2020年3月28日土曜日

ハンバーガー

昨日が和な晩飯だったからか、
今日は無性に肉が食いたい。
 
それもジャンク系なヤツがいいね。
ガシガシと食わなくちゃダメなようなやつがいい。
 
横浜でハンバーガーと言うとそこそこあるんだけど、
これは美味い!ってのはそうそう無いのも現実。
 
進駐軍がいた街としてはいささか残念ではあるけど、
そもそもハンバーガーという食べ物を認知したのは
野澤屋(後のノザワ松坂屋)一階のマクドナルドが出店してからのこと。
 
当時のハンバーガーは80円、チーズバーガーが100円、
ビッグマックは150円だった事を覚えているが、
多分1972年の事だから、駅の立ち食いそばだと40円とかで食べられた時代、
その価格設定はかなりの強気だったと覚えている。
 
ちなみに「ゆで太郎」や「味奈登庵」の立ち食いそば系の店舗では
かけ蕎麦が340円の設定だから、今の貨幣価値で言うと
普通のハンバーガーが税込みで800円とかの価格になっている感じだろう。
 
だから、食べた記憶はあまり無くて、
そして未経験の牛肉の匂いに惹かれなかったのは未経験故のこと。
 
そんなハンバーガー価格も、高度成長期でガンガン上がる物価に合わせて
翌年には80円が100円に上がって、ますます手が届きにくくなったのは
言うまでもない。
 
 

 
以前は、ハワイ料理店だったこの店、
元町に多く存在するアメリカンハウス(JO'S)系列ではあるが、
間違いなく私が見てきた横浜の空気を理解している人が
店舗などを上手くアレンジしているように感じている。
 
抜群ではないけど、ちゃんとプレミアムなハンバーガーを提供していて、
ベースとなるクラシックバーガーは1100円(税込)となっている。
 
 

 
元町に本社がある店らしく、横浜ブランドを上手く取り入れていて、
ビールはキリンのタップマルシェを利用して、クラフト生を出してくれるんだが、
今日のチョイスはブルックリン・ラガー。
 
30代の、寝る事が許されないような仕事していた時に出会ったコイツ、
日本初のブルックリン・ラガー(ボトル)を番組で紹介した後に飲んでみたけど、
ただただ重いビールというイメージの中に、
果実味の気配と黒ビールとはちがう風味があって面白いと感じてしまう。
 
当時のアメリカンビールは、水の様なライトな飲み口が主流で、
バドやクアーズなど、どれもある意味没個性な味わいに統一されていた記憶がある。
 
日本では徐々にオールモルトビールが支持されだした頃で、
キリンではハートランドビールを1986年に発売し、
自分自身としてはその年にイギリスで地ビールの洗礼を受けてから、
ドッシリとした味わいのビールが好きになっていた。
 
これは、嬉しい!
と思ったブルックリン・ラガーは、残念ながら当時はあまり売れなくて、
やがて街中からも姿を消してしまうのだが、それがキリンのプロデュースで
広く認知されていく事は個人的にもかなり嬉しい流れなのだ。
 
ちなみに元町の老舗は、この店のオーナー会社社長もそうだと思うけど、
港町独特の「肩書きより実力を重視するスタイル」で営業展開しているのだと思う。
 
そしてそんな気質が、認知度がそんなに高くないブルックリン・ラガーを
メニューに載せる形で現れているのでは?と勝手に妄想していたりするのだ。
 
仕事柄、元町とは付き合いが深くなってしまい、
その中で知り合った中屋という酒店には
ブルックリン・ラガーが無いと相談したらヘンリーワインハード
というオレゴンもプレミアムビールを勧めてもらった事もあった。
 
ブルックリン・ラガーよりライトで今のクラフトビールと似た美味しさがあって、
あったら飲みたい、売ってたら買いたいビールだったのに、
2010年頃に輸入業者が撤退して、日本から姿を消してしまったのが残念だ。
 
そんな中屋、
日本でここにしかないチーズを置いたり、美味しい酒ならばちゃんと仕入れて
自信を持って勧める、なんて商売が基本だったけどそれは他の老舗も同様で、
その片鱗は今でも元町をはじめとする港町横浜には残っているのかも知れない。
 
 

 
今日のチョイスはグリーンチリチーズバーガー。
 
モスバーガーのスパイシーモスバーガーでハラペーニョとハンバーガーの
コンビネーションが楽しいと知ってから、結構な頻度で食べるようになった。
 
ここのハンバーガーは、優等生的な味わい。
パティのボリュームはもうちょっと欲しいけど、
バランスは良くて、食べた〜な気分に満たされる。
 
これで肉質に拘ったり、食感に個性を持ったら
もっと魅力的になるんだろうなって思うけど、
そこも含めて上品なバーガーでした。
 
あ、勿論、妄想食堂ネタね。
もう外出禁止令、発令中だしね(^_^;
 
いつまでこれが続くんだろうねぇ・・・
 
ごちそうさまでした。

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