2019年6月29日土曜日

三定の天丼

日本最古と言われる天麩羅屋が浅草にあるのだが、
揚げ物は基本避けるものなので、
浅草に行くともっぱら「どぜう」を食べるのが通例だった。
 
だけど、我慢すれば余計に食べたくなるってもので、
だから時に、タガを外してこれでもかって勢いで食べるのだけど、
そのタガの外し方に、最近は料理というよりも
どこそこの料理というパターンが加わってきた。
 
そう、180年以上の歴史がると言われる天麩羅屋で
天麩羅たっぷりな天丼を食べてやろう・・・と思ってしまったのだ。
 
そんな天麩羅屋は「雷門 三定(さんさだ)」
天保8年(1837年)に創業らしい。
 
初代の定吉が三河の出で人形町で天麩羅屋台を始めて付けた屋号、
三河屋定吉から「三定」と名乗るようになったらしい。
 
雷門の横にあるその店をいつも横目で見ていたけど
三定はサンジョウと読むのかなぁ・・と勝手に思い込んでて、
店に入って初めて読み方が違うと知り、
店の由来を知るとかの通過儀礼を通過したのはもう、
かなり前の事だと思う。
  
今回は、雷門横の三定の入口から入ったけど
旅館然としてて格好良くて、どんな店かとワクワクしてた。
 
前に入った雷門から神谷バー方向へ向かう庶民的に見える店とは
違う店舗だと思って期待したんだけど、
結局中で繋がっている事を今更ながらに気づかされた・・・と(^_^;
 
夜はどこかの飲み屋でやってます?
な風情を持つ和服が似合うフロアスタッフが
「食べたいものを早く申告しろよ」という圧を込めつつ
注文を聞いてくれる。
 
ごめんね、地元民じゃないしこの店慣れてないから
ローカルルールもわからんのよ。
 
で、結局オーダーしたのは「上天丼」だった。
 
 

 
天麩羅屋の天丼と、蕎麦屋の天丼の違いは衣の固さ。
 
蕎麦屋は天麩羅蕎麦として食べる事も考慮してか
カリカリな食感がある衣に仕上げるので、汁がかかっても
クリスピーな部分があって楽しいと思っている。
 
対して天麩羅屋は、天つゆや塩で食べるため、
衣は弾力があるちょっと柔らかめな揚げ方になるのだが、
それは天丼にも反映されてて、柔らかい食感となっていた。
 
どっちが好きかと言えば蕎麦屋系なんだが、
この店は天つゆのかけ方が上手いのか、衣の腰が抜けるような感は無く、
デカい海老も上手く脱水された状態になっていて、楽しかった。
 
ただ、かき揚げはちょっと趣味じゃない。
もうちょっと具材が入ってて欲しいと思うくらい衣の存在が大きくて、
と言うかここの天丼の天麩羅は全体的に衣が多めなので、
天つゆが浸みた衣を楽しむのは良いけど、
衣ばっかりじゃ・・・と、感じてしまうのだ。
 
でも、浅草で天麩羅食べるて言ったら
やっぱり気軽に食べられる天丼が良いって思うし、
同席した店内の客の殆どが天丼を食べているワケだし、
これが三定の流儀と思えば、後は好き嫌いの問題なのだろう。
 
しかしやっぱり、腹が重くなるね。
 
ご飯全部食べるのを遠慮しようかと思ったけど、
残すのが苦痛で食べちゃったのが敗因か?
 
ヤバいなあ、揚げ物スイッチ入った気がする(爆)
 
でも揚げ物って、何故こんなにも魅力的なんだろうね。
 
ごちそうさまでした。

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