って声をかけて、車で三崎漁港まですっ飛んでって
「天咲」で「鮪の血合い肉ステーキ」(ブラディステーキ)とか
「東丼」を食べる、という遊びをやってたのは30代の頃。
山下町から首都高に乗って、そのまま横横で衣笠まで行って、
そこから下道で三崎漁港までのドライブする。
横横はレーダー設置があったり覆面PCが走る道路だったから
注意が必要だったけど、三崎漁港までは道が空いている事もあって
かなり短時間で辿り着いていた。
「天咲」は奇想天外な鮪料理を出す店で有名で、
店主が寿司屋「咲乃家」の店主と兄弟だった事から
鮪の可能性を探るような料理で勝負したのかも知れない。
(現在、天咲があった場所は咲乃家専用駐車場になっている)
で、その天咲で食べた「東丼」(鮪のヅケ丼)が抜群に美味しくて、
そんな遊びをしながらも自分が食べたかったってのが正直なところ。
特に、初めて食べたビンチョウ鮪の東丼は、
経験の無い美味しさがあったっけ。
そんな東丼、初めてオーダーしようとした時、
店主に「騙されたと思ってビンチョウ食べてみな」って言われて食べてみた。
え?これ全部トロなんじゃない?
って思わず口から出るほどの味わいがあって驚いた事を思い出す。
天咲の東丼はビンチョウ、メバチ、キワダ、トロの4種類があって、
トロの東丼はビンチョウの倍以上の価格。
ビンチョウはツナ缶用の鮪で見た目が悪いから売れなくて安く、
しかも身があまり赤くないので赤身としても売れない、と説明された。
店主曰く「知らないでトロ食べる鮪好きが多い」と笑ってたけど、
後に回転寿司屋などで、ビントロという名前で出てきて、マジ笑ったっけ。
今日は、安売りであった赤身のサクを使って、
晋山がたまに出してくれる黄身和えを真似して東丼を作ってみた。
大した鮪じゃないので、黄身でコクを与え
刻み海苔で香りも楽しもう・・と、この形。
醤油に唐津の醤油屋が作った刺身醤油を使ったから
味醂(と言うか九州の古酒)は少なめにしたけど、
やっぱ、醤油って魔法の調味料だよね。
美味いわ〜
これ、酒が進むわ〜
ビンチョウがあったらビンチョウで作りたかったわ〜
そう言えば、
家呑みが増えてから嗜む酒が変わってきた。
以前は外でモルトもしくは洋酒なんでも来いで、
家ではビールかたまにウィスキーだったけど、
ここのところはワインか日本酒が多くなっている。
日本酒の進化が凄いのはワールドワイドな酒に進化したってのも大きいけど
若い蔵元が理想の酒を求めるチャレンジを続けている事も、大きな要素なのだろう。
ラベル等の装丁を今風に整えても中身が今の嗜好に合わなければ売れないし、
異国の地で異国の料理に合わせる上での知識と経験が無くては
そもそも世界で売れない物しか作れないと思うのだ。
酒屋が地域の飲食店の酒を牛耳っていた時代は終わり、
飲食店側は客に合わせた酒を地域の酒屋や蔵元から入手するのが
だんだんと定着しつつある。
だからこそ、今の酒屋から買う酒は、
酒屋の意思を示すような酒になるし、
酒屋と相談しながら選ぶ酒は、どれも美味しい物なのだろうね。
あ〜
ちょいと飲み過ぎ。
家呑み、そのまま潰れられる幸せってものがあるから
ヤバいよね。
ごちそうさまでした。
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