2020年3月19日木曜日

ヴェール・パール・ナオミオオガキで新タマネギのスープとか


  
コロナウイルスの影響は、自分の仕事にも大きく影響が出てきている。
 
客前は、マスク着用が当然なのだが、既にマスクもアルコール手指消毒剤も入手不能。
客商売でもあるからマストなのにヤバいなぁ・・と思うんだけど、
何故かスタッフは全員調達できていたりする。
 
それにしても横浜はノンビリで、
街中ではマスクを使用しない人も結構多く、
既に通常通りの営業ができていない自分達にとっては
ちょっと拍子抜けする気持ちにさえなってしまう。
 
でも、それでも、
夜の飲食店の減り方が加速してきた。
 
夜中まで営業してた店が21時で閉めてしまうとか、
そもそも営業を停止してしまった店とかが増えてきて、
食べる場所に苦労するようになってしまった。
 
で、今日は、
終電終わっても営業しているヴェールへ行く事になる。
 
美味しいからついつい食べ過ぎ飲み過ぎに陥りやすいけど、
その分コストもよろしいので、注意は必要なのだが・・・
まぁ、いいか(^_^;
 
 

 
ヴェールと言えば、このパテ・アン・クルート。
今日は端の部分が残っていたので、それをもらった。
 
パテを包む皮が片面全部にあるから、
独特の食感を十二分に味わえるのが楽しい。
 
この部分を敢えて食べたい、という客もいると聞くけど、
自分としてはあったら食べたい、というレベルかも知れない。
 
 
「今日は新タマネギのスープがありますけど、いかがですか?」
 
「いただきます!」
 
 
今は無き、修廣樹の新タマネギのスープは抜群だったから、
フレンチとかイタリアンで新タマネギのスープがあると聞くと
反射的にオーダーしてしまうようになった。
 
 

 
へ〜
見事に食材の味わいをストレートに表現するような
瑞々しさあるスープに仕上がっている。
 
これは嬉しい。
素直な味わいというか、穏やかな味わいと言うべきか、
でも食べている時は間違いなく無言になってしまう魅力があって、
よくぞ勧めてくれました・・・と、嬉しくなってしまった。
 
これだから、この店はヤバイのですよ。
真夜中と言っていいこの時間に、このクオリティの食事が楽しめるのは希有。
 
まして今、晩飯難民な私にとっては
もう夢のような一時をありがとうございます、と言いたくなる。
 
 

 
スペッツェルとい名の、アルザス独特のパスタ。
 
食感はスイトンのようなモチモチ感があって、
濃厚なソースにも負けない強さがある。
で、そのコンビネーションが凄く楽しいんだわ(^_^)
 
スイトンはその食感が好きでたまに母親が作ってはくれたけど、
食べる時になると「戦時中を思い出す」とぼやき不機嫌になるので、
食べたいけど頼めない料理ではあった。
 
だから余計、このモチモチに惹かれるのかなぁ・・
と飲んだくれながらも、子供の頃を思い出したりする。
 
アルザスはスイスとドイツの国境沿いの地区で、
戦争によってドイツになったりフランスになったりで
ドイツの影響も大きく残っていると聞く。
 
自分としては、若き頃にワインにはまるきっかけとなった
ドイツワインを味わう中で、フランケンやアルザスのワインに出会った事で
アルザスと言う地域はなんとなくドイツに近い場所、と思っていた。
 
フレンチのシェフがアルザス料理に拘ったのは
クロスオーバーな文化がある中で育まれた料理だったって事はあるだろうけど、
ヴェールの料理に一貫してあるのは、肉料理の美味しさだと感じている。
 
鹿や猪、兎など様々な肉が日替わりで用意され、
そのどれもが魅力的であるのは、肉の扱い方が上手い、という事だろう。
 
先日ここで食べた鹿は、下手なステーキよりも遙かに魅力的で、
肉その物の美味しさだけがあるような、素晴らしい焼き方になっていた。
 
最近の牛肉は、前にも増して脂が多くなっているように感じていて、
だから余計に赤身肉のような脂が少ない物が欲しいのだろう。
 
とは言え、それは私自身の牛脂を分解する能力が落ちてきた、
って事でしかないのだとも思うけど。
 
それにしても毎晩、
23時頃に晩飯っていかんよね〜(T_T)
 
ごちそうさまでした。
☆☆
  

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