2019年3月22日金曜日

LIVINGでフィッシュ&チップス

初めてイギリスに行ったのは、1986年のこと。
 
ちょうどチェルノブイリの問題が起きていた頃に行っていたのは、
ただの偶然の為せる技。
 
まだユーロトンネルもできていない頃だったから、
イギリス独特の文化がしっかり残っていて、
食べ物は不味く、車はアメ車以外の全てが右ハンドル。
 
そしてアルコールの販売は特定の時間だけ許される、
という独特な法規制があったりして、パブでもその時刻になると
見事にカウンターにシャッターを下ろしてしまうような状態だった。
 
ただ、ランチタイムには酒を販売できたようで、
パブでは普通にビールやエールが飲めたのが面白い。 
 
今思えば、2週間の滞在でほぼ毎日ビール、それも黒ビール系の物を飲み
食事もパブでする、というパターンがあったので、
ギネスとかが好きになってしまったのだろう。
 
で、パブで食べられる食事と言えば、
ステーキ&キドニーパイかフィッシュ&チップス。
 
運が良ければカレーライスやサンドイッチもあったけど、
とにかくどれもが、どうしたらここまで不味く作れる?
って味わいで、一番まともに思えたのがフィッシュ&チップスだった。
 
 

 
これはHUBが出しているフィッシュ&チップス。
 
いかにもイギリスっぽい感じにセットしてくれているけど、
イギリスでのフィッシュ&チップスを見たら、
これはあまりに違い過ぎる・・と感じるはず。
 
と言うのも、白身魚のフライの大きさが
比べものにならないくらい差があるくらい大きい!
 
大きめの皿に乗って出てくるそれは、
皿からはみ出して垂れ下がろうとし、
下手すればテーブルに着いちゃうくらいの大きさ・・なのです。
 
そして、味が無〜い(T_T)
 
味はモルトビネガーかけて食べろって事らしいんだけど、
出されるそのお酢は、これまたパンチに欠けた中途半端な味。
 
で、揚げた油はごってりと皿に溜まっていたりするわけで、
最初はこんなもの全部食えるわけない・・と思ったのに、
他の料理がさらに酷いので、平気で食べられるようになってしまったワケで(爆)
 
せめてタルタルソースとかケチャップとかあったら、
かなり楽しめたと思うんだけど、彼の国の人達はそれがスタンダードだから
美味しそうに食べていたのが印象的だった。
 
ちなみにカレーライスはパブに置いてある事が結構多いんだけど、
日本のカレーライスのお手本らしく形は似ていても、味はヤバイ。
 
米を主食にしない人達が作るライスは美味しくないし
スパイスだけがあって塩が足りない、
もしくは塩辛すぎだったりで想像を超える不味さが待っていたっけ。
 
 

 
これもHUBのドライカレーだけど、
こんな色合いで出てきても食べた瞬間になんじゃこりゃ?
と叫ぶのは、異国の地では哀しすぎる(爆)
 
まぁ、そういう意味で日本のイングリッシュパブと呼ばれる店の食事は
イギリス人から見たら奇跡的に美味しいのだ。
 
そんなイギリスの事を思い出したのは 
LIVINGのメニューにフィッシュ&チップスを見つけたから。
 
揚げ物だから避けている料理だけど、
イギリスを思い出したら食べたくなっちゃった、と。
 
 

 
え〜っと、白身魚のフライはどこ?
と一瞬思ったけど、右側のやつがそうだった。
 
イギリスのは30センチはありそうなサイズの白身魚(多分半身)が
皿からはみ出す勢いで乗っているんだけど、
ここまで小ぶりなフライだとは正直思わなくて笑ってしまった。
  
でもね
やっぱり日本人って、
魚を美味く食べるコツを知ってるよね(^_^)
 
揚げ方も塩加減も抜群で、
タルタルソースもケチャップも必要ないと思わせてくれて
幸せな気分になれました。
 
ところでイギリスの食べ物事情、
ユーロトンネルが開通してから随分良くなって、
90年代に訪れた時には、その違いに驚いたっけ。
 
EUに加盟し、流通が自由になってから随分になるので
きっと食べ物の味わいも革命的に進んだと思うけど、
今のイギリスの食べ物って・・・実際、どうなんだろうね(^_^;

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