2015年9月22日火曜日

松茸ごはん弁当

幕の内弁当が、欲しかった。
 
何故なら今日は、
約束があって久々に歌舞伎座へ行く事になっていたからだ。

やっぱり歌舞伎を見るなら弁当持参で、
食べるのは「幕の内弁当」が良いじゃんね?
 

 
歌舞伎座には、
あの吉兆をはじめとする食事処が色々あるし、お弁当も出しているし、
場外でも歌舞伎に来た客が買うためのお弁当専門店があるのだ。
 
ただ、全般的に歌舞伎座価格(高いって事ね)
 
吉兆なんて、本店で食べる事を考えたらバーゲン価格だけど(松花堂弁当で6500円)
試しに1回食べてみたら名前に恥じない味わいではあったけど、
やっぱり本店で食べないと逆に勿体ない感じがしたのも、事実だった。

もちろん吉兆の弁当は、予約すれば誰でも味わう事ができる。
ところが歌舞伎座には、限られた人しか食べられない特別な弁当もあるのだ。
 
その特別な弁当の名前は「座敷幕の内弁当」(3800円)。

歌舞伎座には桟敷席(1階)という特別な席があって、
そこに入る人だけが楽しめる弁当が、ソレだ。
 
究極にはその弁当を食べるのが夢なんだけど、
この桟敷席の予約は相当にハードルが高い。
 
何故なら、
一般的なチケットサービスには配券が無いだけではなく、
最高に良い席は松竹歌舞伎会のゴールド会員や、
歌舞伎役者が持つ贔屓筋向けに先に確保されてしまうので、
そもそも、売られる席の数が少ない。
 
当然週末あたりは
一般向け販売が始まった瞬間にあっという間に売れてしまうのだ。

しかも2人1組の席なのに、何故かその席を1人で取る人も結構いて、
それが余計に空きを減らしているようにも感じるけど、
実際取れるとしても、1人あたりのコストは2万円となるので、
躊躇するのは言うまでもない(爆)
(桟敷をカップルで取って弁当もオーダーしたら5万弱っす)
 
 
と言う事で今日は、花道に近い2階席を押さえて、
崎陽軒で幕の内弁当を買って行こうと考えていた。
 
ま、弁当は歌舞伎座のそばでは買わず、
予め駅弁のちょっと良いのを仕込むクセがついてしまっただけ、
なんだけどね(^_^;
 

 
松茸ごはん弁当
 
崎陽軒が毎年9月に出す期間限定弁当で、「旬菜弁当シリーズ」と銘打って
東京や横浜駅・新横浜駅周辺で売ってる珍しい弁当だ。
 
でも、歌舞伎の幕間に食べるから幕の内が欲しい。
 
売り場の人に尋ねたら、
今日は、「中華弁当」も「おこわ弁当」も「幕の内弁当」も入荷しない・・・と(T.T)
 
あるのは、「シウマイ弁当」と「横濱チャーハン」とこの弁当だけ。
 
ならば季節だし・・と買ってみたんだけどね(*_*)
 
 
う〜〜ん
松茸ご飯に松茸の香りが感じられないじゃん?
 
って、自分、鼻がけっこう馬鹿なんでわからないだけかも知れないけど、
松茸だ〜と喜べる香りは、味わう事ができなかった。
 
ただ、ヘルシーなオカズと、ちゃんとした秋刀魚の塩麹焼き、そして特製シウマイが
弁当としてのバランスを上手く取っていて、かなり満足できる弁当だった。
 
ただカロリーが528Kcal.なので、案の定帰宅時に空腹になった・・と(爆)
 
 
歌舞伎は今、
曲がり角に来ていると、正直、思う。 
 
新しい歌舞伎座を作る前のさよなら公演を毎月のように見たけど、
1等席の値段が毎回のように上がって、それってどうなんだ?って思っていた。
 
ただ、さよなら公演という事もあって、滅多に見られない豪華なキャスティングと
歌舞伎十八番に上がるような演目が目白押しで、
そのコストが許せるレベルの舞台が毎月繰り広げられていて、
良いモノを見させて頂いた、という気持ちで一杯になっていた。
 
今日、見た演目は、「伽羅先代萩」(めいぼくせんだいはぎ)。
 
実際にあった御家騒動からヒントを得て作られた演目だが、
トップを突っ走る役者と人気先行な役者の差が露わにされて、
失ったものの大きさが浮き彫りになった感じがする。
 
そしてその結果コストの高さだけが目立つ、
という悪循環も。
  
なんか最近感じる、色々なところで起きている問題が、
こんなところにもあるんだなぁ・・と思わされて、
別の意味で面白いとは思ったけど。
 
 
しかし気づけば、もう連休も終わり。
大した事してないのにね(__;)
 
ごちそうさまでした。
 
56点

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