2017年12月8日金曜日

旅するコンフィチュール

コンフィチュールとはフランス語でジャムのこと。
 
正確には、保存のために砂糖や酢、油などに漬けたもの
という事になるので、アメリカの様にゼリー状になったジャムとは
ちょっと違うものになる。
 
保存食だから色々な物があって、
フランスのアルザスでクリスティーヌ・フェルベールが製造販売するそれは
世界中のセレブに人気だと聞いている。
 
そんな彼女がテレビに登場した際、紹介されたコンフィチュールは
食材の取り合わせが多彩で、味の想像がつかないものだったけど、
丁寧な仕事を見ていると、食材や食べる人への愛を感じて、
コンフィチュールへの興味がドカッと湧いてしまった事を思い出す。
 
だってさ、パイナップル・ラムとか、ストロベリー・ミント・黒胡椒とかがあるんだよ?
 
丁寧な作りだけでも美味しそうなのに、その上の想像を超える味の提案があったら
そりゃ、一度くらい食べてみたくなるってものです。
 
そんな気になるコンフィチュールを、
生産者から直接仕入れて、添加物を一切使用しないで仕上げる人がいて、
縁あって、一緒に仕事をするチャンスがあった。
 
  
  
食に関することを中心に、
人とモノとコトを繋ぐという活動をしている違克美さんが
主宰するブランド「旅するコンフィチュール」は、
工房での販売を金曜と土曜だけ行っている。
 
そんな工房に事業実施のご挨拶で訪れたのは夏の終わりだったけど、
さりげなくコンフィチュールを飾る棚には、質の良い個性が出ている事を感じていた。

彼女が作るコンフィチュールは
「ルバーブと白ワイン」とか「トマトとテキーラ」とか
「巨峰と赤ワイン」など酒を使うものがあったり、
「いちじくとバルサミコ酢」とか「ニンジンと杏とクルミ」や
「洋なしとグレープフルーツとピスタチオ」といった
組合せの妙を楽しむタイプがあって、
フェルベールの提案するコンフィチュールに通じるものを、感じる。
 
勿論、コルドンブルーで製菓ディプロム(学位)取得し、
フランス全土を旅した彼女だから
フレンチが持つ独特な文化が昇華した形を作り上げたのだと思う。
 
で、今日は結構タイトながらスケジュールしたのは、
「ジャムを使ったお料理の試食会」があったからだ。
 
コンフィチュールと料理の組合せが楽しい事は想像に難くないけど、
実際に提案された物を試食できるのは、ちょっと嬉しい。
 
だからFBにお知らせが載った時から、
訪れるタイミングを計算していたのだ。
 
  
今回のメニュー 
 生ハム+ノエル&黒コショウ
 イベリコ豚のレバーパテ+「ノエル」&粒マスタード
 グリーンサラダ+「キウイと白ワイン」&フレンチドレッシング
 スコーン
 フルーツケーキ
 平本さんと人参と山本さん諭さんのカボチャのポタージュ
 コーヒー/ほうじ茶/赤ワイン
 (この日は特別にちょっとだけオペラが添えられた)
 参加費500円
 
ノエルというのはXmasの時期に限定販売するコンフィチュールで
無花果とカシスと胡桃を合わせたもの。
 
生ハムや豚レバーのパテには間違い無く合うと思っていたけど、
素材の味や食感が生きているコンフィチュールの良さが出ていて、
すごく楽しいマリアージュになっていた。
 
サラダに合わせたキウイ&白ワインは、フレンチドレッシングの酸味を美味く丸め、
ドライな白ワインと共に楽しんでも良い感じがある。
 
焼き菓子やスコーンは当然の如く秀逸で、
ちょっと出してくれたオペラのコーヒーリキュールとチョコレートの
ハーモニーの豊かさには、驚かされた。
 
 
食は、専ら食べる方が専門の自分だけど、
こんな風に食材を操って別の味わいを作り出す作業は、
ちょっと試してみたくなる。
 
そんな気持ちにさせる試食会を、
もっとゆっくり楽しみたかったけど、次の予定にギリギリ。
 
試食会は25日まで開催しているので、
チャンスがあればもう一度行こうかな(^_^)
 
ごちそうさまでした。

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