2018年10月1日月曜日

Siriusでステーキサンドとマッカラン25年

戸塚での会議が終わり、ダイヤが乱れているJRを避けて市営地下鉄で帰路につく。
 
あ、そうだ、
台風一過な夜景でも見よう!
 
そう思い立って、桜木町で降りる。
ストックの鍋底なモルトを空けに行くのだ。
 
目指すはSirius!
 
 

 
「いらっしゃいませ」
 
「久しぶりです」
 
「今日は20時から、宴会予約が入ってますので
 その頃からうるさくなるかも知れません」
 
「大丈夫ですよ。
 多分その頃には、2階に行くから」
 
Siriusは横浜ロイヤルパークホテルのスカイラウンジ。
 
ラウンジ席とコンパートメント席には用は無く、
座るのはバーカウンターの端。
 
午後から飲めた時代には、その端の席には常連が座り、
午後の風景を眺めなら飲んでいる、という光景がよく見られた。
(現在はバータイムは17:30〜)
 
居心地が良いのと、バックバーに相当する場所にある窓から外が見え、
一人静かに飲むのには適しているからだろう。
 
 
「お食事は?」
 
「ここのローストビーフ好きなんだよなぁ・・・
 あ、たまにはステーキサンドを食べてみよう。
 3分割に切ってあるのを、さらに半分にしてもらって良いですか?」
 
「わかりました。」
 
 
給料日後のちょっとした贅沢(^_^;
 
飲むウィスキーは
ストックしてあるボトルが結構あるので、困る事は無い。
  
 

  
今日(10月1日)から、コーヒーショップのキッチンから豚肉が消え、
同時にあのクラブハウスサンドイッチも消えてしまうと聞いていた。
 
オリンピックに向けて、ワールドワイドな対応をするための仕様変更のようで、
絶品とも言えるクラブハウスサンドが食べられなくなるから、
本当は9月中に来たかったんだけど、残念ながら時間が取れなかった。
 
だから・・のステーキサンドなんだけど・・・
 
美味しい!
ただ、6分割にしてもらった結果、分解しやすくなってしまった(爆)
 
ステーキサンドは、1/3ピースを一口でいける人ならその方が楽しいけど、
半分に噛み切って食べようとすると、大概ステーキだけ噛み切れずに
そのまま付いてきて、残ったサンドイッチが寂しい感じなりやすい。
 
だからさらに切り分けてもらうんだけど、具だくさんでしかもアボカドとか
トマトなどの水分の多いものがあるからバラけやすいのだろうね。
 
でも、ナイフ&フォークがあるから、問題ない。
ちょっとみっともない食べ方になりやすいけど、気にしない。
 
ロイヤルアスコットで食べるクラブハウスサンドイッチに通じる美味さがあって、
(多分、ソースとかが同じ系統)
小腹が空いた時は、これをオーダーしそうな予感がするね(^_^)
 
 
食べた後は、モルト三昧!
 
ウィスキーは口開けしたら3ヶ月で飲めとかメーカーは言ってたけど、
それって全然嘘だって事を、最近メーカーサイドも認めるようになってきた。
 
そんな事は飲み始めてからすぐわかってしまったし、
実際、口開けして10年経ったウィスキーでも
個体差はあるとは言え、結構な確率で飲む事は可能なのだ。
 
だけどコイツはちょっと恐かった。


マッカラン25年 1975年蒸留(オフィシャル)

いやぁ・・・驚いた。
全然ヘタってないよ?(*_*)
 
2000年に購入して、ちびちびと飲んできて
この丸ボトルが消えてしまう時から飲まずに放置して、
既に18年経った・・物なのだ。
 
濁りも無く、香りも素晴らしいので
飲んでみたら、1970年代マッカランにある独特のシェリー樽らしい
コッテリとした味わいが訪れる。
 
そして時間をかけたら・・
もう表現する事すら難しい、優しい味わいと
穏やかだけど長いフィニッシュが・・・
 
そう、この残ったほんの少しのモルトを
何時飲むか・・と考えた時、漠然と還暦になったら、
と決めていたのだ。

で、そんな事すら忘れていて(爆)

ただ、こんな一本はそれなりに高価。
 
だから普通は購入できない物なんだけど、
当時、ホテルメンバーは定価の半額で買える特権があって、
(年間3回までだけど)
Siriusにはその特権を利用して高額なボトルをたまに入れる事があったのだ。
 
そんな名残のこの一本、マッカラン25年に蒸留年が記載されているのは
確か2000年発売品までで、その後はこの蒸留年の記載が消えている。
 
と言う事は、その後のマッカランは25年以上の古いモルトをバッティングして
ボトル詰めするようになったと想像できるけど、マッカランは5年毎にポットスティルを
倍にして生産量を増やしてきたため、2000年に25年となる1975年は、
ある意味、オールドマッカラン最後のオフィシャル25年物なのかも知れない。
 
で、こんなのを飲んじゃうと、
来年の誕生日に開けるボトルが決まってくる。
 
そう、ストックの中にある1972年蒸留のマッカラン25年。
それを開けようと思っている。
 
もう、販売されるウィスキーの中に、
ボトラーズ物を含めても1960〜70年代物は見つからない。
 
気付けば、1990年蒸留という物が、
既にこのボトルより高い価格で売られていたりして、
ウィスキーラバーには厳しい世情になっているようだ。
 
前ほど顔を出すチャンスが無いのが辛いけど、
残ってるオールドモルトにここまでのポテンシャルがあるのだから
これ以上ヘタる前にどんどん飲んでいこう、と決めた夜だった。
 
ごちそうさまでした。

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