2017年3月21日火曜日

シシャモ

母親の料理が最低だったことは、以前にも何回か書いてきた。
 
焼けば炭、煮ればドロドロ、ご飯はお粥?ってくらいに柔らかく蒸し、
調味料は「勿体ない」の一言であまり使わず、砂糖や化学調味料は
そもそも使わなかった。
 
そんな調理をすれば、料理は素材の味が主になって、
焼き物にはもれなく炭の苦みが加わるわけで・・・
結果的に、魚料理が嫌いになった。

だけどそれは、考えてみれば仕方が無い事で、
彼女の育ったのはまさに戦時中。
 
闇には手を出さないで生きてきたから、
味よりも食べられる事の幸せで、
お腹いっぱいになってしまうのだろう。
 

ある日、
家に帰ってきた母親が料理を始めると、
例によって焦げ臭い魚の匂いが漂ってきた。
 
また・・
一部炭化してゴチゴチに固く焼かれた干物がオカズだな・・
と諦めつつ待っていると、いつもと違う焦げた匂いがする。
 
何?
と思ったら、食卓に上がったのは目刺しだった。
 
そう、鰯を筏状に並べて目に竹串を刺したやつ。
その竹串が焦げて変な匂いがしたんだけど、
串を抜くのが面倒だったらしい(爆)
 
で、目刺しって丸のままなので、
当然ワタも入ってて、これが苦くて不味い。
(子供の舌には合わない味だと、今は思える)
 
そしてその、鰯のワタの苦み+強い塩味+炭の苦みの三重奏は
二度と食べたくないカテゴリーの中に記憶される事となった。
 
母親も、子供達が二度と食べたくないと強く主張した事と
自分で食べても美味しくないと感じたのか、
目刺しの登場は、その後ほとんど無くなった(^_^;
 
そんなんで、鰯サイズの魚は毛嫌いしていたんだけど、
成人して、外食が増えた時に出会った「ししゃも」には、
凄い衝撃を受けてしまった。
 
目刺しに使われるようなサイズの焼き魚を、
ワタも含めて全部食べるなんて・・・
と思いつつも、皆が美味しそうに食べるので食べてみると、
毛嫌いしていたワタの苦みは感じられず、魚の旨味だけがあった。
 
それこそ
なんじゃこりゃ〜!
と叫びたい気分だったワケで(爆)
 
でも、その時食べたのはカペリン。
樺太ししゃもと言われる大きめのヤツだった。

だから後に、本シシャモに出会った時は
さらにその美味さに驚かされたんだけど、
目刺しとの違いに驚いた程の差は、感じなった。
 

遅番の後には
こんなので熱燗を飲みたかった。
 
カペリンとシシャモの区別をどこでつけるか、と言えば、
身の大きさと色。

だけど、うっすら赤い肌を持つシシャモを焼けば、

色はわかりにくくなる。
だから、結局。大きさで判断しちゃうんだけどね(爆)
 
この店は、カットしたレモンを添えてくれたけど、
店によってはマヨネーズ&醤油だったりする。
 
美味しいシシャモは、
そのままで良いと思うんだけど、どうなんでしょ?
 
 
明日はオフだけど
用事&1時間だけの仕事があったりして
ゆっくりできそうにない。
 
まぁ、忙しいってのは
ある意味幸せなんだけどね(^_^)
 

ごちそうさまでした。

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