2019年11月2日土曜日

これで海老炒飯?


 
ラグビーワールドカップ決勝戦がある日だからだろうか。
 
中華街は10時半というまだランチが開始しない時刻なのに
かなりの人出があって、とにかく歩きにくい。
 
仕方が無いので一番空いている道を通りながら
目的地に向かう。
 
オープン11時で昼間しかやっていない店は、火曜・水曜は連休を取る
中華街では珍しい店でもあった。
 
初めて行った時は定休日で、
次に行った時は店の隣の駐車場に順番待ち客がトグロを巻いていて、 
その後もそんな状況は変わっていなかった。
 
 
「民生炒飯って行った?」
 
「行ったけど、混んでるので入ってないよ」
 
「今日行かない?」
 
「土曜でっせ? マジ混んでるよ?
 オープン前とかに行って並ばないと、遅番に間に合わないんですけど」
 
「先行って並んで待ってるからさ、行こうよ」
 
「どうせ大した事ないと思うよ〜」
 
「一度は食べてみないとね〜」
 
「そりゃそうかも。
 じゃ、なるべく早く行くから、先行って様子見てて」
 
「メールするよ」
 
 

 
<並んでるけど2巡目くらいに入れそうだよ>
 
<もうちょいで着くよ>
 
 
現場に行ってみると、確かに隣の駐車場にトグロを巻くような
順番待ち客はいなかった。
 
嫌な予感がちょっとよぎるが、
とりあえず食べてみるしかない。
 
そして予測通り2巡目で入店できた。
 
入口で食券を買うスタイルは、本店が大衆店だから
それを踏襲しているのかも知れないね。
 
 
「どうする?」
 
「ここのオススメと、一番腕がバレそうな蝦炒飯とか頼んでシェアしない?」
 
「そうするか。
 じゃぁ牛肉炒飯と蝦炒飯でよい?」
 
 

 

ねぇ、
これって本当に蝦(海老)炒飯なの?
 
海老が・・・
ごく普通の芝エビが炒飯に隠れてるのを含めて4個?
 
シェアするんだから、2個しか食べられないじゃんか(T_T)
 
これのどこが海老炒飯なんだよ〜!
中華街で海老炒飯と言えば海老がゴロゴロ入ってるのが常識。
この炒飯みたいに、海老と玉子だけってシンプルなのは見た事が無いよ
 
・・と言いたくなるのは海老好きだから。
でもさ、マジ、これ海老炒飯って言えないレベルだと思う。
 
あ・・・・
なんかさ、ご飯硬めに炊いてるのは許せるけど
脂も旨味があるものじゃないし、味付けもシンプルで
これで950円は無いんじゃないの?
 
炒め方も普通で、パラパラと言うよりは油を纏ったご飯だし、
ご飯を食べてもただ硬めなだけという、楽しさが見いだせない感じだ。
 
 
「どうよ?」
 
「これはないわ。
 ってか、これならマジ、清風楼のヤキメシの方が良いね」
 
「清風楼のヤキメシってどう?」
 
「丼にたっぷり入ってて、叉焼の紅が炒飯に移ってるけど
 ラード使ってるからそれだけでも美味い。しかも800円だし」
 
「そうか〜」
 
「そっちの牛肉炒飯は?見た目はだいぶ豪華じゃん?」
 
「交換しよか」
 
  
(食べてる途中は見せたくないので、先に撮ったやつね)

あ〜
この独特の味付けは、確かに台湾な味だわな。
でもって肉も結構入ってるし、空心菜もそこそこ入ってて
味的にはここにしかない炒飯かも知れない。
 
だけどさ、
もっとクセがあっても良いし、
空心菜はシャキシャキと言うよりゴツゴツに近い感じで、
肉は硬くなっちゃっててご飯もパラパラとは言い難い。
 
これで1000円はどうかなぁ・・・
 
海老炒飯に比べたら数倍楽しいけど、
このレベルの炒飯だったらコスパの良い物、たくさんあると思う。
 
感覚的に言うと、蝦炒飯650円で牛肉炒飯が850円
あたりの設定なら一見さんでも入ってくれるかも。
 
そう言えば、2巡目に待ってた人、
私らをいれて4人しかいなかったよ?土曜なのに。
 
って事はリピーターがいないのかも。
  
入店した後に二人の子連れ客が来たようで、
一つしかないテーブルに座ったけど、なんかその後の行列も短い感じ。
 
この店、行列が無くなったら
外の価格表を見るだけで客は逃げると思うね。
 
 
「高いね。」
 
「うん」
 
「もういいわって感じ」
 
「牛肉炒飯のあの味が欲しくなったら行くかも?」
 
「そうだねぇ。でも海老炒飯だったら自分で作った方が良いな」
 
「炒飯しかないから、調理番はひたすら鍋振るって感じだけど、
 そのワリには大した事なかったね」
 
「ところで、12時前だけど会社大丈夫?」
 
「あぁ・・行きますわ、ちょっと早いけど」
 
 
なんか今日の夜、
どっかでドッシリとした物食いそうで恐い(^_^;
 
ごちそうさまでした。

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