2019年12月17日火曜日

二笑庵

やっぱり、昨日半日寝たくらいじゃ
全然回復できない事を、思い知る朝。
 
今日はもう、多少問題があっても
速攻で帰ろうと心に誓う。
 
ローズホテルへ行って1ポンドステーキでも食おう。
横浜苑で焼肉でもいいな。
久々に鉄板バーへ行くのも面白いな・・・と、午前中は考えていた。
 
でも、夕方には既に、
そこまでに肉食に耐える体力は失せていて
アッサリとした和な晩飯と酒で終わらせたい気持ちに支配された。
 
 
「すいません。今日はもう根性切れなので帰ります」  
 
「え〜っと、この伝票だけお願いできますか?」
 
「はいはい、大丈夫ですよ〜」
 
 
すんなりは帰してもらえない。
そして時計は19時を回る・・・
 
あぁ、もう寿司屋はダメだなぁ(T_T)
 
ま、早く行っても忘年会で席が無いかも・・だけど
私が懇意にしている店はコスパが良いけどネタ数が少なくて、
出遅れると高級居酒屋状態になってしまうのだ。
 
どうしようかなぁ・・と思いつつ桜木町行きのバスに乗り、
ダメ元で覗いてみるか、と本町四丁目で降りた。
 
既に時刻は19時半に近い。
 
もういいか・・と諦めてエルゴビバムスへ向かうのだが、
ふと手前の「二笑庵」を覗いてみると、何故かガラガラ。
 
蕎麦以外だったら、酒と一緒に楽しむのも悪く無いな、
と和な気分を背負ったまま、久しぶりに入店した。
 
 

 
タラバガニの湯葉巻きをアテに「雁木」を楽しむ。
 
こういう料理と酒ってパターンは、
飲み屋で最後に蕎麦なスタイルを持つ店の特徴で、
料理メインなら飲み中心、蕎麦がメインなら高級蕎麦屋と判断できる。
 
で「二笑庵」は高級蕎麦屋の部類に入るのだけど、
蕎麦が自分の好みでは無くて、蕎麦より和食な気分の日に
こうやって空いてたりすれば入る、という感じだ。
 
 

 
鶏肉をネギと生姜を絡めた味噌系な餡を乗せて焼いたもの、
と推察できるアテを追加して2合目を楽しんでいたけど、
ジワジワと客が増えてきた。
 
あぁ、これもパターンだよね。
 
ガラガラな店に入ると、30分程度経過したあたりから
客を呼んでしまう傾向がある私にとっては、
店を独り占めしている楽しみを奪われていく気分になるから
またかよ・・と心の中で呟きつつ、シメの体制に移るのだ。
 
 

 
栃木産の新蕎麦らしい。
以前よりも佇まいが良い気がするね。
 
ただ、ここの汁はちょっと辛めなので、
半分程度浸してバランスを取らなくちゃいけない。
 
三好橋の小嶋屋の様に醤油が主張するレベルでは無いけど
それでもやっぱり辛いと感じるのは相変わらずだった。
 
 

  
うん?
あれれ??
 
おい!
なんかブレークスルーしたか???
 
蕎麦自体が、かなり美味しくなってるじゃん(^_^)
 
これならもう1枚食べられるね。
(晋山の半量くらいだから)
 
と言う事で、もう1枚蕎麦をもらうことに(爆)
 
 
純粋に蕎麦だけの味わいで言うなら小嶋屋や晋山の方が好きだけど、
総合的な味わいで言うなら、今日の二笑庵は小嶋屋より好みだ。
 
このレベルがキープ&ステップアップするなら、
来年は訪れる回数が増えるかも知れない。
 
料理全般に漂うソリッドな感じと今ひとつ馴染めない空気が、
数多く訪れることで変化したら、味わいはもっと楽しいものになるだろう。
 
晋山は既に一見さんお断りに近い店になりつつあって、
常連の幅のきかせ方が強くなっているので、
タイミングによっては入店が難しい事も多くなってきた。
 
だから二笑庵が選択肢になってくれるのは、凄く嬉しい。
見直したぜ!二笑庵!!
 
 
「以前お伺いした時より、お蕎麦が美味しくなっていました」
 
と女将に伝えつつ帰る夜は、
いつもより早い事もあってまだ賑やかだった。
 
ごちそうさまでした。

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