2018年4月21日土曜日

わらじ亭で大皿料理を

「只今、予約のお客様でいっぱいです」
 
「その後に席はありますか?」
 
「後にも予約が入っています」
 
 
そもそも、
今回の旅行は突然行こうと思い立ち、
いきあたりな感じでやってみようと思っていて
食事の予約をしていなかった。
 
超がつく高級店でも
1ヶ月以上前から押さえないと席の確保は難しく、
ましてや週末となれば数ヶ月前からの予約が必然。
 
で、そんな店に行けるほど財布は健康ではないので、
最悪は居酒屋で・・と思いつつも、京都らしい料理は食べたいので
グーグル先生の意見を聞きながら探すのだけど、
とにかくどこも、予約客でいっぱい。
 

「7時半過ぎだったら、カウンターで良ければ席がございます」
 
 
何度か電話をした後にやっと予約が取れたのは、
もう日が傾く頃だった。
 
と、これは昨晩のこと。
 
久々にちゃんと料理を食べてるので、
ちょっと書いてみようかな・・と思ったワケで(^_^;
 
ただ、とにかく悩んだのですよ。
予約が取れた店へ行く前に時間を潰そうと
キリンがやってるクラフトビアバーへ行っても
「予約はありますか?」とやられてしまい、
喫煙場所付近の縁側席ならある・・と言われて待つ事10分。
 
キリンシティのクラフトビール版だと思ってた自分は
京都の予約文化に恐れを抱きつつ、京都限定醸造のクラフトビールを
電子たばこの匂いの中で飲む事になった・・と(爆)
 
 
勿論、京都には一見さんお断りな文化があるのは知ってて、
その排他的な文化があったからこそ京都の食は独自性を保ち、
商業ベースに飲まれずに生き続けたのだろう。
  
京都が一番と信じて疑わない生き方は、
独善的ではあるけど揺るぎないブランド構成力となるし、
だからこそ、居酒屋の料理だって楽しいと思えるから、
時間を潰して宿からも遠い場所にある居酒屋に予約を取ったのだった。
 
 

 
夕闇が終わり、漆黒の空が来る前あたりに辿り着いた店は、
犬矢来が無ければどこにでもある居酒屋な風情だった。
 
店内は、小上がりに座卓があり、大きなカウンターもあり、
2階にも客席がある大きめの店ではあったが、
そのカウンターの空き席には、すべて予約席の札が置いてある。
 
カウンターには大皿料理がズラッと並び、
好きな物をそこから指定して出してもらうスタイルになっている。
 
 

 
こんな感じで色々と食べつつ、飲む!
 
出汁が命な味付けだけど、素材の良さを生かした料理で
若竹煮を食べた時は、その香りが生かされた楽しさがあって、
お番菜で飲む心地よさを再認識した。
 

出汁が美味いなら絶対美味いよな・・と頼んだ「大根炊いたん」
美味しいわ(^_^)
  

「きずし」
要するに「しめ鯖」だけど、醤油は付けずに食べるヤツ。
 
調理の技がしっかりしてて、鯖の旨味だけが出ていて
これがまた日本酒に合うのですわ。
 

 
タケノコを入れたさつま揚げ。
魚のすり身は鰯かな。
 
と言う事で、がっつりと食べて飲んだんだけど、
料理は全般的に家庭的でありながら、基礎がちゃんとしていて
どれを食べても美味しかったので、いささか食べ過ぎた(^^ゞ

予約席に訪れるのは地元の人で、
食事をしに来る家族やお一人様が多い。
 
家族で来た客は、大皿から好きな物を頼んで
ご飯と味噌汁で普通に食事。
 
で、あっという間に退店してしまう・・・から
カウンターに席を予約できたのかな?と邪推する。
 
ただ、飲みたい酒があまり無いので、
宿へ戻ってどこかで飲む事にして・・・
 
まさかバーも予約しないとダメ?(?_?)
 
とか思ったけど、
宿の隣にあったビアバーには、
予約無しですんなり入る事ができましたとさ。
 
ごちそうさまでした。

 

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