2020年4月2日木曜日

ハンバーグ

「ウチは営業時間が遅いのもあるし、
 そもそも宣伝してないのでお客様も常連が多いから
 あまり営業に影響は無いですね」
 
「そうなんだ」
 
「昨日は満席で、結構忙しかったですよ」
 
「隠れ家的な店は、どこもそうみたいですけど、
 それも8割って話は聞きますよ」
 
「営業形態も違いますけど、
 それとは別に、自分自身の考え方の中に
 このまま営業してて良いんだろうか?って疑問はあるんです」
 
 
マスターはイタリアにも在住していた事があって、
電話で状況を聞くと、かなり大変な状態だと聞かされていたようだ。
 
皆で一緒に乗り越えていきたい、
とも言う事から、一人勝ちな状況を良しとできない気持ちも
あるんだと勝手に想像する。
 
 
「今日はここのハンバーグが食べたくてさ。
 それと、いつもだったらオールドモルトを持ち込むとこだったけど、
 こんなご時世なんで、遠慮したんですわ」
 
「今年はそれで正解だと思います。
 そういう時もありますし、来年もありますしね」
 
「そうですね。」
 
 

 
今日の目当てはコイツ。
 
シンプルにハンバーグなんだけど、
スペシャルオーダーで肉はA3のみで作ってもらっている。
 
うん
久しぶり〜な味わい(^_^)
 
ちょっと大きめな肉も入っていて、
それがまた面白い食感になる。
 
ハンバーグの中に小さめのサイコロステーキが入っているような
食感もハーモニーが面白いのだ。
 
当初はミンチにしてパティとして仕上げた物を用意していたけど、
コストを見直す頃から、ステーキ用の肉を包丁でミンチにして
パティを作るようになった。
 
だから、粗いミンチにしてもらう事も、
A3とA5のミックス度合いの変更もオーダーできる。
 
 
「先輩、私から一杯差し上げたいのですけど・・・」
 
「嬉しいですね。頂きます。」
 
「実はコレなんですけど。」
 
「え?ボトルナンバー1って??」
 
「例のクラフトジンのメーカーが作ったブレンドなんですけど、
 本当に偶然で、まさかの001が来ちゃいました。」
 
 

 
へ〜
クラフトジンのニュアンスがほんの少しあるけど、
ブレンデットウィスキーとして出色のバランス。
 
豊かなフレーバーの中に、複雑な味わいがあるのだけど、
そのどれもが突出していなくて、結果的にジンに共通する部分だけが
味わいの中で手を上げているような、不思議な楽しさがあった。

それにしてもボトルナンバーが001ってのは、凄い。
 
この手の数量限定品にはよくボトルナンバーが付けられているのだけど、
最初と最後のナンバーは、普通は上客とか特別に縁の深い顧客とか用に
売り出されない事が多いのだ。
 
そういう意味ではコレクターズアイテムになりかねないのだが、
酒は飲まなくちゃ意味が無い、というスタンスがマスターにもあるのだろう。
 
バースデープレゼントとしても最上の一杯、
ありがとうございました。
 
ごちそうさまでした。
☆☆ 

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