「変わったビビンバがあるから食べに行こうよ」
と誘われて代官山に行ったのは
30年くらい前のこと。
しょせんは混ぜご飯だと思ってたそれは、
焼かれた石の器に入れられ、ジュウジュウと音を立てる
見るからに熱そうな料理だった。
当時は本格的な韓国料理店はあまり無くて、
韓国料理を食べたかったら焼肉屋へ行くくらいしか思い浮かばない時代。
クッパとかビビンバとか呼び名が面白いな・・と思いながらも
雑炊やナムルを乗せたご飯じゃん?って感じながら食べていた。
だからビビンバ食べにわざわざ東京へ行く?
って意味を理解できないでいたんだけど、
なるほど、その石焼ビビンバは見た事も味わった事もなくて、
それだけで充分に楽しかったことを思い出す。
で、その石で作った器を焼いて、客が混ぜながら完成させるビビンバは、
実は日本人が考案した・・という話がある。
韓国料理をプロデュースする人が、
天然石を削って作った器を使った料理を考案する中で生まれ、
安価で良質な石の器を日本に持ち込もうとした時、
税関での説明に苦労した・・と、
カード会社の季刊誌のインタビュー記事で読んだのだ。
石焼きビビンバって韓国発祥じゃない?
ってその時思ったけど、確かに代官山で食べるまで
そんな料理の存在を知らなかったから、いずれにしろ古い料理ではない。
だから、食べる時にわざと鍋肌に押しつけてお焦げを作ったり、
混ぜる前にスープをかけ回したり、と色々な作法があるように言われても、
それは、それぞれの店が考えた方法であり、伝統的でも何でもないのだ。
でもね・・・
あの、ジュウジュウと音を立てる様は
何とも美味しそうで、たまに無性に食べたくなるんだよね(^_^)
妄想食堂にあったのは、こんな石焼きピビンパ。
最初はユッケが乗ってるタイプじゃないけど
肉は多めに入っていて、キムチも辛さ控えめで
混ぜるとかなり楽しいのだ。
ただね・・・
餅状になったご飯が歯にこびりつくのがね・・・・(T.T)
自分としては、カリッとしたお焦げは好きだけど
ゴムのようなお焦げは嫌い。
だから、鍋肌にご飯を貼り付けず、スープをスッカラクでかけ回して
ワシワシと混ぜるやり方で食べたい。
コチジャンは途中で味を変えたくなるまで使わず、
ハフハフしながら食べるピビンパの美味さは格別なんだな(^_^)
知り合いの焼肉屋が移転してから、
焼肉屋に行く事がなくなった。
他の焼肉屋へ行けば良いんだけど、
最近の焼肉屋って、かなり脂が多い肉が多く揃う傾向があって、
美味しい肉=脂過多=高価・・・という感じになっていたりする。
美味しい〜って食べた後に腹の調子が悪くなるパターンに陥って、
いつの間にか行かなくなってしまった・・と。
で、こんな石焼きピビンパも、
食べるチャンスが無くなってしまったのですな。
焼肉屋に行って、ビビンバだけ食べるって気が引けるし、
そもそも、肉好きの自分には無理なこと。
ビビンバ専門店とかがあって、石焼きと普通のが選べたりしたら、
食べたくなった時にふらっと寄るかも知れない。
あ・・・
家に石焼きビビンバ用の石鍋があった!
自分で作るか(爆)
ごちそうさまでした。
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2017年10月19日木曜日
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