘柄を自宅用に買って、
もったいなくて飲めないまま10年以上。
 
そして思いついたのは
還暦を過ぎたら、毎年誕生日あたりで
ストックの中から一本選んで、開栓しようってことだった。
 
ただ、自宅で保管なのでコルクはダメになってしまう。
そこで行きつけのバーで相談して、コルクを打ち替えてもらって
対価として、その日いるスタッフには全員振る舞う事となった。
(勿論、それ以外の酒やフードは頼みますよ)
 
で・・
今年は、マッカラン25年・1970年蒸留を選んだのだが、
想像してたのより木箱が大きく板の加工が雑。
 
手袋して持ったけど、木くずがビッシリと手袋につく状態で
こんなにいい加減な造りだったっけ?って驚いた。
 
箱の中にはゴールデンプロミス種であろう麦わらが入っていて、
ボトルのクッションとなっているのだが、その麦わらには
虫食いなどは無くて、良い状態で保管されていた事は想像できた。
 
 
「あ・・・、もうスクリューの部分がスッポリぬけちゃいました。」
 
「そこまで柔らかかった」
 
「スルッといっちゃいましたね。
 デキャンタにここから注いじゃって、瓶のコルクを抜いたら
 じょうろにペーパー敷いて瓶に戻しますね」
 
「お手数かけます」
 
 
1970年蒸留という事で、自分より歳を取ってると思うスタッフの方が多く
私にしても12歳の頃の酒だから、まずもって存在している事が奇跡ではある。
 
しかも、この25年は今の物とは別物。
だからスタッフも味わう事を楽しみにしてくれているようだ。
 
 

  
デキャンタや瓶を洗うために使ったり、スタッフに振る舞ったりして
既にここまで減っているけど、今日はこのボトルを持って振る舞いツアー。
 
今日中に無くなっても良し、というノリで飲んでみるが・・・
 
あぁ、やっぱり・・・
なんとも素っ気ない。
 
ボディも痩せている。
 
だけどこれは25年もの。
あの当時のモルトなら、25分はエアリングしないと
本性の欠片も見せるワケは無いのだ。
 
で・・・
同じ系統のモルトとして、グレン・ドロナックとロング・モーンを飲んで待つ。
 
ドロナックは最近の物だけど、ロング・モーンは1965年のカスク。
 
マッカランがダメになってから飲むようになった2種だけど、
ロング・モーンはやっぱりヤバイほど美味い。
 
  

  
気になっていたエビカツサンドをオーダーしたら
こんな形で出てきてちょっと驚く。
 
しかも、カツのクリスピーな食感とドックパンとのバランスが良くて、
次もコレを頼みそうだって思うくらい美味しかった。
 
さ〜て、いよいよ飲めるでしょ。
 
 
え?
 
うわ〜〜〜
 
目覚めたマッカラン、超ヤバイ!
 
ものすごく優しいのに、しっかりと個性はあって、
熟成に使ったシェリー樽の嫌な部分は感じさせないのに、
シェリー樽らしい美味しさだけはしっかりとある。
 
そうか〜
マッカランってこういう味だったのか・・・ 
 
去年飲んだ1967年の18年物では感じられなかった
なんとも穏やかで、いつまででも飲んでいられそうな魅力は、
25年が持つ魅力の1つだったと、飲んでいて思い出した。
 
1970年代蒸留の18年物や25年物は、
ブラインドで飲ませたら、ブランデーなのかウィスキーなのか悩むと思う。
 
いや〜
これ、美味すぎだわ(^o^)
 
と言う事で、70階へ移動して振る舞ったら
中華街方向へ向かうのだ。
 
0時になったら、
シャンパンとかを開けても楽しいよね!
 
と言う事で
今年は誕生日イブで
開栓の義、執り行いました。
 
ごちそうさまでした。

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