年越し蕎麦に更級を食べた

あっという間に、
大晦日が来てしまった。
　
予約してた
お節用の叉焼を取りに中華街へ。
　
中華街の年越しイベントは
獅子舞や爆竹などアトラクティブなものがあるが、
自分としては神社でお参りがしっくりくる。
　
とは言え、
その前に蕎麦が食べたい。
　
毎年のように、
横浜橋の蕎麦屋でこれでもか、と蕎麦を食べてきたから、
習慣として蕎麦が食べたくなってしまうのだ。
　
あれ？
横浜媽祖廟の近くに
蕎麦屋ができてるじゃん？？
　
これは、食べるでしょ。
　
外れとは言え中華街の中で、
蕎麦屋だよ？
　
気にならない方がおかしいよね(^_^;
　
と言う事で
年越し蕎麦をその店で食べる事にしたんだけど・・
　
なんか、蕎麦屋にしてはちょっと上品。
　
蕎麦屋と言うよりは、和食な気配があって、
蕎麦も種物が少ない設定になっていた。
　
冷たい蕎麦の最初にあったのが「更級蕎麦（打ちたて）」
　
打ちたてって・・・？？？
　
ちなみにコストは１３００円。
　
これは、
思いっきりケンカ売ってる状況です。
　
打ちたてって括弧書きでわざわざ書く以上、
相当に打ってから短時間で調理される蕎麦なのだろう。
　
しかも、蕎麦一枚がかなりの価格だから、
当然、上質な蕎麦粉も使って作るんだよね(^_^)
　
と言う事で、
ちゃんと対峙しようと思って、更級をオーダーした。
　
　
　
・・・来ない(T_T)
　
ち〜っとも、
できあがらない。
　
オーダー入ってるよねぇ？
と言いたくなった頃、まさに打ちたての更級蕎麦が
登場した。（本当に打ってた）
　

白い！
とにかく白い！！

汁は、ちょっと甘めな感じに仕上がっている。
更級には甘めの汁を合わせる事が多いけど、
出汁とのバランスが良くて甘さが出しゃばらない感じが良い。
　
まずは、そんな汁を付けずに食べてみた。
　
　
あ・・・
これ、凄い！
　
表面の艶やかな断面は、
手ごねした生地をマシンで切った感があって、
関内の名店の一つ「利休庵」のやり方を
踏襲しているように感じた。
　
やばい
美味い。
　
のど越しが良く香りも良く、
細い蕎麦のくせに腰がしっかりあるって・・・
　
潮汲坂にあった頃の「まつむら」を思い出す。
　
いや、
正直言えば、更級のできは凌駕していると、
感じた。
　
あっという間に手繰って、
タイミング良く出た蕎麦湯を飲む。
　
あ・・・
この蕎麦湯がまた美味いじゃん？
　
これって、ちょっとびっくり。
蕎麦湯が美味いって事は、水も蕎麦粉も良いのかも。

高くて美味いは当たり前だけど、
１３００円のコストであっても腹が立たない気分で、
横浜の名店に育つ可能性を感じた。

蕎麦の量が結構あるのでもう一枚食べる勇気は無いけど、
ベーシックなもりそばには「並そば」という名が付き、
括弧書きで「十割」と入っているので、これも気になってしまう。
　
最近、安くて美味しい店が増えてきた中、
高くても更なる満足感を与える形で勝負する形になるけど、
いつまでもこのままで頑張って欲しいと思った。
　
ごちそうさまでした。
よいお年をお迎えください。
　
６５点（今まで食べた中でも、ここまで腰の強い更級蕎麦は無い）