「蘭州ラーメンって知ってる?」
「蘭州って・・結構内陸だよね。
回族とかがいる辺りの?」
「なんか最近人気沸騰らしく
東京には現地の店が支店を出してるんだって。」
「ラーメン食べるだけのために、東京に行く気はござらん」
「中華街にあるってよ?」
「え?」
「なんか漢字の中で最も画数が多い字の店らしい」
なんじゃそりゃ?
と思ったけど、
蘭州ラーメンって香港か上海で食べたような記憶がある。
味はあっさりだけど、妙に牛な味があったような・・・
「中華街の食に詳しいという君、食べてきてくれたまえ」
「おいおい、調査依頼なのかよ?」
「最近、美味いもの食べて無いって
よく言うから、情報提供だよ。」
「自分で行くのは嫌なのかな?」
「よろしく」
よろしく・・じゃねぇよ(^0^;
画数の多い漢字が店名?
というヒントをもらえばグーグル先生にご相談。
いやいや、色々出てくるね。
蘭州も絡めたら、答えが導かれる。
どうやら「びゃん」という字なのだが、
これは蘭州の「ビャンビャン麺」という料理名の字なのだと。
と言う事で、探したらあっという間に発見!
最近、ニューカマーの中でも、食べ放題に走らず、
ネイティブ系な味わいを出そうとしている店が多い通り(中山路)にその店はあった。
店名は「ビャン」(ってか、漢字出ないし)
どんな字かというと・・・
ただでさえ読めないのに、象形文字に近いタイプの漢字で書かんでも・・・
と思いつつも。とりあえずビールと何かアテをオーダーしようとした。
「この老虎菜って?」
「香菜とキュウリとネギ、入ってる辛い和え物」
「へ〜、じゃそれを」
食べた事が無い料理は
試してみるしかないしね。
ゴマ油で和えてあるみたいだけど・・・
うぉ! パクチー〜〜〜な味。
うん?
うわわわわ
辛い!
マジ辛い!
美味いけど・・辛い!
と言うか舌が痺れてきた。
何故、ここまで辛い??
あ・・・
キュウリに混じって、細く小さく着られた青唐辛子が
かなり入ってるじゃあ〜りませんか(T_T)
ビール進みます。
汗がが額から滴ります。
ごめんなさい。
青唐辛子、避けますわ。
これ、無理!
一緒にオーダーしておいた、ラム肉炒め、登場。
まさかこれも辛い??
あ・・・
美味しいわ(^_^)
と言うか、かなり穏やかな味付けじゃん?
もっとぐえぇぇ・・な気配があるかと思ったんだけど。
厨房を覗いて見たら、シェフが回族のような帽子を被ってる。
あ・・・
麺を手で引っ張って伸ばして、
太めの生地が倍々ゲームで増えていく感じ?
1本→2本→4本→8本→16本→32本→64本・・・
何回も繰り返すうちに、弾力のある麺の太さになっていき、
掴んで伸ばす部分をぶった切ったら鍋に放り込む。
注文が入ったら、いちいちああやって伸ばして茹でるのかね。
でもその麺は蘭州牛肉拉麺の物、
私が頼んだのは「ビャンビャン麺」の方・・・
あ・・・
大丈夫か、この色(~o~)
あれ・・・
さっきの青唐辛子ぶっ込みな料理に比べたら
辛いうちに入らんわ(爆)
と言うか、これも味付けが穏やか。
それより麺は??
こんなんでました〜♪
しかしこれを麺って言って良いのだろうか?
切り忘れたきしめん・・とか、長いラザニア・・とかいう感じのコイツ、
このまま噛み切りながら食べると、かなり無様な食事になるので、
添えられたスプーンで適度な大きさに切ってみた。
モチモチとした食感の良さがあって、麺その物が美味しいんだな。
つけ汁はもうちょっと味濃くても良いと思うくらいに素っ気ないけど、
しっかりと油が使われていて、それが美味さを底上げしているのかも。
とにかく、中華街にありがちな、辛い&塩辛い&化調たっぷりな味では無く、
素材が感じられる素朴な味付けで塩も強く無い、
という傾向がラム肉料理にもあったので、
自分的にはちょっと通ってみようかな・・と思わすだけの魅力がある。
この麺があるなら、餃子とかも美味しいだろうし
魚団子河粉とかもあるから、香港で食べる蘭州料理店に近い可能性も大きい。
オープンしてほぼ1年になる、という店なので、
日本人の好みにも合わせた味付けにも慣れているのだろうね。
いずれにしろ、次は蘭州牛肉拉麺を食べてみたくなりました(^_^)
しかし・・
最初の老虎菜のおかげでビール飲みすぎだよ!
今度来た時は、老虎菜は頼みません(~o~)
ごちそうさまでした。
☆
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2018年10月2日火曜日
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