2017年10月28日土曜日

雲呑ブーム?

ここ数ヶ月で、雲呑スープを売りにする店が
関内と元町に立ち上がった。
 
行きつけのワンタンスープ専門店がオープンしてからは
既に1年以上が経っているけど、そこに海老ラーメンの店が雲呑専門店として
参戦したので、中区に雲呑で勝負する店が4つとなるのだが・・・
 
そもそも雲呑って、横浜中華街では広東系と上海系がある中で、
普通に美味しさを競ってきた料理ではある。
 
そういう意味でそれだけで勝負をする店は存在しないのだが、
唯一、客が雲呑を求めて通う店が、慶華飯店。
 
コストパフォーマンスの良さが際立ち充分に満腹できるとあって、
雲呑だけの食事を定着させた感がある。
 
 
  
 
これは、慶華飯店の五目海老雲呑。
 
現在はこの叉焼が一枚になってるようだけど、
雲呑が12個入って野菜も多くて・・の850円(税込)だから
行列ができる人気を保っているのも納得できる。

ラーメンは一大ブームになり、横浜の家系は全国区となって
そしていよいよ、初代が引退方向になってきた。
(六角家本店は10月31日で閉店)
 
これは飲食店だけの問題じゃなくてあらゆる産業の中で、
代替わりや営業終了・・なんて事が起きているのだ。
 
団塊の世代がリアル隠居となったり
長年の過酷な仕事で体調を崩したりで、店に跡継ぎがいなければ、暖簾は途絶える。
 
 
  
 
雲呑で言えば、横浜中華街の中で一番好きなのは隆蓮だけど、
そんな隆蓮も料理長がご高齢のため、何時閉店となってもおかしくない状況なのだ。
 
だからこそ、味を守れる、文化を引き継げる若手の登場が望まれるんだけど、
横浜中華街においては修行よりテナント貸しにシフトする傾向が強く、
昔ながらな味わいは、急速に姿を消し始めた。
 
そんな中で、
ラーメンに代わる新たな食として若手が選んだのが
雲呑スープなのだろうか?
 
 
  
 
ワンタンスープ専門店・くぬぎ屋が目指しているのは
化学調味料を使わなくても広く支持されるスープを作ること。
 
隆蓮の鶏スープに似たテイストがあり、鶏ガラでは無く肉だけでスープを作っていく贅沢なやり方だからか
後味に嫌な何かが残らない独特の味わいを持つスープが、提供されている。
 
 
雲呑は、雲呑の食感と味わい&スープのできによって
美味しさが決まってしまう。
 
中でもスープの占める割合が大きく、
これが支持されないと、勝負にならない。
 
そういう意味でも、くぬぎ屋は特異な存在であり、
老練な技術で作り出される隆蓮や南粤のスープと方向性は似ていても、
新しい何かを感じさせる個性があると感じている。
 
と、そんな事を考えながら、
くぬぎ屋でビールを飲んでいたりする(^_^;
 
問題は、
〆雑炊を食べるか〆スープにするか・・なんだけどね(爆)
 
ごちそうさまでした。

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