看板が出てない。
どう見ても店に見えない。
そんな隠れ家の様な飲食店を
どれだけ懇意にできているか?
そんな事が、
食い意地の張った連中のステイタスになってたりする時代があって、
今も相変わらず、そんなスタイルの店は一定数存在している。
ただ、それらの店は上質な料理とサービスがあるけど、
コストもそれなりに・・・という共通点もあり、
今となっては、そんな店に出入りできるだけの金がある、
という物差しにもなっていたりする。
横浜中華街では、どれだけ賄い料理を出してもらえるか・・
という事がステイタスになっていた事もあったけど、
古き良き時代の店がどんどん閉店するとともに、
そんなスペシャルな関係も消えていった。
「肉食な忘年会、やらん?」
と言う誘いを受けて、二つ返事でOKしたけど、
次に続く言葉はこれだった。
「知らずに行ったら、間違い無く場所がわからないよ」
「え?」
「入口がわかりにくいのさ」
入口がわかりにくい?
懐かしい響きだ。
そんな店をついぞ行ってないぞ?(^_^;
グーグル先生の指示に従ってたどり着いたら、
そこはそこそこ人気がありそうなラーメン屋。
だだ、横には確かに、素っ気ない入口がある。
煉瓦風の壁と同色に見える、何かの木材をただ貼り合わせたような、
そんなドアにリースとウェルカムボードが無ければ、確実に見落とす入口だ。
ARAIYA NEST
とある店名は、ドアの横前にある金属製の看板に書いてあるだけ。
凄く懐かしい感じを持ちながらドアを開けると、
普通のビルの階段があって、そこを上るとL字カウンターと個室がある店内に
入る事ができた。
入口とは違って明るい店内は開放的な雰囲気さえあったが、
それはカウンターに陣取ったからので、個室やテーブル席とは客同士の視線が絡まない
隠れ家的な演出がさりげなく施されている。
ただ、横浜駅西口からちょっと歩く場所なので、客層は若めのカジュアルスタイルが占め、
仕事帰りのメンバーは浮き気味ではあった。
コースもあるけどアラカルトも充実していて、
肉が売りなのに「豆鰺の干物」や「なめろう」まで用意される幅広さがある。
だが、肉食チームが目指すのは、やっぱり牛肉なのだ。
「宮崎牛のランイチあるよ?」
「仙台のモモが150gで3000円か。期待できるかも。」
「鉄板焼きなのに、あえてハンバーグをメインメニューに載せるんだから
ハンバーグも頼んでみない?」
コスト的には標準的な設定だけど、
肉を前面に出すと言うより、料理全般の中に鉄板系メニューがあって、
料理の選び方次第ではリーズナブルにもできる、というコンセプトが見えてきた。
「すいません、ランイチ終わってしまいました」
店員のすまなそうな言葉を聞いてガッカリしつつ、
なら幅広く食べてやろうと、焼き野菜や玉子料理なんかも交えつつ、
ハンバーグともも、サーロインのステーキ三種盛りプレートをオーダーした。
左から、ハンバーグ、サーロイン、モモ、と並べられたプレート。
見切れているモモはこんな感じです。
一同黙る・・・(爆)
蟹食う時と一緒かい?
ってツッコミそうになるけど、標準的なコストから設定された食材は、
標準以上の味わいを持たされてはいるけど、行きつけの鉄板焼の店には届かない感じ。
ただ、想像以上にハンバーグが美味いのだ(^_^)
「ランイチ、食べたかったなぁ・・」
「そうだねぇ。」
「ハンバーグ良いよね」
「これだったら、メンチ食べたい」
いや、さすがにこのハンバーグを
そのままメンチカツ(750円)にはしてないと思うぞ?(爆)
でも確かに、ハンバーグはしっかり火が通っていて断面に赤いところが無いのに、
肉の美味さが前面に出ていて、この3種盛りの中では一番バランスが良く美味しかったのだ。
牛シューマイや牛寿司、牛つくね串に加えて牛ほほ肉しょうゆ煮込みや尾崎牛のハンバーガー、
さらには牛すじオニオングラタンや荒井屋の牛鍋までメニューにある。
そう、名前からもわかるようにこの店、牛鍋で有名な老舗「荒井屋」の
鉄板焼き部門が、スピンアウトしたようなものなのだ。
料理長の廣井さんは、帝国ホテルから荒井屋本店へ入って
鉄板焼き部門の責任者だったと聞く。
いやぁ・・
このハンバーグの美味さはなかなかだから、
次回は尾崎牛のハンバーグかそれこそハンバーガーを食べるってのも
アリなんじゃないだろうか(^o^)
「で、さ・・・
この後、交差点向こうにある地ビール屋で、
IPAでも飲まない?」
「あ、この前言ってた、関内のビアバーの本店?」
「うん。 ここ来る前に偵察してきた」
「どうりで、最初からワイン飲むワケだ」
あ・・・
この店、酒関係はスペシャルなもの、あまり無いっす。
そこに力を入れないのは、
ターゲット層から自分が外れてるって事なんだろうけど、
良い料理を出す店なのに酒のクオリティが平均的って事は、よくあること。
料理と酒がそれぞれスペシャルで、かつリーズナブルに感じさせるクオリティがあれば
絶対楽しいんだけど、利用者側もそこまでの拘りが無い人が多いのかも知れないね。
唯一の残念な点ではあるけど、
ハンバーガーとかを楽しむんなら、全然問題無し。
今度来る時は、カジュアルな感じで楽しんでみよう、
と日記には書いておこう。
ごちそうさまでした。
☆
ARAIYA NEST/アライヤ ネスト
045-620-5063
横浜市神奈川区鶴屋町2-19-3
月曜定休
【火~日・祝・祝前】
ランチ 11:30~14:30 (L.O.14:00)
【火~土・祝・祝前】
ディナー 17:30~23:00 L.O. フード22:00 ・ ドリンク22:30
【日】
ディナー 17:30~22:00 L.O. フード21:00 ・ ドリンク21:30
ランチ 11:30~14:30 (L.O.14:00)
【火~土・祝・祝前】
ディナー 17:30~23:00 L.O. フード22:00 ・ ドリンク22:30
【日】
ディナー 17:30~22:00 L.O. フード21:00 ・ ドリンク21:30
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