2020年3月27日金曜日

晋山でのれそれとか


  
ゴーストタウンのようになってきた中華街。
 
こんな中で営業するのは、
ちょっと恐いんじゃないか・・と思ったりする。
 
中華街では多くの店が営業中止になっているけど、
ウチの業務も、中途半端にするくらいならいっそ閉めちゃえって
思うほど、寂しい利用状態になってきた。
 
 
「さすがにお客様、減ってきました。」
 
「ウチも、超常連の人だけが意地張って資料してる感じで・・・」
 
「中華街、4月12日まで多くの店が休む事になってるんですよ」
 
「どうりで寂しいワケだね」
 
 
今日は、常連として付き合ってる店のバックアップで
晋山で一杯飲む事にしていた。
 
女将が色々と中華街の情報をくれるんだけど、
この状況には心穏やかではいられないようだ。
 
 

 
スターターでよく頼むのは
この浅漬けとか板わさになる。
 
そして、何か旬な物を・・と探せば、
あったじゃん、ノレソレが(^_^)
 
 

 
ノレソレは穴子の稚魚で、正にこの時期の旬のもの。
とは言え、漁獲量が少ないので、あったら食べたい物でもある。
 
心太に似た食感で、白魚や素魚よりも滑らかに感じるけど、
食感を楽しむより喉越しを楽しむようにも感じている。
 
そう言えば去年も4月頃に晋山でノレソレ食べたっけ?
 
そして同じ様な感想を持って、
酒をたのしんだんだよなぁ・・・
 
それにしても新型コロナ、
ここまでの問題に発展すると誰が想像できたろう?
 
風邪の一種ではあるけど、感染力の強さと劇症化した時の深刻な状況に、
未知のモノ故の恐怖心が乗っかって、様々な問題が持ち上がってきた。
 
テレビで垂れ流す一方的な情報を鵜呑みにして文句を言う人と対峙すると、
そのファクトチェックも不可能に近い情報に踊る姿が浮き彫りになる。
 
なるようにしかならないし、
感染力が強ければ社会の中にいれば感染するのも当然で、
だから集う事を避けようとする動きもまた、必然的に加速する。
 
 
「どうなるんでしょうね」
  
「知事がコメント出してから、ウチもいきなり大騒ぎになりました。」
 
「イタリアみたいに移動禁止になるんですかね」
 
「日本は主権在民だから、そこまでの拘束力を持つ指示は
 法律を作らないと無理だと思いますね。
 非常事態宣言を出せば、法に則ってできる事はやるでしょうけど、
 まずは宣言してから強制力の無い要請にとどめる形になるはずです。」
 
 
日常的な行動を規制する法律を良しとしない人は多くいて、
騒ぎが大きくなる可能性はあると思う。
 
恐いのはその強制力をどのように行使していくかで、
相手がまだまだ未知な部分が多いウィルスであるから余計、
規制にまで踏み切るのに時間がかかると考える。 
 
今回のコロナ、これがもし武力侵攻だったとしたら・・
 
あ〜恐いね、
飲み過ぎると良くない考えが浮かぶから、
今日は蕎麦を手繰ってシメましょう。
 
 

 
晋山ならやっぱり更科。
 
この蕎麦を食べたくて来るようなものだけど、
味わいが安定しているのも凄いと感じている。
 
このまま状況が加速したら、
ここへも来にくくなるんだろうね。
 
 
「ごちそうさまでした。
 また近いうち来ますね」
 
「ありがとうございます。
 連絡頂ければ、席を用意しますので。」
 
「いっそ、完全予約制にしちゃえば?
 仕込みの計算もしやすいでしょ?」
 
「色々、考えています。」
 
 
外に出たら、真っ暗な中華街。
この風景も恐怖心を煽るんだよなぁ・・・
 
ごちそうさまでした。
☆☆

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