「結構、恐い感じになってきました」
「閉めてる店、多いですよね」
「12日までは皆で休もうって事で動いていますけど、
それもどうなるかわからないですね」
「ここは相変わらず?」
「いえいえ、やっぱりいらっしゃるお客様、減りました。
大将は、仕入れの数で悩んでたりします」
「こうなったら、京都方式で予約のみとか・・ね。
前にも言ったけど。」
「人数制限とかは考えた方が良いかも知れないですね」
お気に入りの店へ行く運動中の自分、
今日はまた横浜晋山へ顔を出したけど、
常連が着席する事が多いカウンターは賑わっていても
テーブル席には空きがあった。
烏賊のヅケをアテに鍋島を飲んでいたけど、
ここが無くなったら困ると感じている客が多いのか、
他の店とは違う様相があるのは不思議。
決して安い店では無いけど、
コストパフォーマンスは良いと感じさせてくれる事と、
大将と女将の人柄が、常連客を惹きつけているのだと想像する。
京都は、その長い歴史の中から、作法や常識が育ち、
その結果は、余所者を入れない暗黙の了解も出来上がったのだと思う。
そのため、紹介が無いと入れない店は増え、
普通の店でも予約しないと入店を断られるケースが多く、
そこを突破する楽しみもまた、色々あるのだけど、
所詮は関東の田舎者の浅知恵でしかない。
ただ、晋山のような店で食べていると、
予約のみにした方が客も店も安定できると感じてしまうし、
そう考えるべきとも思うようになった。
店の正面には蕎麦屋とは書いて無いけど、
外に出すお品書きには蕎麦と料理とその価格が書いてあって、
飲み&蕎麦の店という事は自ずとわかる。
そして価格設定がある程度防波堤になっているので、
観光客が入ってくる事は殆ど無いのだが、
蕎麦喰いが勘違いして入ってくる事はあるのも事実。
そして何時の頃からか、
行く前に必ず電話するクセがついた。
久々の鴨の白煮。
やっぱ、この味つけのバランスは楽しいね。
白髪葱と鴨肉で巻いて食べると、
鴨の美味さが引き立つ気がする。
今日はこれを食べるって決めてたから、
蕎麦は鴨を避ける。
と、カウンターの常連が玉子とじをオーダーしていたので、
自分も食べたくなって、ハーフサイズでオーダーした。
出汁とかえしの美味さがあるから、
汁蕎麦故に蕎麦が柔らかくなっても楽しめる。
そんな事を汁蕎麦を食べる度に確認させられるけど、
蕎麦をメインに楽しむなら、やっぱり更科が欲しくなる。
寒い夜、腹の底から温めたい時にだけ食べる汁蕎麦。
食べつつ思ったのは、白煮諦めて鴨南蛮にすれば良かったなぁ・・・
ということ(^_^;
それにしても、
こんな蕎麦が食えなくなったら嫌なので、
一日でも早い、コロナの収束を願うばかりです。
ごちそうさまでした。
☆☆
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2020年4月1日水曜日
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