若き日に先輩につれていかれた寿司屋の若大将が、
これまた取材でお世話になった料理店の息子と始めた
間借りカレーのシャリランカカレー。
マツコの知らない世界で紹介された時に、
マツコデラックスは「これ、カレーなの?」と
正直な感想を述べたけど、自分もカレーという概念では
語り尽くせない味わいだと、最初に食べた時に感じていた。
だけど、昔からの因縁もあって、
何回か通ううちに、
行く度に進化するオリジナルな味があって、
それが面白いと思うようになっていた。
今回もオーダーは
シャリランカカレーのデラミニ(デラックスミニ)、
ご飯少なめ。
デラックスの揚げ物が半数になったのがミニで、
揚げ物は食べたいけどちょっとで良い自分にはちょうど良いのだ。
前回食べた時に提案された生唐辛子とココナッツの炒め合えは、
かなり辛いトッピングだけど、これと一緒に食べると
カレーらしさ一気に出てきて面白かった。
実験じゃなくて、レギュラー品にして・・とお願いしたら
今日はポテサラの上にちょっと乗せている。
今日もその反応は同じで、2つの味を楽しめる事が面白くて
しっかりはまってしまったのは言うまでもない。
ちなみに、このオニオンはガリの味付けで単体でもかなり楽しい。
で、その辛味&ガリ味オニオンと一緒にカレーを食べると、
自分的にヤバい味わいに変化してくれるのだ。
吉野葛の餡と絡めながら食べると、
様々な食文化の合唱が聞こえるようだけど、
ガリ味オニオンが良いアクセントになっていて面白い。
しかも揚げ物が、美味いのですよ(^_^)
マグロとかメカジキは、
揚げ物にしたらもったいないと思いつつも
その楽しさにミニにした事を後悔していたりして(爆)
実のところ、これってカレーなの?
って疑問はやっぱりある。
でも、カレーという概念に収まりきらない
なんともカテゴリー分けが難しい料理が
今の中華街らしさを表現しているように感じる。
ベースにある和(日本)の上に、楽しいものをバランス良く配置。
ただそれだけでこの新しい味わいが成立するのは、
作り手がリアル浜っ子で、食に関わる家で育った環境があって、
持っていた感性が素晴らしく、かつ磨いてきたからだと感じている。
古くから中華街で生きてきた人達は、
中国系でありながらもどこか古い日本人的な思考も持ってて、
最近増えてきた日本語もたどたどしい中国人とは、
随分生き方は違うように見えている。
加えてここは横浜、港町。
3日住めば浜っ子という言い方もあるくらいにオープンで
異文化を排除しないおおらかさがありつつも、
多文化共生の中で通用するのは実力のみ、という厳しさもある。
だから「良いもは良い」と認めて支持する文化が
横浜にはちゃんと根付いているのだ。
日本と言うベースに生きながらルーツの文化も大切にしつつ、
今を上手に取り入れてオリジナルを作っていく。
そんなやり方が、横浜っぽさが、
このカレーには見える気がするんだよね。
あ・・・
実際のとこ、今日はプチ絶食状態。
動けなくはないんだけど、
とにかく安静にしてたら腹減らないし(^_^;
と言う事で、妄想食堂ネタでした。
ごちそうさまでした。
☆
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2018年5月28日月曜日
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