味の素のCookDoという合わせ調味料が出て来たのは
1978年のこと。
本格的な味が家庭で楽しめる、という事で一気に人気商品になり、
2002年には韓国料理用の商品が登場し、ご飯用やパスタ用の物まで
ラインナップは拡充した。
今でこそ、各国の料理を飲食店で味わうことができるけど、
1970年代と言えば、本格的中華料理は中国料理と称され、
それこそ南京町(昔は横浜中華街の事をそう呼んでいた)に行かないと
まず食べられない時代だった。
そりゃそうだ、日中共同声明が出された1972年までは、
中華人民共和国は国交が無い謎の国という位置づけにあって、
庶民が食べる中国の料理に馴染みなんてあるワケもない。
そしてCookDoは発売された年に日中平和友好条約が調印されたのだから、
CookDoの歴史は日本における中国料理の歴史でもあると言えるだろか。
そんなCookDoの中に干焼蝦仁があったのだが、
それが海老チリを家庭で楽しむキッカケになったのは言うまでも無い。
干焼蝦仁は四川料理で
本来は少量のスープで小さめの海老を炒め煮したもの。
四川だから豆板醤等で辛くしているのだが、
当時の日本人には受け容れられないと陳建民がケチャップなどを使ってアレンジし、
日本で言うところの海老のチリソースという料理になった。
で・・・CookDoの干焼蝦仁は、日本人に馴染みある料理に近いもので、
豆板醤などの中国調味料が使われていた事から、人気が出たのだと思う。
南粤美食で車エビのチリソースをオーダーすると、
こんな感じで出てくる。
でか!
っと思わず声が出るくらいの迫力。
ただ、広東料理店だからか、ち〜っとも辛く無い。
口の中にグワッと海老の味が広がって、
海老好きな人間には、至福の一時が訪れるのだ。
推測で言うけど、
海老は車エビじゃなくて大きな海老を意味している、と思う。
と言うのも、この店のオーナーは
昔ながらの中華街シェフであり、かつ日本語が堪能でない。
小さい海老=芝エビ、大きい海老=車エビ、
ロブスター級の海老=伊勢エビと称するのは中華街の常識だったから
その流れに沿って日本語メニューを書いていると思われる。
例の食品偽装問題で一流料理店やホテルなどは
芝エビ等の海老を特定できる呼称を廃止している現状を、
理解しているとは思えないしね。
でもね
食べる方にしたら、
こんな味の強いソースと一緒に食べたら
車エビかどうかって判断なんてつかないから、
気にならない。
安く売られているブラックタイガーやホワイト、バナメイだって、
車エビの一種なので、あながち間違いとも言えないワケで(^_^;
そんな事を問題視するなら、CookDoの干焼蝦仁だって本来の物と違う!って
問題になるはず・・だよね(爆)
海老好きとしては、海老が美味しく食べられれば、
何だって良いのです(^_^)
ごちそうさまでした。
☆
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2017年11月12日日曜日
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