10月1日をもって、シャリランカカレーを凍結します。
とFBに告知があって、
これはもう一回は食べておきたいと思った。
「先輩、ちょっとカメラの事で教えて欲しい事があるんですけど」
「どうしたの?」
「夜、部屋の中で撮ったら、
どう撮っても明るくなっちゃうんですよ。
暗い感じで灯りの綺麗さを撮りたいのに上手くいかないんです」
「あ・・・じゃぁどっかで、そのカメラ持ってきてくれる?」
「はい。」
「そうだ、金曜日が遅番でランチ食べに中華街行くから一緒しない?
その時にカメラ見て、設定の仕方を教えるから」
そんな会話をしたのは、勿論シャリランカカレーを一度、
後輩に食べさせたいって思っていたからだ。
「今日のマリネは鯛&平目です」
「なんか、お造りで食べた方が良い感じだよね」
「それは夜で」
「だよね〜」
辰寿司を間借りしてのランチ営業。
本職の寿司屋としての営業こそがメインだけど、
その力があって初めて成り立つカレー、
というのがシャリランカカレーの面白いところだ。
後輩の悩みは簡単な事で、
明るさ調整の設定を知らなかった事。
その方法を実際にやって見せながら説明しているところへ
シャリランカカレーが登場した。
「アートだ・・・」
ぽろっと後輩が呟く。
そして一口、二口・・と食べていって、
「アートだ」
と、呟いた。
食の事には詳しい後輩、
アメリカもヨーロッパも南米もアジアも
食べ尽くしてきた彼が、どう表現するか気になっていたのだが、
アートという単語が出てくるとは、思わなかった。
もう、説明要らないよね。
そう、このカレーはカレーでは無いカレーで、
横浜中華街で食べる事しか許されないオリジナルな食べ物。
スリランカ、東南アジア、中華、寿司が織りなす
正にアートの様なハーモニーがあって、
でも、どのジャンルにも属さない個性がある、楽しいカレー。
だからこそ、どうにか続いていって欲しいと願っていましたが、
様々な状況の中から、一旦営業を凍結、という結論に至ったようです。
「何故、ここでカメラの話を・・というのがわかりました。
これ食べなくちゃ、ダメですね」
「一回食べさせたかったのよ」
後輩も横浜中華街には縁があるので飲み屋で若大将達とは出会っていて、
お互い顔は知ってるけど・・・な会話が盛り上がっていく。
人は社会の中で生きるのだから、
社会を構成していく流れをつくるのも人の役目。
同じ場所で生きる以上はどこかで絆が無いと
面白く無いし救いもないな・・・と。
さて、食べたから出社しよう。
今日も22時まで頑張らなくちゃ。
ごちそうさまでした。
☆
BowjackMoore-Archive / http://wakao.info
メインで書いているページやブログのアーカイブです。
以下のページの一部を転載しています。
http://blog.wakao.info
http://photo.wakao.info
http://ameblo.jp/bj-m/
2018年9月14日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
BUILD A BURGER
人混み嫌いではあるけど、 取材なので行ってみた「CP+2025」。 プロからアマのカメラファンにまでと門戸を広げたイベントなので、 一般客がいないプレスタイムに訪れたのに、それでもかなりの人出があってビックリ。 イベント内容はnoteに書い...

-
白板と言われて、 ピンと来る人はどれくらいいるのだろう? あ、ホワイトボードじゃないっす。 勿論、食べ物の事です。 って言っちゃえば、 想像つくよね? そう 蒲鉾の白いヤツの事。 正月には 紅白の蒲鉾を用意する人もいると思うけど、 赤は魔...
-
歴史ある街で、美味しい物を出す飲食店が多い・・・ というのが麻布十番のイメージだが、訪れたのは何十年も前のこと。 地下鉄の出口から出て見える風景に記憶があるけど、 あのインターチェンジの辺りに仕事で行ったっけなぁ・・なレベル。 当然だけど、何か食べた事なんてなかった...
-
久々に中華料理を食べに行ったら 今まで我慢してた気持ちがさらに膨れあがってしまった。 なるべく外出はしないと決めていても、 フィジカルディスタンスを確保しながらの散歩は ある程度必要、という情報もある。 だったらそんな週末の様子 ちょっと偵察にいってみるか...
0 件のコメント:
コメントを投稿