「バーで何か食べるってあまりないんだけど」
「じゃぁ、ここのクラブハウスサンドを食べようよ」
「ウィスキーとケンカしないですか?」
「しないと思う・・な」
そんな会話の後にクラブハウスサンドを出してもらった。
「え?
これってなんか、良いですね」
「バーで夕食って言うと、どうしてもこんな感じになるけど
クラブハウスサンドイッチとしては秀逸だと思うし、
これをアテにモルト飲んでるのも毎度の事、なんですよ」
「知らなかった〜」
そんな会話を随分前にした事があった。
横浜ロイヤルパークホテルのメインバー
「ロイヤルアスコット」で水産研究をする人と飲んだ時の事だ。
意識した事はなかったのだけど、
言われてみれば確かに洋酒との相性が良く、
その上、サンドイッチとしてもかなりのクオリティ。
そしてボリュームも結構あるので、
大概は一人前を二人でシェアする形になるのだけど。
トーストの加減と具材とパンのバランスの良さ。
そしてソースの味付けもちょうど良いのだ。
ベーコンと玉子を挟んだものと、鶏とトマト等の野菜を挟んだものを重ねた物を
4等分に切り分けてピックで押さえる形は、豪快に一口でいく場合には崩れないし
サンドイッチそれぞれを別に食べる時も、残った方の形をキープしてくれて都合が良い。
欠点があるとすれば、トマトがジューシーな分、
食べる時にこぼれる事があるくらいだろう。
久々にロイヤルアスコットへ行って、
ダメになりそうな古いモルトをやっつけながら食べたサンドイッチ。
スッタフも異動でかなり顔ぶれが変わったけど
このサンドイッチ味わいは変わっていなくて嬉しかった。
横浜中華街を知り尽くした人が食べる方法の中に、
あの料理ならあの店、と決めていて、
コースを組み立てる時も店をどんどん変えていくやり方がある。
店としてはコースで食べて欲しいのに、
一品だけ食べるというワガママを許してもらえるのは、
足繁く通って仲良くなっているからこそ。
そしてそんな食べ方をする客が選んだ料理は、
その客が中華街の中で一番美味しいと感じている証拠でもあり、
客が食通であればあるほど、店としても誇らしく感じるのかも知れない。
クラブハウスサンドを食べるならこのバーへ、
と考えるのも、そんなやり方に通じる部分はあるけど、
正直自分にとっては、ここのクラブハウスサンドが一番好きだから、
という事なのだ。
ただ、こんな食べ方ばかりしていると
時代の変化から離れてしまうのも事実で、
だからこその新規開拓もしたいんだけど・・・
なかなか当たりに出会わないのですよ(T_T)
さて、明日も早番。
早く休まないと(^_^)
ごちそうさまでした。
☆
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2018年7月3日火曜日
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