2017年6月30日金曜日

A3ステーキを食べたい

「久しぶりに食事しない?」
 
「あ、いいね」
 
「最近美味そうな肉食べてるよね?」
 
「中華街の?」
 
「そう。連れてってよ。
 終電で帰るからご心配なく。
 君は、明日仕事でしょ?」
 
「6時までには起きないと・・・だよ」
 
「土曜なのにね~
 朝まで呑んでから出社ってワケにも・・・ね」

「無理」
 
 
肉食系の友人から、突然の電話。

明確には明かしてないお気に入りの店で
肉を喰らってる事が多いから、気になっていたらしい。

と言う事で、
またもやあの店に出かけてしまった。 
 
 
 「A3を250グラムと焼き野菜を」
  
 「今日、A3に結構良いカブリがあるんですよ。
  ご希望なら、カブリだけでも焼きますよ?」
 
 「ロース芯かぁ・・・
  それだけでも楽しいかな?」
 
 「両方食べたいな・・」
 
 「わかりました。
  250なら、半分はレア系で残りをしっかり焼いて
  お出ししましょうか?」
 
 「良いですね」
 
 
  
 
ちゃんとしたステーキ店だと、
大概、焼き方を尋ねられる。
 
殆ど生な状態が好きな人もいれば、
赤い肉は食べたくない人もいるから当然だけど、
同時にそれは、どう焼いても美味しい肉だって自信が
店にあるからだろう・・と思ってもいる。 
 
自分は基本、店の人にお任せする。
 
肉のプロが見極めた焼き方は、
間違いなく美味いのは当たり前。
 
そして、レアでもウェルでも平気な自分としては、
どんな焼き方で出すのかを楽しむのも、大事だと思っている。
 
 
  
  
 「まずは、こちらから。
  右側がカブリです。」
 
 
250グラムの半分は、
ミディアムレアよりちょっとレアよりの焼き方で焼き、
おろしと醤油ベースのタレが添えられて出てきた。
  
 

 「美味し~い!」
 
 「でしょ?」
 
 「A3初めて。
  絶賛する意味がわかった。」
  
  
  


  
もう、A5食べたいって思わなくなって、
どれくらいになるだろう?
 
サーロインの柔らかさと旨味のバランスが絶妙で、
食べてて飽きることが無い。

しかもここのステーキはトリミングがキッチリされているから、
250グラムと指定すれば、キッチリ250グラムの肉が出てくるので
食べ応えもしっかりあるのだ。
 
  
 「しっかり焼きました」 
 
 「ガチ焼き?」
 
 「あそこまでは焼いてないですけど、
  ミディアム以上ですね」 
 
 「え~~~!」
 
 「なに?」
 
 「こっちの方が、肉の旨味が凄い!
  なんで~~??]
 
 
 

自分の経験から言うと、
良い肉はしっかり焼いても美味いけど、
ダメな肉をしっかり焼くと、独特の匂いや舌の奥の方が酸っぱく感じるような味
になる傾向があって、しかも固くなる事が多い。
 
でも、そんな肉だってレアで焼けば結構楽しめるから、
低コストのステーキを食べる時は「レア」指定(爆)

 
「どう焼きますか?」って尋ねられて
「レア」って答えるのは外れにくい食べ方かも知れないけど、
肉の事をわかってない、という証明になってるように感じてしまう。
 

 「ここんとこ、ちょっとパワーダウンしてない?」

 「そう見える?」

 「見える」
 
 「そっか・・・」
 
 「なんかさ、失恋した時・・みたいな落ち方よ?」
 
 「身体がね・・・」
 
 
いかんいかん
愚痴が出そうだ(^_^;
 
加齢によって失う物は
誰にだってあること。
 
ただそれは、ある日突然、
日常生活に支障をきたすレベルで起きたりもする。
 
 
 「失恋したみたい・・か。
  当たり前にあったことや、当たり前にできたことが、
  朝起きたら、消えていたって事があると、そんな感じになるのかもね」
 
 「あはは
  何言っちゃってるの。
  無くなったら次を探せば良いって言ったのは誰?
  らしくないね〜」
 
 
そうだったね
 
日々、変わっていくのが人生だし、
それを受け容れて楽しむのが自分流だったっけ。
 
 
 「自分を否定されると、怒るよね?」
 
 「え?」
 
 「わかりやすいくらいだよ?」
 
 「そうなのかな」

 「最近、記事見てると
  自分から自分を否定してるようにも読めるから
  ちょっと顔見ようかなって思ってね」
  
 「違うな。A3が食べたかっただけ・・だな」
 
 「バレたか」
 
 
そうそう
笑い飛ばすくらいが丁度良い。
 
そんな事も忘れてたのか、と驚いたけど、
一度きりの人生、笑って過ごす事は大事だと、思い出した。
 

 「ずっと呑んでいたいけど、
  そろそろ帰るね」
 
 「仕事?」
 
 「うん、相変わらずよ」
 
 「仕事があるだけ幸せって事だよね」
 
 
正直、眠い(爆)
 
そんな顔を見られて
気遣わせたかな(^_^;
 
 
ごちそうさまでした。
☆☆

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