2018年9月30日日曜日

台風に負ける


 
進路予想通りにやってくる台風。
どれくらいの暴風雨になるかが予測つかない中、
事務所を早めに閉めようか・・という相談が上がる。
 
そんなとこへ、20時にはJR全滅なニュース。
そして参加予定だったレセプションも
早くスタートし短縮して18時終了とツイートが。
 
いずれにしろ今日は動けないから参加できないけど、
ネットには19時で営業終了と情報を出す店が増え始め・・・
 
もう今日は、コンビニ食で終わるわな(T_T)
 
  

 
実はサンドイッチとおむすびとどっちにしようか・・と悩み、
ランチはおむすび、夜はサンドイッチにしようと考えた。
 
だけどね・・
 
夜の分、ろくな物が無い(T_T)
 
まぁ、台風の価値ですわ。
市営地下鉄が動いているうちに帰りますわ。
 
本当はこんなサンドイッチが食べたかったんだよ〜!
 
 

 
妄想食堂にあった「ジビエサンド(鹿肉)」
 
鹿肉って美味いって思うし、増え過ぎちゃって困ってる現実もあるのに、
銃砲等取締法や狩猟免許の関係もあってかハンターが少なくて、
美味いジビエはかなり希少。
 
そんな希少肉を使ったこんなサンドイッチを
いつだったかのフードフェアで頂いたんだっけ・・ね(^_^;
 
 

 
ジビエらしさってわからない料理法だったから
ジビエの楽しさも半減だったけど、鹿肉の美味さは楽しかった。
 
ただ、これ一個で840円って言われた時は
若干退いたけど(爆)
 
 
さて、台風。
強いのはわかったから、
とっとと日本から出ていってね。
 
お願いしますよ、ホント。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月29日土曜日

シャリランカカレー・ソリッド

「やっぱりまた、来ちゃいました」
 
「ありがとうございます」
 
 
2日連続で、シャリランカカレーに出かけた。
 
どうしても、心残りになりそうな
シャリランカカレー・ソリッドが食べたかったのだ(^_^;
 
吉野葛を使った餡が無い、
酢飯に鯖味噌カレーを乗せたシンプルなソリッドは、
当初は酢飯が勝つ寿司屋カラーが強い物だった。
(名前も寿司屋のドライカレーだった)

だけどそれが進化して、ソリッドという名前になった頃には
酢飯とカレーのバランスがキッチリ取れて、その上カレーが
スパイシーになっていて、実に楽しい物に生まれ変わっていた。
 
だから昨日も、これを食べようかと悩んだんだけど、
今日時間が取れるから、また来れば良いや・・とシャリランカカレーに
していたのだ。
 
で・・・
 
 

シークヮーサーサワー
と・・
  

メカフライ(メカジキのフライ)
 
 
やっぱ揚げ物最高!
って、昨日のクセが抜けてません(爆) 
 
さすがは土曜日。
そしてクロージング前のラストウィークエンド。
 
そりゃ、昨日にも増して客が多いのですよ。
飲まずには待てない状況で(爆)
  
 

シャリランカカレー・ソリッド
 
 
あらためて食べてみると
この完成度は大したもの。
 
寿司が好きな人なら間違いなく受け入れるだろうな味わいは
鯖味噌カレーがスパイシーになってもやっぱり寿司的なバランスがあって、
だから添えられた山葵も楽しく味わえるのだと思う。
 
 

 
オプションでオーダーするチリココも、
毎回色々なバランスを探ってここにきたんだな・・という感じで、
ココナッツと生唐辛子 が使われた唐辛子調味料としては、
出色のできだと感じさせられる。
 
これをソリッドに合わせるのはどうなんだ?
って思ったけど、合わせてみればやっぱり楽しい。
 
だけど、汗が吹き出してしまう副作用が(T_T)
 
午前中は大した事がなかった天気も
食べているうちに雨模様。
 
いよいよ台風襲来か?
な気にさせられるけど、問題は明日。
 
そう、出勤日なのですよ。
 
予定では夜になってから接近し、
夜明けには東北方向へ抜けるはずなんだけど、
間違いなく警報発令があるだろうから、簡単には帰れないだろうね。
 
と言う事で、今日は早く休んで
明日に備える事にします。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月28日金曜日

ドック明けはタガが外れて、シャリランカカレー


 
血液検査の結果は、予測通り。
年齢的には上々なデータで、心置きなく暴飲暴食ができそうな予感(^_^;
 
クリニックから出てちょっと歩けば、ちょうどランチを楽しむ人達が集う時間。

でも浮気はしない。
今日は行く所を決めているのだ。
 
 

  
目的地は横浜中華街。
金曜の昼間に、多くの観光客がいる事に驚いたけど、
修学旅行生も多くいるので、夏はもう終わりだな・・と感じたりする。
 
 
「お待ちしてました〜」
 
「FBに行くって宣言しちゃったしね。
 とりあえず生と漬けマリネを」
 
 
すっかり顔なじみになってしまったシャリランカカレー。
諸々の事情で10月1日までの営業となってしまったので、
食べておきたいと思っていたのだ。
 
  

 
今日の漬けマリネは鯛とカンパチ。
これで生ビールを飲むのが好きなんだけど・・・
 
 

  
「イイダコをピリ辛にしてみました。
 食べてみてください」
 
 
寿司屋的な提案はウェルカム!
 
もう今更料理の説明もなんだけど、
実際、最後の一皿となると何を食べようか悩んでしまった。 
 
シャリランカカレーをレギュラーでもらって
トッピングを別皿でもらってアテにしつつ飲みながら待つ?
 
それとも、トッピングが色々乗ってるデラックス系に走る?
 
はたまた、ここのとこ食べてないソリッド(ドライカレー)にする??
 
かなり悩みました。
生ビールが終わっちゃいそうなくらい。
 
それともうすぐ営業が終わるとの情報を受けて
店がかなり混んでいる。
 
 
「すいません、シークヮーサーとデラミニを!」
 
 
水害支援メニューにあるシークヮーサーサワーを飲みながら
揚げ物解禁日の今日にふさわしい、揚げ物が少し乗ったデラックスミニを
オーダーした。
 
  

  
もう、見納め?
 
この芸術的な造形と味わいは
無くすにはあまりに惜しいんだけど、
決まってしまった事は受け入れるしかないね。
 
食べる度に進化しているこのシャリランカカレー。
 
吉野葛で作られたソースの味わいも、鯖味噌カレーの味わいも
見事なバランスの上に、完成された美味しさが詰まっている感じ。
 
 
「何を食べようか、凄く悩みました」
 
「最後になるかも知れない、ですしね」
 
「ソリッド、どうしようかなぁ・・と」
 
「明日、お待ちしています」
 
 
明日も来るかな(爆)
 
 
しかし、ドック明けはヤバい。
 
押さえていた欲望を解放するから、
揚げ物もビールもガンガンにいきたくなる。
 
もうちょいどっかで飲んじゃうかな・・・
 
あれ?
あれれ?
 
閉店時刻に近いタイミングで入ってきた客が、
知り合いのアーティスト&落語家(?_?)
 
すいません、
オフな感じのだらしない系でm(__)m
 
やはり世間は狭いって事のようですね(爆)
 
ごちそうさまでした。

2018年9月27日木曜日

人間ドック前日のランチは?

診断前日の心得の中に、
「刺激物・香辛料やアルコールは避けて、20時までに食事を済ませ・・」
とある。
 
バリウム検査と腹部超音波検査のために
空腹にしておく必要があるのだけど、以前は水分も摂るなとあったのに、
最近では3時間前までならコップ一杯程度は飲んでも良いと注意書きがあった。
 
バリウムは飲むと酷いことになる事がわかってから
もう20年以上飲んでないけど、腹部超音波検査はやるから
やっぱり食事&水分抜きにはなるのよね〜(T_T)
 
ところが、だ。
今日は遅番!なのだ。
 
つまり夜8時までに食事って言われても
外食するチャンスも無いので、コンビニディナーになってしまうので、
ランチである程度食べておかないとヤバいのですよ。
 
 

 
これかよ・・・(^_^;
 
すき家の中盛り+生卵。
 
でもいつもと違うのは
山盛りかけたい七味を我慢しているところ。
 
それだけで素っ気なく見えるのは
最近のすき家、盛りが悪くなってる気配があるから、かも。
 
この中盛りが出た時も、並か?って思うくらいに寂しく感じたし、
前にに並を頼んだら、松屋のプレミアム牛めし(並)か?って思うくらいに
肉の量が少なく見えたからだ。
 
もうちょっとまともなもの食べたいとは思うんだけど、
ロケーションとコストパフォーマンスの問題が大きくて、
これでも日々の食としては贅沢な部類(爆)
 
夜にちゃんとした物を食べたいが故に
朝・昼は最低限のカロリー摂取&コスパ重視な物になるのですな。
 
とは言え、牛丼、結構好きなんだけどね。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月26日水曜日

和楽でおかめ蕎麦

昨日からアルコール抜きな食生活をしてて、
食習慣とは言え、飲まない食事の味気なさにいささか狼狽えていたりする。
 
飲んじゃいけないと思えば思うほど、
飲みたくなるのが酒飲みの性なのかも知れないが、
以前にも増して、飲みたい欲望が強く出るのは何故だろう。
 
  

 
「お久しぶりです」
 
「おひさしぶりです。」
 
「実は職場が変わっちゃって、
 中々来られなくなっちゃったんですよ。」
 
「そうだったんですか。」
 
「閉まるの早いし」
 
「そうなんです、すみません」
 
「今日は早めに上がれたので、寄らせていただきました。」
 
「お酒にしますか?」
 
「いや・・・、飲めないウィークになっちゃったので、
 ノンアルビールとお漬物を」
 
 

 
アサヒかよ・・とか思いつつも、ノンアルビールなら何でも良いか、
と諦めて飲む。
 
へ〜
零一は似てるって思ってたけど、コイツも中々なものだね。
 
ノンアルコールビールって、妙に酸味があったりして
このどこがビールっぽいのだ?って思いが湧くものなんだけど、
オールフリーや零一を飲んでからは、飲みたい気分を抑えるには
まぁ良いか、と思えるようになっていた。
 
 

 
ただ、やっぱり、
アルコールが無いとこんなアテを食べる速度が落ちるんだね。
 
ちょっと持て余し気味になってきたので、
今日の目当て「おかめ蕎麦」をオーダーする。
 
そう、あの思いっ切り笑かしてくれる
見て楽しい一杯なのだ。
 
  

 
今日、ちょっとよたってません?(爆)
 
でも、あらためてよく見ると、
蕎麦の揃え方とか茹で玉子の加熱具合とか、
実に丁寧に作られているのが見てとれた。
 
久々の和楽の蕎麦。
 
あ・・・
こんなに汁って甘かったっけ?
 
元々甘めの汁だと思ってたけど、
最近は出汁が強い汁の蕎麦を食べているので、
そう感じるのかも。
 
出汁の個性と返しの味が渾然一体となったような
伝統的な蕎麦汁の味わいは、懐かしい味わいだなぁ・・と
あらためて思う。
 
こういう、街の蕎麦屋の蕎麦も好きなのは、
蕎麦自体は主食で色々と料理に合わせた形で出るから
味の間口が広いって事もあるんだと思う。
 
蕎麦だけの味わいを求めるよりも、
コンビネーションの楽しさの方がわかりやすいからね。
 
 
最近ちょっと
こんな優しい味から遠ざかってたね(^_^;
 
たまには、頑張って早上がりしないと
こういう食を楽しむチャンスも生まれないよね。 

と反省しつつ、飲みたい気持ちをグッと抑えて
寄り道しないで帰る決意を固めた。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月25日火曜日

中華の焼きソバ

焼きそばと言われたら
何を想像する?
 
私の場合は、屋台で作られる
ソース焼きそばが一番最初に頭に浮かぶ。
  
粉物好きって事なんだろうけど、
中華料理の焼きそばが頭に浮かぶ人は?
  
実は私の記憶の中で
中華料理店が出す焼きそばと言えば、
麺が揚げられたかた焼きそばになっていたのだ。
 
と言うのも、
昭和な時代は、中華料理の焼きそばと言えばかた焼きが主流。
 
中華街に行っても、焼きそばと言えば炸麺だったし、
それがまた本格的な中華料理っぽく感じられていたワケで。
 
でもず〜っと思ってたのは、
揚げ麺=焼いてない、じゃん?
ってこと。
 
ところがある店に入った時、
焼きそばを頼んだら「固いの?柔らかいの?」
ときかれた。
 
え?柔らかいのあるの??
と思って食べたのは、所謂上海焼きそばだった 
    
で、そこから、色々な店で焼きそばを頼んでみると、
実に千差万別で面白い事に気付く。
 
麺を茹でてから、具材と一緒に炒める店、
茹でた麺をまず中華鍋で焼いてから、そこに餡をかける店、
(茹でた麺をキッチリ両面焼いてから餡をかけるのは両面黄)
麺の中に餡を入れてから玉子でとじてお好み焼きの様にしてしまう店、
(梅蘭焼きそば)
と、とにかく焼きそばという名の全く違う料理が存在しているのだ。
 
上海焼きそばも好きだけど、
ちゃんと麺を焼いてから餡を乗せるタイプの方が、麺その物を楽しめて好きだ。
 
 

  
これこれ
これが食べたかったんだ(^_^)
 
この焼きそばは、茹でた麺を中華鍋で片面だけ焼いてから
中華丼の餡をかけたようなヤツ。
 
麺の焼けた部分はクリスピーで
焼けてない部分との食感のコントラストが楽しい。
 
カリッ&モチッとした食感にとろみのついた餡がまた、
そのコントラストにグラデーションを与えてくれるのだ。
 
具だくさんの上にそもそもの量が半端ない。
 
麺が無かったとしても
かなりの量なんだよなぁ・・・(T_T)
 
気合いを入れて食べていても、
途中で飽きてくるから、辛子&酢で味を変えつつ
最後は勢いだけで食べていくしかない。
 
量が多い=サービスって感覚が、ね(^_^;
  
 
今日は、FBのオフィシャルサイトの構築実験を始めた。
 
正式には10月1日の予定なんだけど、書き方の方針を探りながら
ルーティンで書けるようにルールを決めていく状態。
 
やり過ぎると継続が難しくなるので、
負担少なく、情報は広範囲にしようと考えている。
 
番組を新たに立ち上げる企画作りに似て、
スタート時はかなりドタバタするだろうけど、
新しい物を構築していくのは、楽しい。
 
ま、自分の仕事を増やしちゃっただけだけど、
継続は力なりなので、頑張ってみます。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月24日月曜日

ゼイチンでムサカとか

「え〜っとですね、今週金曜はドックなのですよ」
  
「だから?」
  
「穏やかな食べ物を食べ、アルコールは飲まない」
  
「普段通りの生活しないと、正確なデータが出ないのでは?」
  
「まぁ、そうだけど」
  
「まだ、月曜なんだし、飲もうよ」
 
「う〜ん」
 
「ちょっとだけなら良いじゃん」
 
 
負けました。
 
そもそも飲みたい人間が
人間ドックのために酒を飲まないって
確かにおかしい。(自分への言い訳)
 
 

  
ここのとこ行く回数が増えてるBAYS「&9」
 
ベイスターズブランドのクラフトビアバーなブルーバードカフェなのだが、
いつの間にかクラフトビールのタップが増え、ベイスターズブランド以外の
国内のクラフトビールが繋がっていたりもして、ここだけで充分に楽しめる。
 
 

  
プレミアムラガーとIPAの飲み比べセットがあったので
まずはそれをチョイス。
  
そして、こんな量で済むワケもなく
もう一杯アンバーラガーを1パイント頼んだ。
 
  

 
「これだね、この前小さいグラスで飲んでたやつ」
 
「え?」
 
「Instagramに載ってたじゃん?」
 
「あ・・・」 
 
 
酒飲みは酒に関する事は良く見ているらしい。
 
 
「でさ、前に書いてたトルコ料理の店に行きたいんだけどさ?」
 
「ほ〜珍しい。
 まぁ、ここから歩いて10分程度だから、
 行ってみますかね」
 
 
既に、ドックの事なんて、
どうでも良くなってたりする(^_^;
 
 

「ラム・シシケバブ」
 
やっぱトルコ料理ならケバブだよね(^_^)
 
と言う事で、トルコワインやラクなんかを飲みつつ
食べつつな夜がスタートする。
 
 
「ゼイチン」は、KAAT神奈川芸術劇場の裏手にある、地中海料理の店。
 
以前は「草木土」というレストランが入っていたところで、
そこを居抜きで入ったのが「海串ポルト」。
 
「草木土」で飯を食おうと思って出かけたら「海串ポルト」になってて、
魚系の串料理を食べさせて頂いたんだけど、今ひとつ食べたい物が少なくて通わず、
それでも久々に・・と行ってみたら「ゼイチン」になっていたワケで。
(勿論、居抜きです)
 
独特な弧を描くカウンターとテーブルが特徴的で、
長く営業していた「草木土」を知ってる人から見れば
慣れ親しんだ光景なんだけど、初めての人は斬新に感じるだろうね。
 
 

「ムサカ」
 
トルコ人シェフは、横浜では唯一と言ってよいギリシャ料理店で働き、
後に東京に出てトルコ料理店で働いてからここに店を持ったから、
トルコ料理もギリシャ料理もある地中海料理店にしたようだ。
 
ムサカはトルコにもあるけどこの形とは違う物らしく、
横浜でムサカと言えばこの形がポピュラーなので、
敢えてギリシャスタイルにしているのだろうと、邪推する。
 
穏やかで美味しい。
 
そう表現するしかない味わいだけど、
食材の味が渾然一体となるようなバランスの良さがあって、
たまに食べたくなる料理の一つなのだ。
 
 
「なるほど、美味しいわ。
 なんかもうちょっとスパイシーだったり
 クセがある料理が出るのかと思ったけど、良いね」
 
「ラムとかが食べられる人じゃないと
 連れてきたくない店なんだよね」
 
「牛もあるじゃん?」
 
「牛も美味いけどね」
 
 
港町らしく各国の料理があるという程では無い横浜だけど、
ギリシャ料理やスカンジナビア料理の老舗的な店があったり、
中華やアメリカンなイタリア料理店に加えて、
客船で働くシェフが作る昭和な洋食屋もあり、
勿論、世界でも最大級の大きさを誇る中華街があり、
最近では東南アジアからインド系に至る辺りの料理店も増えてきた。
 
シンガポール、ベトナム、タイ、マレーシア辺りの料理店は、
ネイティブの為の飲食店な感じの店も増えていて、
外国にいる気分にさえ浸れたりするワケで(^_^;
 
 
「あの奥のテーブル、面白いよね」
 
「?」
 
「いや、トルコ系の客が、たどたどしい日本語で注文して、
 その注文がフロアに上手く伝わらないからシェフが出てきて 
 トルコ語で注文し直すってさ・・・」
  
「あぁ・・確かに。
 でも中華街じゃ求人の張り紙に「日本語できる人」とか書いてあったり、
 日本語が通じない店がかなり増えてきたから、これからは
 共通言語が町によって違う・・なんて時代も来るかもしれないね」
 
「そういえば何時だったか、公用語を英語にする、
 なんて事を言う政治家がいたような記憶が・・・」
 
「小学校低学年から英語教育するって話もあるけど、
 日本語の方が難しいんだから、ちゃんとした日本語を教える方が先!
 って思うんだけどねぇ」
 
「日本語が不自由な人、増えましたな」
 
「そうですな」
 
 
言葉は生きていて、
同じ単語、同じ発音でも意味やニュアンスが変わり、
本来の読み方が消えたり、新しい単語が生まれたりするから
元々難しい日本語は、さらに理解しにくい言語になっている気がする。
 
理解しにくいから長文は嫌われ、
さらに読解力が落ちて、省略された単語が生まれてきてしまうのだろう。
 
テンアゲ(テンション上げる)
あーね(あーなるほどね)
り(了解)
ちな(ちなみに)
 
とかは有名だけど、若者が若者である事を証明するための呪文?
(社会に出たら通用しないしね)
なのか、テキスト書くのに短くしたいだけなのか。
 
業界だと逆さ言葉があまりに有名だけど、
それ以外だと隠語と呼ばれる独特の単語を覚えるのが
大変だったっけ。
 
 
「そういえば子供の頃の『のさ言葉』って流行らなかった?」
  
「知らない」
  
「さのさけののさむかのさい」
 
「え?」
 
「酒飲むかい?って意味だよ」
  
「えぇぇ?」
  
「のさを言葉の中に混ぜるだけさ」
 
 
え、知らない?
横浜では流行ってたんだけどなぁ・・
 
昭和30〜40年代の話だけどね(爆)
 
ごちそうさまでした。

2018年9月23日日曜日

ナクシャトラで海老トックとか

最近、食べて無くて食べたい物、
と夕食時になると考える。
 
次に考えるのは体調と翌日の予定になるが、
今日はもう、最初からこれが食べたいってのが
決まってた。
 
中華街の外れにある「ナクシャトラ」で
南インド系のカレーを食べたい!
 
もう、それしか頭にございません(^_^;
 
と言う事で79系統のバスに乗って
終点「市庁舎前」で降りて、ひたすら中華街を目指す。
 
 
「オヒサシブリデスネ」
 
「ご無沙汰です」
 
 
インド人マスターが
たどたどしい日本語で挨拶してくれた。
 
以前いた、日本人女性は辞めてしまったらしく
日本人スタッフ皆無な店になって、客もインド系な人が増えている。
 
 

     
とりあえずビールとチャナチリ、というのがパターンで、
豆料理はあまり好きじゃ無いのに、このチャナ豆を揚げ炒めした料理は
何故か好物になってしまった。
 
それにしても今日は、なんかちょっと美味しさが増してるような・・・・
 
 

 
コレっす!
海老トックっす!!
 
美味し!!!
 
海老好きとしては、悶絶級の海老風味なカレー。
 
合わせるのはレモンライスだけど、ナクシャトラの味付けは
全般的に酸味があるので、レモンライスで食べるほうが
美味しいように感じている。 


インドカレーと言えば、マトン系が好きだったのに、
シタールの海老カレーを食べてからその楽しさに気がついて、
以来、色々な店で海老カレーを食べる事が多くなってしまった。
 
ナクシャトラには海老カレーが二つあって、
一つは所謂普通の海老カレーと言うべき「海老マサラ」、
そしてもう一つは調理法が違う「海老トック」となる。
 
両方食べてみて、その海老の濃厚な味わいと
たっぷり海老の身が入ってる贅沢さにやられてしまい、
今では5種類あるマトンカレーを選ばずに海老トックをオーダーしてしまう。
 
トックという料理法の資料はやっぱり見つからないけど、
揚げて和えるという事はなんとなくわかってて、
海老風味が全体的に強く感じるのは、海老を揚げた油を和えているから?
なんて想像してしまった。
 
 
「今日、いつもより美味しかったですよ」
 
「ソウデスカ。アリガトゴザイマス。
 トコロデジツハ1周年ナンデスヨ」
 
「え、もう1年経ちました?」
 
「ハイ」
 
 
そうなんだ、もう開店して1年経ったんだ。
なんだかもっと前からやってるような気がするけど。
 
そういえば最初の頃は、客が少なくて心配したな・・と思い出す。

コストパフォーマンスの良さを感じたけど、
北インド系の料理が多い横浜では南系の料理や味に馴染む時間は
結構必要なのかも?と思ったりしたっけね。
 
今日も客の半数はインド系。
 
残りは、食べる事だけが生きがいな気配を振りまく
女性グループだったりして、「インスタ映えが〜」とか姦しいけど、
適度に客が入っているからこその1周年。

おめでとうございます。
 
 
あ・・・
今週末って人間ドックじゃん(~o~)
 
こんなスパイシーで脂っぽいもの食べちゃダメじゃん(T_T)
 
明日から節制しないと・・・
 
無理か(爆)
 
ごちそうさまでした。

2018年9月22日土曜日

引き籠もり2日めだから妄想食堂

昨日1日動かなかったからか、随分復活できた。
でも動かない事に慣れると、引き籠もりのスイッチが入る(^_^;
 
何もしない贅沢を味わう?
 
いやいや、そんな上品なものじゃなくて
ただのナマケモノ化なのですわ。
 
今日は非常食のローテーションで
アルファ米の期限切れ製品を黙々と食べただけで、
ひたすら怠惰に過ごすのです。
 
PCで色々な画像を探していたら、
ヒットしたのがコイツ。
 
 

 
これは、正真正銘、香港で食べた雲呑麺。
  
朝ご飯をメインに出す店だからか丼も大きで、
画像だけ見たら日本国内の飲食店で出しているかのように見えてしまう。
 
だけど国内で食べる雲呑麺と違って、実にシンプル。
ワンタンとレタスだけって潔さが香港らしいが、
麺は例の噛み切れないゴム系な食感なのだ。
 
スープは優しい鶏スープで、これだけでも楽しいんだけど、
テーブルに常備されている異常に辛いラー油を
一滴垂らして味を変えるのが、また楽しかったりする。
 
で、南粤美食の雲呑麺が蘇っちゃうのだけど、
最近はウィークデイの夜8時だってこんな感じで並んでたりするので
「前を通って空いてたら入る」くらいの気持ちでいないとダメ。
 
 

 
頭の中に雲呑麺とか浮かべてでかけていって、
この状況じゃ、立ち続けるのが難しい私には無理ってものですわ。
(脊柱管狭窄症になってから並ぶ店には行ってないっす)
 
で、今日は夜に春雨ヌードル的なカップ麺でも食べようと思ってるんだけど、
そういえばここ数年、所謂ビーフンという料理を食べてない。
 
  

 
これも、香港の飲茶専門店で食べた物だけど、
ビーフン(米粉)は中学の頃に料理自慢の台湾人に食い切れないほど作られて、
それを無理して食べて以来、どこかで避ける食べ物になっていた。
 
なのに、彼の地でこんな物をオーダーしゃちゃうって
自分でも不思議に感じてしまう。

で、食べてみると、
これがまた美味しいのですよ(^_^)
 
勿論、残したけど(爆)
 

自分は昭和育ちの常なのか、
食べ残す事に対する罪悪感が強いが故に、
食べきれない量の料理が出ても必死で食べるクセがある。
  
だから、得てして量が多めになってしまう料理は避けるし、
最初からオーダーしないってクセもついた。
 
でも、体重が増えると痛みで動けなくなるようになってから
食べ残す事を受け入れられるようになって、
量を少なめにオーダーするのはお約束になった。
 
時代も、多い=サービスという風潮が、
高齢社会にシフトするにつれ薄れてきてて、
飲食店もユーザーニーズにあわせて棲み分けが進んでいる
ように感じている。
 
ちなみに今日は災害用保存食(アルファ米)を
食べたんだけど、非常食のローテーションは大事です。
 
年に3日分の期限切れ間近保存食を食べる日を設け、
(勿論4日でも5日でも一週間分でも結構)
災害の備えについて考える時間を持つって大事だと思います。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月21日金曜日

担々麺は嫌いだった

好きな物なのに、
形態によって嫌いになる食品がいくつかある。
 
で、食の好き嫌いって何か・・と考えたら、
食感が大きく影響していると気がついた。
 
簡単に言えば、
口腔内に貼り付くような食感と噛み切れないものが、
嫌い!なのだ。
 
でも、そんな傾向に合わないのがゴマ。
 
普通の煎りゴマに、ゴマ油も好きなのに、
擂りゴマだけが嫌い(^_^;
 
ゴマのままプチプチと食べるのは大好きなのに、
擂りゴマになった途端に食べたくないって、
自分でもワケわからんのです。
 
だから、そういう意味で
辛い物が好きなのに、日本風の担々麺は好きじゃなかった。
 
だけど何故か最近、
所謂日本風と言われる擂りゴマたっぷりなヤツも
食べられるようになってきた。(ゴマペーストの量が少なくなった?)
 
で、そんなキッカケとなったのが、
実はこんなヤツだった。
 
 

 
香港の尖沙咀にあった飲茶が楽しめる店で、
美味しいから食べて〜と店員に勧められて食べた担々麺。
 
ユルユルに伸び気味な麺とお約束なゴマ風味の中に
ピーナッツ系の味わいも入っていて、辛さ控えめではあったけど
スープの旨さが良かったので、抵抗なく食べられた。
 
先入観だけで嫌っちゃダメなのかも?
と思ったら、帰国直前の空港ラウンジ(キャセイ)で
無料で提供されている話題の担々麺も食べてみる気になって・・・
 
 

 
これは・・・
なんて言うか、日本人がイメージする担々麺そのものじゃない?
って思いつつも、やっぱりスープの美味さに食べられてしまう。
 
そしてたまには食べても良いかな・・・という気持ちを持つようになってから、
こんなヤツを四川料理店で食べたりするようになった。
 
 

 
あ・・
実は今日、引きこもっているのです。
 
体調不良も若干あって
ゴロゴロとしてて、さすがに空腹になったので
ストックを見たらカップ麺にこんなのがあった、と。
 
 

 
よく自分で、こんなの買ったな・・と思ったら
前述の担々麺たちが頭の中に浮かんでしまって・・・
 
  

 
ま、できあがりは
どっちかと言えばニュータンタンメンに近い色だけど
それだったら最初から溶き卵入れておいたわ!
みたいな気持ちも湧いてしまったのです。
 
ちなみに、ニュータンタンメンは
唐辛子・ニンニク・挽肉が入った辛さ調整ができる
ジャンクな味わいの川崎発なローカルフード。
(川崎・横浜の京浜工業地帯近辺では多く見る)
 
本物にくらべたらまるで赤くないレベルだけど
写真で見たら、ニュータンタンメンも思い出しちゃったワケで。
 
明星食品の中華三昧シリーズは
家庭で本格的中華な味が楽しめる食品として有名で
こんなカップ麺も出してるのか・・と思わず買っちゃった物。
 
カップ麺の中では美味しいレベルって思わせてくれるし、
食べてたら担々麺の記憶が蘇るから、香辛料とかにも拘って
作っているのだろうね。
 
と言う事で
食べ終わったらまた寝ます。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月20日木曜日

Kiでニラ玉とか

吉野町駅に近い交差点にある「Ki」(気は心)
 
遅番終わりでも食事ができるありがたいお店の一つで、
しかも居心地が良く、コストも財布に優しいので
寄らせてもらう事は多い。
 
煮込んでない肉じゃがとか
ピザのように具が乗った目玉焼きとか、
とにかく料理がユニークで、美味しい。
 
  

 
最初によく頼むのは、このスモークされたナッツ。
 
スモークするってのはアイデアだと思うけど、
これだけでビール一本いけるくらい美味しいので、 
飲みたいだけの時は、これだけって事もあったりする。
 
でも今日のメインは、
長崎のニラトジを頭に描きつつの
コイツ
 
 

「ニラ玉」
 
見たとおりニラトジとは違ってしっかり焼いたタイプだけど、
お好み焼きのソースと醤油を添えてくれていて、味を変えて楽しむ事ができる。
 
そしてこれがまた、
ビールに合うんだよね(^_^)
 
ニラトジは一口餃子ができるまでの間のアテだけど
これは一品料理として楽しむべきものだから
比べるのは間違いではあるけどね。
 
で、玉子好きな自分としては
やっぱりこっちも食べたくなる・・・
 
 

「目玉焼き」
 
ね、ピザの様に具が乗ってるっしょ?(爆) 
 
玉子スイッチ入っちゃって・・のオーダー。
未だに玉子料理はご馳走の一つとしての概念があって、
ついつい食べたくなってしまうのです。
 
さて、明日・明後日は一応オフ。
とにかく身体を休めたい。
 
という事で帰ります。
ごちそうさまでした。

2018年9月19日水曜日

くぬぎ屋でワンタンスープとか

月曜からオーバーカロリーだった事もあり、
同時に写真講習会用の写真を撮りだめる必要もあって、
職場から関内まで、カメラを持ってそぞろ歩く。
 
伊勢佐木町は3丁目までが寂しい感じで、
撮りたいものがあまり無く、講座の時にはどこで何を撮ってもらうか
かなり悩ましく感じてしまう。
 
 

 
そして、2丁目に渡ってみたら明るさがまるで違う事に気付くのだけど、
なんだかやっぱり寂れている感が強くて、被写体に困るのは同じだった(^_^;
 
でも、歩きながらシャッターを切ってくると、
それを見るだけで今日の空気が写っている事はわかる。
 
そうなんだよね、
だから写真って面白いんだよね・・
 
と納得しつつ、
晩飯を食べるかどこかで飲むか、と考える。
 
実は途中で入ってみたい店があったら
入ってみようと思っていたのに、ち〜っとも入る気が起きてないのだ。

やっぱり関内地区に入るか
吉田町から野毛方向へ流れるか、
本町の行きつけにでも行くか・・と悩んでいて、
思いついた。
 
そうだ、最近行けてないくぬぎ屋へ行こう!
 
 

仕事上がりが早い日にバスに乗ってここへ向かい、
ビール&煮玉子とおつまみワンタンを楽しむのが好きなのだ。
 
でも、くぬぎ屋で食べるべきは
やっぱりワンタンスープ!
 
化学調味料を一切使わず、旨味を出すために
かなり多くの食材を使うスープは、清湯(醤油)と上湯(塩)の2種類。
 
鶏ガラを使うとどうしても臭みが残るとの事で
鶏肉でスープを取るから、そのクオリティは半端じゃないのだ。
 
 

お約束の煮玉子!
 
キリンラガーの中瓶をもらって、
コイツをアテにユルユルと飲む。
 
入った時は、席が空いていたのに、
すぐさま3組の客が時間差で入ってきて、
店内は賑やかな感じにシフトした。
 
  

青梗菜を追加トッピングした塩・ミックス(小)
 
思ったより早めに出たので、
半分残ってた煮玉子もトッピングする。
(って言うか、本来はスープ用のトッピングなんだけどね)
 
 

 
久々に食べたら、美味いわ〜(^_^)
 
スープの濃さもちょうど良い感じだし、
ワンタンの皮の柔らかさと餡の大きさのバランスも良し。
 
ここまで来るのに
どれだけ試行錯誤したんだろうね?
って思いつつも、ビール&スープの液体攻撃に
時間という武器で対抗しつつ、ジックリと味わった。
 
無化調スープが認められるのには時間がかかる。
 
化調に慣れた現代人には、
なんだか素っ気ないとか味が薄いとか、
物足りない気分にさせられてしまうのが当然の反応。

だけど、食べていくウチにじわじわと美味しさがわかってくるのは、
使っている食材の旨味がしっかりしているからだろう。
 
うん
やっぱりここのスープは、好きだね。
 
鶏そぼろ飯を食べたいところだけど
月末の人間ドック向けに体重をむやみに増やせないので、断念。

さて、関内地区辺りで、
もう少しアトラクティブな写真を狙う事にしようかね。
 
ごちそうさまでした。

2018年9月18日火曜日

ベイク16の惣菜パン

やっと買えましたよ(爆)
 
夏休みを長期で取っていて、復活するも焼く量を抑えていたのか、
12時ジャストに買いに行ってパンは残っていない状態が続いてた。
 
昨日もそんな感じだったので、
今日こそは・・と11時前に行ったら・・・ 
 
久々にこんなヤツをゲット!
 
 

 
チーズドックとカレーパン
 
ホットドッグにケチャップかけてから
チーズを乗せてさらに焼いた物。
 
これは楽しいよ(^_^)
 
カレーパンも揚げてないタイプなので
自分としては大好きな形。
 
勿論二つ買ってもワンコインでお釣りが来る、
という嬉しい設定。
 
昨日の夜食べ過ぎたから
ランチは控えめにしたいと思ってたけど
チーズ系のこんなん食べちゃいました(^_^;
 
ごちそうさまでした。

2018年9月17日月曜日

シェフズバトル「イルネッソvsアルティザン」

懇意にしている店に共通する事は、
オーナーなりシェフなりの年齢が10歳程度下、という事。
 
歳をとれば当然のことなんだけど、
その年齢が割と近い事に気付いていた。 
 
味覚は親の味付けを覚え、
社会に出てその社会の味付けに影響を受け、
パートナーと共有する味を作り上げていく。
 
そしてそれは、時代の流れによって変化するので、
今、私が好む味付けで出してくれる店のシェフ達は
似た様な年代であってもおかしくないのだろうね。
 
そんな事を感じさせてくれたシェフ2人が実は飲み友達で、
酒飲みながら料理哲学を交わしていて、酔っ払った勢いで
シェフバトルをやろう・・という話になっていた。
 
 

 
いやいや、どっちも知り合いじゃんねぇ・・
と思いつつも、元町のシェフの店は
スタート時刻が限定されてから行けてない。
(今の仕事じゃ無理な話)
 
だから、久々に彼の料理も食べたいなぁ・・と思って、
そんな企画に乗ってみる事にした。
 
 

 
元町のイルネッソ・横山シェフと日本大通りのアルティザン・佐藤シェフが、
イタリアン対フレンチのガチな勝負を開催する、との話がFBに載ってから、
あっという間に席が埋まったと言うから、両者の人気は高いのだろう。
 
見れば、地元では有名な料理店のトップとか、ワインバーのマスターとか、
市場関係者とか、とにかくオイオイ?なメンバーが席に座っている。
 
イルネッソはシェフとフロアスタッフが参加し、各シェフには応援スタッフが
ついているようだ。
 
興味があったのは、どんな方法でバトルするか・・という事だったが、
食材を決めて2人がそれぞれの料理を出し、その都度採点したものを
最後に集計して発表する、というスタイルだった。
 
  

 
じゃんけんで先攻後攻を決めてスタート
 
最初の食材は、サーモンだった。

サーモンというテーマ食材がある以上、
サーモンをどう食べさせるか?
という観点で料理を食べてみる事にした。
 
ますは横山シェフの一皿目。
「信州サーモンのマリネ 人参のピューレとサラダ、アロマオイル」
 
 
   
横山シェフの料理は、相変わらずの繊細さが見てとれる。
 
素直にサーモンを引き立てる料理で、
コースの最初を飾るものとして考えられていて、
穏やかな中に、繊細さがある優しい味わいだった。

二皿目として佐藤シェフが用意したのは・・・

「新食感!とろけるスモークサーモンとホンビノス貝と玉ねぎのタルト 
 冷たいクラムチャウダーのエスプーマとキャビア」 
 
 
    
貝と玉ねぎという濃い味わいをベースに加えて
クラムチャウダーのエスプーマ・・と言うよりクリームに近いソースが、
ガツンと来る濃い味わいを見せている。
 
タルトのカリッとした食感のハーモニーが強く出て、
そこにキャビアという贅沢な取り合わせ。

これ一皿目じゃないよね?
って思えるほどの強さがある、彼らしい一皿に仕上がっている。
 
料理って、本当に性格が出るよね。

2人の性格がそのまま出たような甲乙付けがたい美味しさの競演は
これから先の料理を期待させてくれた。
 
私の採点は、一皿目の料理という事と、
サーモンというテーマ食材をどう見せたか?
という2点から横山シェフの料理に点を入れた。
 
ただ、この時点で料理の順番も構成も、
バトルと言う名の2人で作り上げる最高のコース料理、
という仕掛けがあるように感じたのが正直なところ。
 
ひょっとしたら、先攻後攻も予め決めておいたよね?
って感じの流れがこの2皿にあったからだ。
 
 
第2ラウンドは茄子。
 
横山シェフが用意したのは
「焼きナス北海道産リコッタチーズ コンポートしたイチジク、パルマ産生ハム、
 クロッカンテ」
 

 
横山シェフらしい料理。
見事です。

料理は見た目と味わい、食感の楽しさがあってこそ、という事を
この料理を食べてあらためて感じさせられた。
 
ナスの柔らかな食感に生ハムの少し粘る食感がのり、
クロッカンテのカリッとした食感がリズムを刻む。
 
それが口の中で合唱する楽しさは
彼が作る料理の中に必ず存在するものなのだ。

ナスの美味しさと個性を殺さないセットは、見事としか言いようがない。

これに対して佐藤シェフは、
「焼きナスと秋刀魚、オマール海老のコンソメとパスティスの香り
 ハーブとパルミジャーノのサラダ」
 
 
    
メニューを見た時は、同じ焼きナスか・・と思ったが、
これははっきり言ってナス料理では無かった。
 
そう、秋刀魚の個性が強く、そして美味しいから
ナスが消されてしまう。
 
これはまさに秋刀魚を美味しく食べるためにナスがある、という感じ。

個性が強いオマール海老は見事に気配を消していたにしても・・・・
 
でも、めちゃくちゃ美味しい! 
 
佐藤シェフの料理は何回か食べてきているけど、
魚介類の料理が秀逸だと感じていて、その腕前が出てしまった料理だと思う。
 
採点は、前回と同じく、
テーマ食材を美味しく食べさせるという意味から、
横山シェフに点を入れた。
 
ねぇ、やっぱり2人で、作戦練ってたよね?

ここまでで既に4皿食べているのに、
その4皿の流れに気持ちの良いリズムがあって、
味付けも見た目も楽しいコースとしてできあがっちゃってるじゃん?
ここで終わっても悔いが無いレベルに感じるよ?

前菜2皿から野菜の料理になって、
しかも同じ野菜を使いながら魚料理にシフトしてる。
そして次に肉料理が来るって・・・・(^_^;
 
そう、第3ラウンドのテーマ食材は鶏!

横山シェフが用意した料理は
「総州古白鶏とブラウンマッシュルームのラグー 
 ジャガイモのピューレを詰めた手打ちパスタ”アニョロッティ”」
 

 
これね、確かに鶏料理だけど、パスタ料理・・だよね?
 
イタリアンのシェフとして、パスタは絶対出したいって思ってたと思うけど
この料理については、パスタの美味さが逆に鶏の存在を薄くしてしまったよ?
  
佐藤シェフは
「ホロホロ鶏のローストとフランス産天然キノコのソース
 チョー滑らかなジャガイモピュレのシュークリーム仕立て」
 

 
今までの2人の料理に対するスタンスが逆転したかのように、
この料理は鶏がしっかり前に出ている。

そしてシュークリーム仕立て?
という設定で合わされているグジェールはカリッとするくらいに固く、
その固さが鶏の食感とバランスされていて、
やっぱり肉が好きなんだな・・と思わせる楽しい一皿になっていた。
 
採点は勿論、佐藤シェフへ。

 
さて最終ラウンドのテーマ食材は柿
 
デザートコースとなるワケで
横山シェフの一皿はコレ
「ほうじ茶のパンナコッタ、柿のマリネ バルサミコのクレーマ」
 

 
ほうじ茶です。
柿というよりもほうじ茶です。
 
でも、ちゃんと柿の味がしていて、
横山シェフの繊細さが現れた一皿になっている。
 
続いて佐藤シェフ
「柿のサヴァラン イチジクの生地と23年物のラム酒で」
 

  
あ・・・
これ、ずるいでしょ?
 
23年物のラムが美味し過ぎ&存在感ありすぎ(爆)
 
美味しいけど、柿はどこに行った?な感ありですわ。
 

採点は横山シェフにしたけど、
つくづく料理って、作る人が出るものだなぁ・・と。


 
それにしても、シェフ2人による1つのコースという設定は、
バトルというスパイスで盛り上げる事もあってか、実に楽しい。

しかも、それぞれが工夫を凝らして練り上げた料理を
スタッフ総勢で34名分を作り上げていくのは、見事でした。

そしてその様子をYouTubeに生中継って
まさに今時のリアルな料理ショーであり、
イベントとしても実に面白い仕掛けになっているのに、
感動すら覚えたのは事実。
 
既に、各テーブルから、「次はいつ?」
なんて声が漏れ出していて、
こんな食イベントが、横浜の頑張っているシェフ達をつなげていくなら
横浜の食が凄い!という流れにだってなるように思えた。

横浜には横浜にしかない独特な空気があって良い
と思うんだよね。

なんかちょっと
こんな企画に色々な人を巻き込みたいって
思うんだけどね。
 
え?
単に美味いもの食べたいだけだろうって??
 
そうだけど
それだけじゃないっすよ〜
 
横浜の料理の質の底上げができたら
日々食べる物も美味しくなるだろうなぁ・・・ってね。
 
ごちそうさまでした。
食べ過ぎました。
☆☆

BUILD A BURGER

人混み嫌いではあるけど、 取材なので行ってみた「CP+2025」。         プロからアマのカメラファンにまでと門戸を広げたイベントなので、 一般客がいないプレスタイムに訪れたのに、それでもかなりの人出があってビックリ。         イベント内容はnoteに書い...