横浜は、古くからイタリアンレストランが多くあった。
でもそれは所謂イタリア風アメリカ料理を主とする店が多く、
イタリア本国のスタイルを踏襲しても、食材が揃わないとか
食習慣が客に無いので受け入れられないとかの問題も大きかったんだと思う。
スパゲッティ・バジリコがバジルじゃなくて大葉で作られていたり、
横浜じゃピザが米軍規格とか言われる四角だったり・・と
独特な食文化として育った日本のイタリアンだから、
今だったら笑っちゃうような料理(料理名の誤解や創作)も多かったように思う。
まぁ、オリーブオイルが入手困難だからサラダオイルで代用するしかない、とか
バジルやオレガノなどの香草の生が入手できないとか、
イタリアンにとっての発展途上国だった時代は料理人も大変だったとは思う。
そしてそんななんちゃってイタリアンは正常進化し、
と言うか本来のイタリア料理にどんどん近づいていって、
匂いが強いオリーブオイルにも食べる側に抵抗がなくなってきて・・
フレンチ絶対優位なレストラン事情を塗り替えていくのは、周知の事実だろう。
今でこそ素晴らしい本格的イタリアンの店が多い横浜だけど、
その走りと言うべき店の1つが新市庁舎そばにあるテンダロッサだろう。
横浜で1998年6月に薪窯を使ったナポリピッツァを初めて売り出しとたと
ホームページにあるこの店、ピッツェリアでは無くレストランなのだが、
確かに本格的なピッツァが食べられるとの事で、一躍有名になった。
ビスコンティ(閉店)は2001年開店、
今最も予約が取りにくいと言われるシシリヤも2001年開店、
真のナポリピッツァ協会の看板を掲げたオ・プレチェネッラも似たような時期に
オープンしたと記憶しているが、気づけばナポリ風のピッツァは多くの店で
食べられるようになった。
で・・
今日は、薪窯ピッツァの老舗とも言うべきテンダロッサで
王道のマルゲリータをテイクアウトしてみた。
まぁ、そうだよね。
そんなに時間をかけずに食べたんだけど、
ナポリピッツァは焼き立てを食べなきゃ意味が無い
って教えられた気さえする味わい。
でも、横浜初のナポリピッツァと言うレベルは理解できて、
これは店で食べたら楽しいんじゃないか?って思ったのも事実。
実はテンダロッサは何回か行ってるけど、
食べたのはピッツァ以外のイタリア料理。
サローネとかイルネッソとかボングスタイオの様な
他では食べられないようなイタリアンでは無いけど
本格的な味わいの中に親しみが湧くようなホッとする味わいで
飲食がOKになったら、ちゃんと食べに行きたいって思っていたワケだ。
ある意味、デリバリーのピザって
冷えても楽しめる事を計算されているんだなって思う。
恐れ多いけど、テイクアウトしか難しい今、
シシリヤのピッツァもテイクアウトして食べ比べたくなった。
あ〜〜〜
いつまでコレが続くんだろうねぇ〜〜〜
とぼやきつつ食べる、テイクアウトピッツァ。
これはこれで幸せなこと。
冷凍ピザより、店の風を感じられるのが
やっぱり楽しいって思ったマルゲリータでした。
ごちそうさまでした。
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2020年5月12日火曜日
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