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2017年12月20日水曜日
横浜晋山で一人忘年会
今日は一人忘年会!
想定外のふられ方をして
むかついていたので、晋山へ顔を出してみたら、
なんと貸し切り状態になってしまった。
あ、ふられたのは店のことね(爆)
どうしても食べたい物があって
頭の中にそいつを浮かべながら行ってみたら
なんと貸し切り営業(-_-;
どうすんだよ〜
このたぎった食欲〜な気持ちを
クールダウンできるのは、美味い酒とアテしかないよね(^_^;
下仁田葱を焼いたものをアテに
加茂金秀を頂く。
長葱を焼いた物って美味しいけど
下仁田葱だったらもう・・・幸せ(^_^)
そして牛蒡の射込み海老しんじょもオーダーして・・・
射込みとは鋳込みとも書く料理の方法で、
中をくりぬいて他の物を詰めた物と言えばわかりやすいか。
そんな名前を持った料理ってあまり見ないのは
主に和食系の店で出るモノだし、店も一々説明するのが面倒?
とか想像しながら、ユルユルと酒を楽しんだ。
「しかし今日は、道もガラガラなくらい人がいない感じでしたよ」
「仕入れで市場行く途中で、今日、お客さんこない日かも・・と
思いました」
「ありますよね、そんな日が極たまに」
そう、中華街の裏道を通ったら、
いつもは路駐っぽい車両がいたり
タクシーががんがん通ったりして恐いんだけど、
今日は皆さんどっかへ行っちゃった?ってくらいに空いていたのだ。
「で、他にお客さんがいない間に、
メニューに無いものオーダーして良いですか?」
「はい」
「蕎麦掻きを・・・」
店主はニコッと笑って、ワガママを聞いてくれて・・・
ここは、練った蕎麦掻きをちぎって食べやすい大きさにしてくれるタイプ。
フワッとした食感の中に腰がある仕上がりで、
食べると、蕎麦そのものの味の中にある風味や甘みが
口の中いっぱいに広がっていく。
面白いもので、付け汁に浸けて食べると、
その甘さがより強く感じられて、何とも素敵なのだ。
今まで食べてきた蕎麦掻きとは
別物の個性がしっかりとあって「ヤバイ!」と呟いてしまう(^^;)
「でね、もう一つワガママなんですけど、海苔食べたいな・・」
「軽く炙って出しますね」
あ〜
やっぱりここの海苔、楽しいわ(^_^)
花巻用にちょっと厚めの物だから、
口の中でフワッと溶けるようにはならないけど、
香りが楽しすぎる。
醤油の代わりに出してくれた「かえし」がまた楽しくて、
海苔の個性を際立たせる感さえあった。
「メニューに焼き海苔が無いのは何故なんですか?」
「やっても良いんですけど、海苔箱が無いんですよ」
「花巻の蓋と同様?」
「はい。 かっぱ橋あたりで探しても欲しいものは、
一つで1万円以上とかになっちゃうので悩ましくて。」
言われてみれば、海苔箱を持ってる蕎麦屋って
横浜では2軒しか知らなかったりする。
え?
海苔箱って知らない??
これです。
この、海苔が乗ってる場所には和紙が張ってあって、
その下には炭が入るようになっている。
海苔を湿気させないための構造で、
箱の横には飾りのような空気穴が開いているワケだ。
この道具は室町時代にはあった焙炉(ほいろ)のなれの果てで、
本来の焙炉はもっと大きく、お茶や薬草、海苔などを乾燥させる道具として、
現代に伝わっている物。
この海苔箱から焼き海苔を取って、瓶ビール(小瓶)のアテとして楽しむ。
ビールが無くなったら、天ぬきとかカツ煮で日本酒を楽しみ、
最後はせいろを一枚手繰るのが、ヤバい。
それを昼間にやる贅沢さは
夜中に働いていた頃に覚えてしまった事だけど、
今の仕事では昼酒を楽しむ余裕は無いんだよね(T.T)
昼営業はしない晋山ではそもそも無理だけど、
夜遅くに美味しい料理と蕎麦が楽しめる方が嬉しいと思う今。
それはそれでまた、別格の贅沢なんだと思ってます(^_^;
明日は遅番でゆっくり出社とは言え、
よく飲みよく食べました。
ごちそうさまでした。
☆☆
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