2019年12月10日火曜日

カラスミ


 
カラスミと言えば、思い出すのは長崎。
 
明から長崎に伝わったと言われるカラスミは
当時はサワラの卵を使ったものだったらしい。
 
そして長崎でよく獲れていたボラの卵を使うようになって
今の形になった・・とこの小野原本店で聞いていた。
 
ぶっちゃけ、高い!と思っていたけど、高い物ばかりじゃないので
その理由を尋ねてみれば、単純に大きさ&重さで決まる、との事。
 
とは言え、超がつく大物は、年に1回とか数年に1回しか手に入らないので
それなりにプレミアムな価格になるようにも思うけどね。
 
ちなみに香川県じゃサワラや鯖で作っていたり、ボッタルガという名の
イタリアのカラスミはボラ以外に鮪やメカジキの卵も使っている。
 
でも、自分のイメージとしてはやっぱり
ボラの卵バージョンなんだよね。
 
 
「自家製って、全部自分で仕込むんですか?」
 
「そうですね。
 塩加減とかも調整したいし、干す時間も調整したいんですよ」
 
「ボラの卵ですよね?」
 
「えぇ」
 
  

 
「半分炙ってあります」
 
「へ〜、そんな食べ方した事無いです」
 
「台湾だと、焼いて食べるようですよ。
 ちょっと炙ると美味しいですよ」
 
 
あ〜これは美味い!
なんかカラスミのイメージがガラッと変わる感じだわ(^_^)
 
表面がちょっとカリカリしてて、内側はジューシーな食感がある。
これはもう、酒飲め!って味わいだよね(爆)
 
そして飲む・・・と(^_^;
 
 

 
今日のシメは辛味大根蕎麦。
 
新蕎麦の香りを楽しみつつ、
甘みを増加させる食べ方としては
これが一番なんじゃないか?って思ったりもする。 
 
そしてこの蕎麦には、
お約束通りネギも山葵もつかないのだ。
 
辛味大根を食べた後に蕎麦を手繰ると
口の中にフワッとした蕎麦の気配が生まれる。
 
後味に増幅された甘さと香りが・・・
 
街の蕎麦屋で、蕎麦をツマミに飲んでると
最後の方は蕎麦がちょっと乾いちゃった感じになるけど
そこに残しておいた酒をちょっと振りかけて食べる時の楽しさ。
 
あれはあれで、酒の甘みを加速剤に使ったような
蕎麦の楽しい味わいの一つとで大好きなんだけど、
こういう直球勝負な蕎麦の美味さは別格なんだよね。
  
もうちょっとのみたいけど、
このシメを食べちゃうともう酒は要らないって思ってしまう。
 
つまりコレって、料理の組み立てが見事って事ですか、ね。
 
ごちそうさまでした。
☆☆

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