エイジングビーフが流行ったのは、2014年頃だったろうか。
ニューヨークのブルックリンにあるピーター・ルーガーは
アンガスビーフをエイジングして出す店として有名で、
一番人気はポーターハウスというTボーンステーキの大きいヤツらしい。
お世辞にも上品と言えない場所だけど、
ニューヨークのセレブ達が集うとかで予約も大変と聞くけど、
ピーター・ルーガーのオーナーは肉の貯蔵庫が近いからこの場所を選んだ、
とあまり気にしていないようだ。
一度は行ってみたいけど、ポーターハウスを食べきる自信は0。
と言うか、そもそもニューヨークへいく余裕も無いんだけどね(爆)
で、そんな店で40年以上肉を焼いてたシェフが独立して作った店が
「ウルフギャング」で、そこでは28日間ドライエージングしたサーロインや
フィレ、リブアイが用意されている。
(日本には2014年に進出し、現在丸の内と六本木に支店がある)
勿論、エイジングビーフが美味いって事は、
サンフランシスコへ行った時味わって知ってたけど、
アンガスビーフの肉っぽい味わいを日本人は好まないだろうな、という感想を持った。
でも、エイジング・ビーフとい名前を堂々とつけちゃった店が
2010年も登場し、焼き肉屋でも希少部位を揃えるような店が増え、
じわじわと肉食文化が浸透した頃に、ウルフギャング登場で
エイジングビーフ人気は一気に燃え上がったのかも知れない。
横浜ではブラッスリーアルティザンとロティスリーアルティザンが
エイジングビーフをメニューに入れていて、横浜駅西口のエイジング・ビーフより
楽しいと感じていたけど、伊勢佐木町にある「たん右衛門」は牛タンのみとはいえ
ちゃんとエイジングさせていたから、エイジングで美味しくして商売につなげる事を
横浜は早くから実践していたのかも知れない。(たん右衛門は1981年創業)
「ジョンストーンのフィレはあります?」
「まだご用意できます」
「前回のサーロインは一気に売れちゃったから、ちょっと心配で」
「サーロインは来週入りますよ?」
「赤身が好きなんでフィレで。
8時過ぎに予約できますか?」
「お待ちしております」
シェフがVmaxが好きで、現在はカワサキに乗ってるという事もあり
なんとなく顔を出すようになっている「レストランアルティザン」。
ブラッスリーやロティスリーのアルティザングループの頂点となる店は
フレンチではあるけど、アラカルトでオーダーしやすいメニューとなっていて
料理の質も良く、量もあるので、自分としては行きやすい。
「ジロール茸、トリュフ、ポーチドエッグの冷製スープ」
ビシソワーズをベースに作った冷製スープは、
ちょっと贅沢過ぎなんじゃない?って思うくらいにトリュフのスライスが乗っている。
香りを楽しみながら、ポーチドエッグを崩して混ぜて味わうと
ちょうど良い塩加減になるようになってて、センスの良さを感じる一品。
このスープが出る前にはアミューズが3皿ほど出るのだけど、
サラダが無いこの店ではベーシックに出てくる物で
今日は定番のキャロットラペの他にトウモロコシ等の野菜が出た。
でも、今日のお目当てはエイジングビーフ。
アイルランド発のプレミアムエイジングビーフ生産者ジョンストーンのフィレ。
大きさは250グラムとなっていて・・・
こんな感じです。
グラスフェッドの牛という事はわかっているんだけど、
食べてみないとわからない。
これ、熟成肉ですか?・・な断面。
あ・・
何だろ、エイジングビーフにある独特な風味はあまり感じない。
で、フィレとしての個性もあまり無く、
例えて言えば、マグロの赤身を食べるような味わいがある。
黒毛和牛のヒレ芯とかとは全く違う個性で、
赤身好きな人にはヒットする味わいがあるけど、
グラスフェッド故の個性なのかも知れない。
凝縮された味わいと食べ応えはかなりあるので、
これだけでも腹いっぱいになるかも(^_^;
ヤバい、サーロインも食べたくなっちゃったじゃん(爆)
ただ、サーロインのポーションは300グラム。
食べきれるのだろうか?
(食べきるけどね)
久々のヨーロッパ系牛肉の味、
楽しいものですね。
ごちそうさまでした。
☆
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2018年7月23日月曜日
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