「え〜っとですね、今週金曜はドックなのですよ」
「だから?」
「穏やかな食べ物を食べ、アルコールは飲まない」
「普段通りの生活しないと、正確なデータが出ないのでは?」
「まぁ、そうだけど」
「まだ、月曜なんだし、飲もうよ」
「う〜ん」
「ちょっとだけなら良いじゃん」
負けました。
そもそも飲みたい人間が
人間ドックのために酒を飲まないって
確かにおかしい。(自分への言い訳)
ここのとこ行く回数が増えてるBAYS「&9」
ベイスターズブランドのクラフトビアバーなブルーバードカフェなのだが、
いつの間にかクラフトビールのタップが増え、ベイスターズブランド以外の
国内のクラフトビールが繋がっていたりもして、ここだけで充分に楽しめる。
プレミアムラガーとIPAの飲み比べセットがあったので
まずはそれをチョイス。
そして、こんな量で済むワケもなく
もう一杯アンバーラガーを1パイント頼んだ。
「これだね、この前小さいグラスで飲んでたやつ」
「え?」
「Instagramに載ってたじゃん?」
「あ・・・」
酒飲みは酒に関する事は良く見ているらしい。
「でさ、前に書いてたトルコ料理の店に行きたいんだけどさ?」
「ほ〜珍しい。
まぁ、ここから歩いて10分程度だから、
行ってみますかね」
既に、ドックの事なんて、
どうでも良くなってたりする(^_^;
「ラム・シシケバブ」
やっぱトルコ料理ならケバブだよね(^_^)
と言う事で、トルコワインやラクなんかを飲みつつ
食べつつな夜がスタートする。
「ゼイチン」は、KAAT神奈川芸術劇場の裏手にある、地中海料理の店。
以前は「草木土」というレストランが入っていたところで、
そこを居抜きで入ったのが「海串ポルト」。
「草木土」で飯を食おうと思って出かけたら「海串ポルト」になってて、
魚系の串料理を食べさせて頂いたんだけど、今ひとつ食べたい物が少なくて通わず、
それでも久々に・・と行ってみたら「ゼイチン」になっていたワケで。
(勿論、居抜きです)
独特な弧を描くカウンターとテーブルが特徴的で、
長く営業していた「草木土」を知ってる人から見れば
慣れ親しんだ光景なんだけど、初めての人は斬新に感じるだろうね。
「ムサカ」
トルコ人シェフは、横浜では唯一と言ってよいギリシャ料理店で働き、
後に東京に出てトルコ料理店で働いてからここに店を持ったから、
トルコ料理もギリシャ料理もある地中海料理店にしたようだ。
ムサカはトルコにもあるけどこの形とは違う物らしく、
横浜でムサカと言えばこの形がポピュラーなので、
敢えてギリシャスタイルにしているのだろうと、邪推する。
穏やかで美味しい。
そう表現するしかない味わいだけど、
食材の味が渾然一体となるようなバランスの良さがあって、
たまに食べたくなる料理の一つなのだ。
「なるほど、美味しいわ。
なんかもうちょっとスパイシーだったり
クセがある料理が出るのかと思ったけど、良いね」
「ラムとかが食べられる人じゃないと
連れてきたくない店なんだよね」
「牛もあるじゃん?」
「牛も美味いけどね」
港町らしく各国の料理があるという程では無い横浜だけど、
ギリシャ料理やスカンジナビア料理の老舗的な店があったり、
中華やアメリカンなイタリア料理店に加えて、
客船で働くシェフが作る昭和な洋食屋もあり、
勿論、世界でも最大級の大きさを誇る中華街があり、
最近では東南アジアからインド系に至る辺りの料理店も増えてきた。
シンガポール、ベトナム、タイ、マレーシア辺りの料理店は、
ネイティブの為の飲食店な感じの店も増えていて、
外国にいる気分にさえ浸れたりするワケで(^_^;
「あの奥のテーブル、面白いよね」
「?」
「いや、トルコ系の客が、たどたどしい日本語で注文して、
その注文がフロアに上手く伝わらないからシェフが出てきて
トルコ語で注文し直すってさ・・・」
「あぁ・・確かに。
でも中華街じゃ求人の張り紙に「日本語できる人」とか書いてあったり、
日本語が通じない店がかなり増えてきたから、これからは
共通言語が町によって違う・・なんて時代も来るかもしれないね」
「そういえば何時だったか、公用語を英語にする、
なんて事を言う政治家がいたような記憶が・・・」
「小学校低学年から英語教育するって話もあるけど、
日本語の方が難しいんだから、ちゃんとした日本語を教える方が先!
って思うんだけどねぇ」
「日本語が不自由な人、増えましたな」
「そうですな」
言葉は生きていて、
同じ単語、同じ発音でも意味やニュアンスが変わり、
本来の読み方が消えたり、新しい単語が生まれたりするから
元々難しい日本語は、さらに理解しにくい言語になっている気がする。
理解しにくいから長文は嫌われ、
さらに読解力が落ちて、省略された単語が生まれてきてしまうのだろう。
テンアゲ(テンション上げる)
あーね(あーなるほどね)
り(了解)
ちな(ちなみに)
とかは有名だけど、若者が若者である事を証明するための呪文?
(社会に出たら通用しないしね)
なのか、テキスト書くのに短くしたいだけなのか。
業界だと逆さ言葉があまりに有名だけど、
それ以外だと隠語と呼ばれる独特の単語を覚えるのが
大変だったっけ。
「そういえば子供の頃の『のさ言葉』って流行らなかった?」
「知らない」
「さのさけののさむかのさい」
「え?」
「酒飲むかい?って意味だよ」
「えぇぇ?」
「のさを言葉の中に混ぜるだけさ」
え、知らない?
横浜では流行ってたんだけどなぁ・・
昭和30〜40年代の話だけどね(爆)
ごちそうさまでした。
☆
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2018年9月24日月曜日
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