この前ふられた「蒼ひ」
ランチで蕎麦を手繰りに行ってみた。
板そばが珍しいだけじゃなく珍しい韃靼蕎麦も置いてあったりして、
その上酒飲みが好むアテが多彩に用意されているから
飲み屋的な扱いをする客と蕎麦を楽しみたい客が同居する
不思議な空間ではあった。
相変わらずウィークデイのランチタイムには
丼物と蕎麦を合わせた1000円ランチが人気なようで、
店の造りから一人で行くのは気が引ける。(テーブル席しかない)
週末は昼飲み客もいるからそうではないけど、
ランチメニューがあっても私は丼物と蕎麦を食べる勇気は無いので
結局通常メニューからオーダーするんだけどね。
今日のオーダーは「つけとろ」
ここはとろろと生卵と汁を分けて出してくれるから
最初はもり蕎麦的に食べてから、色々足して味の変化を楽しめて良いのだ。
あれ?
以前に比べてとろろ芋の量が減ってませんか?
お盆には、とろろも生卵も汁も一緒に出てくるんだけど
あれ?って思ったのは、汁がたっぷり蕎麦猪口に入って出てくること。
蕎麦の食べ方が以前と比べて随分変わってしまった自分。
蕎麦猪口には底に数ミリだけ汁を入れて、
蕎麦を入れても全部が浸からないようにして啜るのだ。
こうやってたっぷり汁が入っていると、
手繰る量を調整しないと先だけ浸けて啜っても
上手く口の中でバランスできなくて、蕎麦その物の味を感じ難い。
で、面倒なので、結局ズブッと入れてしまったのだが、
そうやって食べてちょうど良い感じの汁になっていて
それが一般的に受ける事を店が知っててやってるな・・と
気づかされる。
だけどちょっと、醤油が立ってる。
この前行った店もそうだけど、醤油の存在感が強くて
それが蕎麦その物の味をわからなくしがち・・・なのだ。
でもそれって、出汁が弱いって事なのか、
返しの問題なのか、いずれにしろ蕎麦をどう楽しむか?
という店の答えなのだろうね。
蒼ひの蕎麦の旨さは、
そういうバランスの上に成り立つ職人芸、
という事なのでしょう。
それなら・・と、蕎麦猪口に生卵入れたりとろろ足したりして
そこにしっかり蕎麦を浸けて、バランスの妙を楽しみました。
ごちそうさまでした。
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2019年1月20日日曜日
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