2015年9月13日日曜日

牛丼を食べながら考える「飲み放題プラン」の功罪

どこでも、集客に悩むだろう飲食業。
 
クオリティを上げる、コストパフォーマンスを磨く、
サービスを強化、魅力的なセッティング、
色々な手を使って頑張っているのだと感じている。
 
そんな中によく見るのが「飲み放題」プラン。
お得なコースにプラスできるプランを設定する店は
かなり多く見るんだけど、コレは両刃の剣とも言えるやり方だと感じている。
 
いや、何故そんな事を書くか、と言えば、
牛丼屋でこんなのを食べながらビールを飲んでいて、
思い出す事があったからだ。
 

 
ベーシックな牛丼に生卵をかけて、紅ショウガをたっぷり乗せたら、
七味もたっぷり。
これが一番好きな食べ方なんだけど、見た目が美しくないのが悩ましい。
 
でもやめられない魅力を感じているし、
カロリーコントロールもしやすいので小腹が空くと、つい食べてしまう(^_^;
 
そして飲むのは瓶ビール。
って言うかこのチェーンでは
アルコールはビール中瓶(410円)しかない(爆)
  
そして飲める本数は2本となっている。

まぁ、牛丼屋でそれ以上飲むのはどうかと思うんだけど、
下手な居酒屋に行くくらいなら牛丼屋で飲んじゃおうって客が昔からいて、
牛丼食わずに酒だけを頼む客を追い出す理由として、
店側が本数制限をしたんだと勝手に想像している。
 

そりゃそうだよね。
 
ファストフードとして存在価値を持っている牛丼屋は、
すっと入ってサラッと食べて長居せずに出て行く客がメインと考えている。
 
そんなところで、酒を多量に飲んで騒いで、
席を占有していたら・・・ね。
 
 
でも、不景気な時代が続くと、
新たな営業形態を考える店も出てくるらしい。
 
酒量にうるさかった吉野家が吉呑みを始め、
松屋も生ビール150円を始めて、牛丼屋で飲むスタイルも是認してしまう。
 
さすがに牛丼屋で飲み倒している客は殆ど見ないけど、
酒を売る事で集客力を上げるのは飲食業の常套手段だから、
そういうシフトもあっておかしくないのだろうね。
 
でも、ちゃんとした料理を楽しむ店でやる「飲み放題プラン」は
どうかと思うんだよね。
 
と言うのも、飲み放題プランを利用する団体客にある傾向として、
とにかく量を飲んで騒ぐ、というのがあるからだ。
 
 
実は先日、
気に入っている店へ友人と行った時が、そうだった。
 
その店、
美味しいけどちょっと高めで、客の数はそう多くなく、
客としては居心地の良さがあるけどちょっと心配・・な店でもあった。
 
その日は珍しく、若い女性が大半を占めるグループが占領状態で、
しかも「飲み放題プラン」を使って盛り上がっていたのだ。
  
 
飲めば声が大きくなり、店の過半数を超える数だから
貸し切り気分が盛り上がったのだろう。

他の客に遠慮なんかする気配なんか微塵も無く、
団体以外の客は、店の人にクレームして個室に移る行動をしていても
お構いなしでさらに大声を出して盛り上がる。
 
でも、
店の方も日頃とはペースが違う接客に振りまわされ、
大声を出すグループに注意を促す事もできず、
オーダーは忘れる、食材が無くなってストップになった料理を告げない、
そして待たせる・・・
と最悪なパターンに陥ってしまっていた、と。
 
もう、地獄だね(-_-;
  
 
飲食店が「飲み放題プラン」を設定するのは、
集客に効果があるからだと、理解できる。
 
牛丼屋は以前、そんな客を良しとしなかったのだと思う。
 
でも生ビールを300円(吉野家)なんかで出しちゃう変わり方をするのは、
やっぱり不景気ってことなんだろうね。

食事くらい、穏やかな気分でしたいんだけど、
それも贅沢な欲求になってきている時代なのだとしたら、
ちょっと悲しい。
 
 
日々食べられる事だけを感謝して、
牛丼を食べ終えた。
 
ごちそうさまでした。
 
56点

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