2017年3月24日金曜日

そんな時代

今日もあまり時間が無くて、
コンビニランチかぁ・・と嘆きつつ、
煮玉子入りの鶏そぼろおむすびと明太子のおむすびを買い、
ヘルシア緑茶も同時に買って、コンビニを出た。
 
「すいません」
 
突然、声をかけられる。
 
反射的に「はい」と答えてから
声をかけた人を見ると、
桜の花びらが散る様な刺繍がはいった9分のコブラズボンを履き、
同じ色のジャンパーを羽織った男がいる。
 
髪の毛はピンクがかった金髪で、眉と唇が太い濃い顔立ちだったが
続いた言葉に、久々に驚いた。
 
  
「自分、文無しで、飯も食えないんです。
 できればお金をもらえないでしょうか?」
  
 
あ・・・
なんか、この感じ、記憶がある。
 
以前、中華街の裏で、
似たようなシーンを体験した事があったわ。
 
 
「いくらでも良いので・・・」
 
 
刺繍が入ってる高そうな作業着や、
綺麗にカットされカラーされた髪を見て、
生活困窮者独特の空気を感じられなかったけど、
今日の仕事にあぶれたのか、何かで金を使い果たし、
気弱そうに見える男に声をかけたのだろう。
 
で、自分、
以前経験した事と同じ行動を取った。
 
  
「ほい」
 
 
持っていたコンビニの袋を渡す。
 
 
「おにぎり二個しかないけど、
 俺、これで精一杯だから、これ食ってな」
 
 
きょとんとした顔をした、彼。
でも、飯食えないと言っちゃった手前、文句も言えないのだろう。
鳩が豆鉄砲喰らったような顔をして立ち尽くす。
 
そんな彼に手を振ると、
仕方が無いので、コンビニに先にある「すき家」に向かった。
 
以前こうやって声をかけられた時は、
たまたまもらった燻製玉子を持っていたので、それを渡したんだっけ。
 
金を手に入れられると思っていたのに、
食べ物もらって困った顔をするのが同じで、なんだかちょっと笑えた。
 
と言う事で、図らずも今日は「すき家」一気食いするランチ。
量少なめだからミニを頼むけど・・・
 
何とも言えない今の気分をぶっ飛ばすような
新しい味に出会いたいって思ってしまってのオーダーになる。
  

「高菜明太マヨ牛丼」 585Kcal.

ある意味、時代の怖さを見ちゃった後は
別の意味での怖さで、気持ちをリセットする。
 
でも、明太子おむすびを食べ損ねた気分が強くて、
つい選んじゃった・・ってのが正直なところ。
 
 
あ・・・ 
 
チーズ牛丼より、遙かにマシ(爆)
 
ピリ辛と言うか、
高菜と明太子を凌駕するマヨネーズの勝ちと言うべきか、
これは、何のトッピングも要らない感じでバランスされ、
牛丼ではない別の丼を食べてると思えば、許せる味だ。
 
高菜の食感と煮込まれた牛肉の食感が対照的で面白いし、
マヨネーズの強すぎる個性は、何でもマヨネーズ味にしてしまうんだって
あらためて感じさせられて、目から鱗が落ちる思いだった。
 
ただね・・・
牛丼屋では、独特の味の紅ショウガと、独特の配合になっている七味、
そして生卵の食感と味の競演こそが個性だと思っているので、
つい「生卵追加は無理だなぁ・・」と呟いてしまって(^_^;
 
さっきの男、
牛丼屋の前で声をかけられたら
牛丼食わせてやったのかな?>自分
 
とか自問自答しながら、
一気食いな勢いで丼を空にしてお支払い。
 
週末実施の事業の準備、
一人でやらなくちゃいけなくて、ちょっとフロー気味なんだよね。
 
間に合うのだろうか?
(間に合わせるけど)
 
あ・・・
この前、わかめスープ忘れたよね?
って、顔見知りの店員に言うの忘れちゃったよ(>_<)
 
ごちそうさまでした。

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