天麩羅は、刺身の脱水作業だと思っている。
だからこそ、ネタの程度が大事なんだけど、
天麩羅専門店のものとは全く違う概念の天麩羅を提供する店も、ある。
その最たる店は蕎麦屋。
蕎麦屋の天麩羅は種として揚げられ、
汁に浸かる事を前提として衣を厚く、しかも揚げ置きされた物が
使われる事が多い。(店の流儀で違いはあるけど)
海老天を揚げる時に、油に投入した後に衣を上から散らしながら乗せる
衣がしっかり付いたその姿は、天麩羅蕎麦だけじゃなくて天丼にも映えて、
実に魅力的に見えてしまう。
天麩羅専門店で、シメに小さい天丼か天茶を出してくれるけど、
天丼という料理だけで見ると、蕎麦屋の物の方が断然好きなのは言うまでもない。
勿論、天麩羅専門店の天麩羅も好物。
脱水されて旨味が凝縮し、フワッと暖かい具の美味さと
その美味さを底上げする衣や揚げ油の風味の豊かさは
そりゃ、高いのも仕方ない、と思わせるだけの魅力があるのは事実だ。
でも、それでも、
手が届きやすい蕎麦屋の天麩羅も
ダメダメになってる午後とかに、酒のアテとして摘まむ楽しみは
格別だと思っている。
酒のアテで頼むからか、豪快に衣を大きくはしていないけど、
クリスピーな衣を天つゆに浸けて、出汁の香りと甘い味付けを衣で楽しみつつ
一合の燗酒を味わう。
自分は、典型的日本人な嗜好があるのか、
甘さを美味しさの一つとして感じてしまうので、
天麩羅もヤキトリも、塩で食べるより天つゆやタレで食べたいのだ。
でも、こんな天麩羅を頼む時って
いつもかなり悩む。
盛り合わせと天ぬきのどっちが良いか・・と(^_^;
コロッケ蕎麦を愛する人達が、
コロッケの浸かり具合や、最後にコロッケの中身を汁に溶かすかで悩むように、
蕎麦屋の天麩羅の衣を汁にどれだけ浸みさせて味わうか・・・が悩ましい、と(爆)
いや、
最近天麩羅食べてないなぁ・・・
と思っただけなんだけど、蕎麦屋の天麩羅盛り合わせは
もっと食べて無い事に気付いちゃってね(^0^;)
たまには新規開拓で、職場近くの蕎麦屋へ飛び込んでみようかな。
ごちそうさまでした。
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2018年1月11日木曜日
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